操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

2024年春季フォーラムが間近です。

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

春のフォーラムが間近になりました。

 

今回、私の発表枠もあるのですが、普段あまりやらない「実技」をやろうかなと思っています。

操体はやっぱり実技ですよね。

 

その他、三浦先生と私も「ほぇ~」と驚いた症例報告などもあります。

これは、医学の常識をくつがえす報告ではないかと思います。

 

まだまだ参加可能ですし、締めきり過ぎでも、畠山宛にご連絡下さればどうにかなります(笑)。

 

開催案内 | 2024年春季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum

 

www.tokyo-sotai.com

 

 

困ったらプロに聞け!

こんにちは。

TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。


今、操体の超初心者向けに、わかりやすいマニュアルを作っています。

 

というのは、相変わらずですが

 

・本を読んでもわからない

・動画を見てもわからない

・受けてみたけど、習ってみたけどわからない

 

という人が相変わらずいらっしゃるからなんです。

 

折角操体に興味を持ってもらったのに「わかんない」「私のセンスでは理解できない」と言われるのはとても勿体ないじゃないですか。

 

というわけで、色々考えてみたところ、色々原因が見えてきました。

簡単に書くと

  • 操体の常識は世間の医学関係情報の非常識である。
  • また、我々がその非常識を「操体の常識」だと普通に思っているので、食い違いがおこったりする。
  • 多くの人が、操体は整体と同じようなものだと思っている
  • 多くの人が、操体は健康体操や養生法だと思っている
  • 多くの人は「操体は『きもちよさ』だと思っているが、その前に「型」を習得する必要がある。
  • 本来「型」(守)を習得してから「快適感覚の分析」(破)に進むべきところだが、「快」のほうが有名になっているため、いきなり「破」の「やり方」だけ真似して「操体のきもちよさはわからない」という人も多い。
  • 指導者自身が「楽と快の違い」をわかっていない(これが最大の問題)
  • 「快」が聞き分けられない場合もある(快は絶対あるという変な思いこみがある)
  • 自分でできる範囲を過信している

ああ、全然簡単ではないですが(笑)私のメモも兼ねているのでご容赦くださいね。

 

操体の常識は世間の非常識であり、世間の常識で操体を理解しようとするから、わからなくなるんですね。

 

最後の「自分でできる範囲を過信している」というのは、なんでも自分でできる、という思いこみです。

 

操体では、その人がセルフケア(自力自療)できる健康度でない場合は、我々専門家が手助けし、セルフケアできるところまでお連れする、と考えます。

 

世の中には「操体って自分でできるんだから、操者なんて不要じゃん」というド○ホもいたりしますが、本人がどうにもならない時のために、我々がいるわけですね。

 

というわけで、プロに聞け!ということですが、先日、あるチャンスがあり、長年メルマガを愛読し、講習を何度も受けている、エンパシー・ライティングの、中野巧先生のzoomセッションを受けました。

 

メルマガを長く読んでいる上、講座にもかなり参加しているので、一方的に「知ってる人」みたいに色々伺ってしまいましたが、本当に勉強になりました。

 

エンパシー、というのは「共感」という意味があります。

この本は、実行委員の若手には「読め」、と勧めていますし、私自身何度か中野巧先生の講座にも参加しています。

 

興味深いのは「型」を大事にしていること。

操体も、最初は「型」です。

型をやらずにいきなり自由形に行こうとすると、挫折します。

型あっての自由形なんです。

 

 

 

操体も「ことば」を大事にしています。

「言葉は運命のハンドル」と、橋本敬三先生もおっしゃっていますし、治りにくいクライアントの口癖も知っています。

 

そして我々は「言葉」と「体感語」を使うのですが、多分、現代催眠に通じるところがあるのでは?と思ったりします。

 

ちなみに、私が共感するのは、過度のポジティブ思考の弊害です。エンパシー・ライティングでは、ネガティブな思考にも共感するのです。

 

なにせ操体は患者様やクライアントには「がんばらなくていいんだよ」と言うし、

「間に合っていればいいんだよ」と言います。

大抵は「頑張って」からだを壊しているからです。

 

創始者橋本敬三先生は大正時代にすでに「がんばらなくていい」と言っていました。なお「がんばらなくていい」ということは、怠けろとかだらしなくてもいい、ということではありません。念のため。

 

今回、私にとっても刺さった言葉があります。

「自分を雑に扱うと心を感じる感度が鈍くなる」という一文です。

 

これ、操体にも思いっきり通じます。

 

「自分を雑に扱うと『感覚』が鈍くなる」。

かといって、皆さん、自分を雑に扱いたくて扱っているわけではなく、そこには色々な理由がある。

操体も、そんな方々に寄り添って「快」を味わってもらうことによって、鈍っていた感覚を甦らせ、本来の自分を取り戻して欲しいのです。

 

empathywriting.com

 

zoomのセッションを受けて思ったのは「やっぱり困ったらプロに聞け!」だ、ということでした。

 

プロはその作品を作るとか、それをマスターするためには、お金も時間もかけているわけですが、その苦労の結果を教えてもらえるわけですよね。

 

私はあることを聞きたくてセッションを受けたのですが、また道が開けました。

 

やっぱり「困ったらプロに聞け」です。

 

皆さんも「操体のここがわからない」と思ったら、プロ(私と言わず、東京操体フォーラム実行委員でも)に聞いてくださいね。

 

さて、来たる4月29日(月)昭和の日は、例によって市ヶ谷の「ルーテル市ヶ谷センター」にて、2024年春季東京操体フォーラムを開催致します。

テーマは「臨床と生活にいかす操体法」。

 

私は実技をたくさんやります。

リクエストしてくだされば、その場でやります。

質問もお受けします。

 

 

www.tokyo-sotai.com

開催案内 | 2024年春季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum

 

 

 

 

 

 

 

膝窩ひかがみと足底筋

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

操体に特化した視診触診講座を持っている私ですが、触診のために、特殊な爪の切り方をしています。

 

鍼灸師の先生などもやると思いますが、米粒半分くらいのシコリに触れるとか、ピアノ線ように細い筋に触れるとか、かなり細かい触診をやるためです。

 

操体の触診で有名なのが、ひかがみ(膝窩)です。

 

操体法東京研究会では、橋本敬三先生がなさっていたひかがみの触診を実際に知っている、三浦寛先生から、直伝を学ぶことができます。

 

操体の触診は、独特なところがあるんです。

 

まず、皮膚の表面を指尖でささっとなぞり、その後指尖で触れる。

これは書いても伝わらないので、やはり体験していただくのがベストです。

 

というか「へらぶな」ではありませんが「ひかがみの触診にはじまり、ひかがみの触診に終わる」と言っても過言ではないのです。

 

我々は「プロなら10秒で当てて、逃避反応を見ろ」と言われます。

 

我々は、ひかがみの触診で、逃避反応まで見て、その後の操法を組み立てています。

 

また、私自身は「ひかがみの触診」で、その人の操体のスキルがわかると思っています。

 

私は瞬殺(秒殺)と生殺しと言っていますが、

プロは瞬殺(その瞬間は痛いが、逃避反応を起こせるのであとに残らない)

初心者の生殺し(ずっとぐりぐりやっているので、あとに残る)

 

 

初学者が一生懸命練習し、ぴたっと当てられるようになるまでには、先輩や同期の受講生の膝を借りて練習するしかありません。

上達を見ていると、やはり嬉しいものです。

 

ひかがみって、長い間「膝の裏」という認識があったんですが、ちょうど10年位前に、三浦先生が「足底筋だよ」と言いました。

 

勿論足底筋以外の圧痛硬結もありますが、足底筋と言ったのは、三浦先生が最初だと記憶しています。

 

足底筋というのは「足底筋膜炎」で思い出すかもしれませんが、大腿骨の外側上顆に始まり(結構深いところにあります)、踵の骨に付着しています。

「足底」という割には、足底にはあんまりない筋肉ですね。

 

その起始部はとにかく深いところにあるので、触れるのはかなり工夫が必要です。

膝二分の一屈曲位でもかなり深いので、入り込んだ姿勢になります。

 

私は操体に特化した視診触診の講座も持っていますが(施術+ベーシック講習でも仰ってくだされば、対応します)、指尖(しせん)を使って、ベクトルを決めないと当たりません。

 

私も「普通のひかがみ」と違い、かなり深いので、最初は当てるのに戸惑いました。

 

なお、ひかがみの圧痛硬結を解除するには、足関節の背屈が有名?ですが、何も足関節の背屈だけではありません。

 

他の部位からでもアプローチは可能です。

 

何度やってもひかがみの圧痛硬結が解除できない!という場合も、ちゃんと対処法があるんです。

 

 

意識飛びと操体。

今日は第二日曜なので、東京操体フォーラム実行委員勉強会でした。

 

終盤は、お互いに足趾の操法®をやりました。

 

これに関しては、橋本敬三先生がやっていたものに、三浦寛先生が「納め」というのを入れて、それでなくともキモチイイのに、更にきもちよさを味わえるようにしたものです。更に、ワタシが30年近く練っている「足指廻し」を加えています。

 

普通、いわゆる「第一分析」「第二分析」では、意識飛びの現象は起こりません。

 

意識飛びとは、操法の最中に、被験者が瞬間的に深い眠りに落ちることです。また、無意識の動きが発動することもあります。

 

これが起こるのは主に第三分析(刺激にならない皮膚へのアプローチ)と、足趾の操法などです。

 

この2つは残念ながら一人ではできません。できないのではなく、できるんですが、自分でやってもあまり期待したような「快」は味わえません。

 

このクラスの「快」は、やはり操者の腕にもよります。

 

きもちのよさ、と言っても、伸びてきもちいいとか引っ張られてキモチイイというのではなく、瞬間的に意識が飛ぶ(瞬間的に深い眠りに落ちる)という、ちょっと次元が違ったモノです。

 

その昔、電話をくれた人がいたのですが、唐突に

操体って、きもちよくて失神しちゃうんですよね」と言われてちょっとびっくりしました。

 

「意識飛び(瞬間的に深い眠りに落ちる)はしますが、失神はしません」と答えたのを覚えています。

 

また、きもちよくて失神というのではなく、きもちよさ云々の前に意識がすっ飛ぶことが多いかな。

 

この方のように、どこから情報を仕入れてきたのか分かませんが、こういう期待?をされてしまうと、例えば「万病を治せる妙療法」を読んで、自分で膝の左右傾倒などを試してみて

「なんだ。きもちよくて失神しないじゃないか」とがっかりする。

そんな絵柄が浮かんできました。

 

やめて〜っ(笑)

 

きもちよくて失神する、なんて昭和の女性週刊誌みたいじゃないですか(言ってしまいました)。

 

っていうかワタシ自身「きもちよくて失神する」なんて書くのはちょっといやになってきたりして(笑)。

 

再度言いますよ。

 

意識飛び現象が起こるのは、第三分析以降、あるいは足趾の操法です。

第一分析(そもそも楽な動きを問いかけているので起こりえない)では起こらず、第二分析でもワタシは見たことがありません。

 

操体で意識飛びを体験したいのであれば、やはり足趾の操法か渦状波(第三分析)ですが、コンディションなどによっては飛ばない場合もあります。

 

なお、かなりの確率で「飛ぶ」のは、我々が「左脳とばし」と呼んでいるものです。

被験者1人に操者2人がつくという贅沢品?ですが、もの凄く癒されます。

 

夜寝床の中で色々やっていると、寝落ちすることはあります。

 

ちなみに、第三分析を受けていて、法悦状態(つまりエクスタシー)に至った人は何人かみていますが、セルフケアで操体を行って味わえるのは「ああ、きもちいいな〜」とか寝落ちするような感じです。

寝落ちする瞬間って、あまり覚えていないと思いますが、何となく分かって頂ければなと。

 

そもそも操体は「きもちよくて失神」しちゃうような、昭和の女性週刊誌が期待するような「快」をききわけるのではありません。

もっとゆったりとした、穏やかで刺激的ではない、ほんわりした持続的な快です。

 

 

第四分析と「気あて」

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

我々「東京操体フォーラム実行委員」で学んでいる我々は「第四分析」すなわち息診息法というのをやっています。

 

以前、三浦先生がある女性の子宮筋腫の数と、場所を言い当てた際、その女性は

「ええっ、なんでわかるんですか??」と、焦っていました。

 

そりゃびっくりしますよね

 

息診、というのは診断・分析法の1つです。

我々は「第四分析」と呼んでいます。

 

先日ある本を見つけて読んでみました。

 

ドクターで、「橋本先生」ですが、橋本敬三先生のご縁者ではなさそうです(もしご縁者だったらすごいですが)。

 

この先生は「ワンド」つまり杖を使います。

「ワンド」と言えば最近の方はハリー・ポッターですが、我々操体を学んでいる者は、

「耆婆(きば、ぎば)(インドの名医)」を思い出します。

キバは指揮者が持つような棒(つまりワンド?)のようなものを持って治療に当たったと言われています(「生体の歪みを正す」13P)。

 

つまり、ワンドを使ってボディの歪みをチェック(左右差とか)をしていたということですね。

 

さて、このドクターは、ワンドを用い「気あて」という診断法をつかっていらっしゃいますが、これ、息診息法とかなり通じるものがあります。

 

また、色々な瘴気や妙なモノから身を守るために、工夫していらっしゃるようです。

我々は「呼吸」(息法)や、操体のセルフケアで「身を守って」います。

また、1番大きいのは、被験者が味わっている「快」の波動を共有するからだと思っています。

 

例えば、足趾の操法をやっていて、被験者が快を感じていると、それは操者にも伝染します。

東京操体フォーラムなどで、一同にやると分かりますが、大勢が同じ場所で快を味わっていると、凄い濃厚なエネルギーを感じます。

 

操体のメリットの1つに「被験者の快は操者にも伝染する。そして快というのは、奪い合わずに増幅する」ということがあります。

 

多分我々は「快」「被験者が味わう快」を共有することによって「よからぬモノ」や「邪気瘴気」系をはね返しているんですね。

 

私の場合、銭湯の電気風呂(これは効く)で、小まめに「浄化」しています。

これ、ある霊能者の方の本に書いてあったのですが、滝行並みの浄化力があります。

なお、接骨院にある低周波の機械も効くそうです。

 

私自身は外気功の鍛錬をやっているので、邪気を受けない方法は知っています。

 

いずれにせよ、人様相手の商売ですが、プロは「私敏感だからもらっちゃう」という訳にはいきません。

 

蛇足ですが、治療家やヒーラー、占い師などは、自分の身を守ることも大事です。

最近は占い師などでも、そういうことを全く考えずに参入し、当たっちゃってる人もお見受けします。

 

「ワタシ霊感が強いからもらっちゃうの」という方は、まずはご自身の健康と浄化のために、浄化法の1つや2つは用意しておくといいですね。

 

 

 

 

 

豊川稲荷東京別院 春の大般若講式

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

昨日4月8日は、花まつり。お釈迦様のお誕生日です。

甘茶を供養してきました。



また、豊川稲荷東京別院の、春の大般若講式の日でもあります。大般若講のご祈祷の式です。

まずは、昨年秋の大般若講で頂いたお札を納めます。

 

 

13時から総会がありまして、昨年着任した本山の山主 福山老師と、今年の2月に着任なさった院代、安藤老師からご挨拶がありました。

 

★山主様も院代様もまだお若いですが、老師とはこれいかに?

禅宗では、ざっくり言うと指導する立場にいらっしゃるお坊さんを「老師」とお呼びします。

 

昨年秋に頂いたお札を返却し、新しいお札を頂きます。

こちらは豊川のご本山のご祈祷の様子です。

大般若講とは少し違うかもしれませんが、

大般若経(お経の量が膨大なので5分20秒過ぎ辺りで経本をバラバラっとやる転読)を

やるのは同じです。

 

本殿に入る際、お坊さんがお清めにお塗香を手に下さいます。

毎回欲しいと思って入手していないのが、この時お坊さんが使っているペンタイプのお塗香です。

 

 

お経はとても速いスピードですが、般若心経と、消災妙吉祥陀羅尼がメインです。

参加者は名前を呼んでいただけます。

 

そして最後、お坊さん達が「消災妙吉祥陀羅尼」をこれまた超高速で読み上げる中、院代様に右肩を「ばしっ」とやっていただきます(これがすごく効く気がする)。

 

その間、お坊さんたちはずっと「消災呪(消災妙吉祥陀羅尼)」をハイスピードで唱えています。私もこれは大好きなお経なのと、短いので暗記も簡単なので、私も一緒に「しふら~しふら~はらしふら~」と、小声でお唱えしていました。

 

ちなみにわたくし、中野東禅先生から頂いた緑色の絡子(らくす)を持っているのですが、大般若講で着絡してもいいものかわからないのと「大般若講の輪袈裟」が本当は欲しいのですが、どうやったら入手できるのか聞こうと思ってまた聞きそびれたので、

秋の大般若講には、輪袈裟を着袈裟して参加したいものだと思いました。

 

www.youtube.com

ご祈祷が終わった後は、本殿の奥に行って、普段は表に石像がある、七福神や、愛染明王さん、そして荼枳尼眞天さんにずずず~っと近づいてお参りができます。(ご祈祷に参加すると、奥まで入れますよ)。

 

出口で新しいお札を頂き、お土産(御神酒と素敵なお弁当つき)をいただき、その足で奥の院にご挨拶(15時だったので、堂内には入れず)。

 

そして豊川の通用門から出て、横断歩道を渡り、モントレ赤坂ホテルの先、とらや本店の角を曲がって、美喜井稲荷さんにご挨拶。

 

こちらは、猫の姿をした大明神さんです。こちらで猫ちゃんたちの安寧をご祈願し、また横断歩道を渡って豊川に戻り、外から「本尊三拝」をして、下山(お寺、つまりお山から下りること)しました。

 

次の大般若講は10月になります。

 

 

 

 

 

 

豊川稲荷東京別院 春の大般若講式

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

昨日4月8日は、花まつり。お釈迦様のお誕生日です。

 

また、豊川稲荷東京別院の、春の大般若講式の日でもあります。大般若講のご祈祷の式です。

まずは、昨年秋の大般若講で頂いたお札を納めます。

 

 

13時から総会がありまして、昨年着任した本山の山主 福山老師と、今年の2月に着任なさった院代、安藤老師からご挨拶がありました。

 

★山主様も院代様もまだお若いですが、老師とはこれいかに?

禅宗では、ざっくり言うと指導する立場にいらっしゃるお坊さんを「老師」とお呼びします。

 

昨年秋に頂いたお札を返却し、新しいお札を頂きます。

こちらは豊川のご本山のご祈祷の様子です。

大般若講とは少し違うかもしれませんが、

大般若経(お経の量が膨大なので5分20秒過ぎ辺りで経本をバラバラっとやる転読)を

やるのは同じです。

 

本殿に入る際、お坊さんがお清めにお塗香を手に下さいます。

毎回欲しいと思って入手していないのが、この時お坊さんが使っているペンタイプのお塗香です。

 

 

お経はとても速いスピードですが、般若心経と、消災妙吉祥陀羅尼がメインです。

参加者は名前を呼んでいただけます。

 

そして最後、お坊さん達が「消災妙吉祥陀羅尼」をこれまた超高速で読み上げる中、院代様に右肩を「ばしっ」とやっていただきます(これがすごく効く気がする)。

 

その間、お坊さんたちはずっと「消災呪(消災妙吉祥陀羅尼)」をハイスピードで唱えています。私もこれは大好きなお経なのと、短いので暗記も簡単なので、私も一緒に「しふら~しふら~はらしふら~」と、小声でお唱えしていました。

 

ちなみにわたくし、中野東禅先生から頂いた緑色の絡子(らくす)を持っているのですが、大般若講で着絡してもいいものかわからないのと「大般若講の輪袈裟」が本当は欲しいのですが、どうやったら入手できるのか聞こうと思ってまた聞きそびれたので、

秋の大般若講には、輪袈裟を着袈裟して参加したいものだと思いました。

 

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ご祈祷が終わった後は、本殿の奥に行って、普段は表に石像がある、七福神や、愛染明王さん、そして荼枳尼眞天さんにずずず~っと近づいてお参りができます。(ご祈祷に参加すると、奥まで入れますよ)。

 

出口で新しいお札を頂き、お土産(御神酒と素敵なお弁当つき)をいただき、その足で奥の院にご挨拶(15時だったので、堂内には入れず)。

 

そして豊川の通用門から出て、横断歩道を渡り、モントレ赤坂ホテルの先、とらや本店の角を曲がって、美喜井稲荷さんにご挨拶。

 

こちらは、猫の姿をした大明神さんです。こちらで猫ちゃんたちの安寧をご祈願し、また横断歩道を渡って豊川に戻り、外から「本尊三拝」をして、下山(お寺、つまりお山から下りること)しました。