操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

コムズと口琴。テングリという青い空。

2014年10月9日「座・高円寺」。
「テングリという青い空〜中央アジアの伝統と幻想」というコンサートに行った。

昨年の秋、ボロット・バイルシェフとタンダライの「生演奏」を
はじめて体験した。

この辺りは「喉うた」とか「うなり」とか(いわゆる、私達が認識しているのは「ホーメイ」あるいは「ホーミィ」いうものだが、実際は細かくジャンルがあるらしい)と
言っておこう。

最初はキルギス生まれのウメトバエワ・カリマン女史と、二人の日本の生徒さんによる
コムズの演奏。コムズというのはとても軽い楽器らしい。

面白いと思ったのは、カリマンさんと井上果歩さんの二人によるコムズの演奏。
コムズの演奏技法の特徴として、曲芸的なパフォーマンスがある。

手を鳥のように羽ばたかせたるようにしたり、私がみたところでは

「おおっ、ライトハンド??!!」とか
「おお、ギター回し(Cinderellaみたいに)ならぬコムズ回し?!」
「おお、ギターのバイオリン弾き(ポール・スタンレイみたいに)ならぬ、
コムズのバイオリン弾き???!!」など、色々楽しいアクションを見ることができた。キルギス(クルグス)の民族衣装なのか、女性が二人並んでコムズを弾く姿は
とても楽しそうに見えた。

 

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左から二人目がカリマンさん、井上さん、師匠、秋浜さん。
一番左は東京操体フォーラムのパフォーマであり、巻上公一氏にホーメイ
習っている寺本君。

その次に登場したのがタンダライさん。

彼女の昨年のステージでは、最後に鳥が鳴くパフォーマンスをやってくれたが、
今年も勿論やってくれた。私は寺本君が席取りをしてくれたお陰で座った席が
なんとマイクの真正面で、彼女のパワーと振動をホントに真正面から受けることに
なった。すごい波動だった。
ちあきなおみの「喝采」とか歌ってもこの人いいだろうな、と思った。

そして最後に登場したのが、アルタイの国民栄誉歌手、ボロット・バイルシェフさん。
私は「低音うなり」が結構好きなので、単調な弦楽器のリズムとそれに絡みつくような低音の歌を味わった。途中からパーカッションの佐藤正治さんと、巻上公一さんがテルミンで参加。私はヒカシューの舞台でも、佐藤さんの何故かヘヴィメタルバンドのドラマーっぽい叩き方が妙に気になるのだが、気になって目が離せなかった。不思議である。

また、ステージ向かって下手(観客席からみると左手)に、テルミンがセッティングされているのをみて、昨日のFacebookの記事を思い出した。
今回はテルミンをいれるのだ。

民族音楽テルミンがとてもマッチしていた。いつもの宇宙音?みたいな怪しい音ではなく、何だかもの悲しい旋律を奏でていた。

「うなり」は、チャクラに響く。
素晴らしい一夜であった。

その代わりと言っては何だが、お腹がすいたのも事実である。。