操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

春季フォーラム、無事終了しました。

こんにちは。畠山です。

4月29日開催の春季東京操体フォーラム、無事に終わりました。

 

ご参加、ご協力いただいた皆様のおかげです。


今回はゲストスピーカーなし、という構成でしたが、若手の発表や、新しい理論の発表、いつもの方、久しぶりの方など、色々印象深いフォーラムでした。

 

また、今回は今までの常識を覆すようなこととか、「目」からウロコの実験があったり、未公表の「第五分析」の片鱗が見えたり、参加者の皆さんも実際にやってみて「えええぇ?」とか「うわ〜」という感じのことが起こりました。

 

私達がいつも意識しているのは、初めてお越しになった方にも分かりやすく、しかし分かりやすいと言っても相手はプロの場合(手技療法でも、ビジネスでも、芸事でも)が、殆どなので、素人さん向けのちゃっちいお話や、専門家にしかわからないマニアックな話は避けるようにしている(そのための工夫をしている)ということです。本当に操体初めて!という方には、スタッフからのフォローもあるんですよ。

 

さて、今回東京操体フォーラムの相談役に就任の、ミスカトニック先生が、ブログで今回のフォーラムを紹介して下さいました。

素晴らしいご紹介なので、リンクを貼らせていただきました。

当事者は発表や進行にワタワタしているので、このように書いていただけると、本当にありがたいのです。

 

身体化された心~操体フォーラムを終えて~ | 人気占い師養成講座

uranai-consul.com

 

ありがとうございます!

 

 

私は「操体にはこれだけある」という一覧を紹介し、第一分析と第二分析を混同している「迷走分析」、つまり「どちらがきもちいいですか」とか「それがわからなかったらきもちよさを探していろいろ動いて〜」という、楽(運動分析)と、快(感覚分析)をの区別がついておらず、口先だけで「きもちよく」と行っているクソみたいな(すんません)ことをやってるヒトもいるということ(『迷走分析』をやってるちゃんと勉強してない人達のお陰で『操体ってわかんない』とか『きもちいいって言われてもわからない』というヒトが増えて、操体の可能性や評価を落としてますし、何よりも『効果が出ない』ということなんです)、


これを言うと、色々なやり方があっていいという意見が出ますが、私達は仕事でやってます。結果が必要です。

色々あってもいいんですが、結果なんです。 

皮膚へのアプローチ(渦状波、第三分析)にせよ、出た時、コンサバな操体関係者は「皮膚なんてバカみたい」と言いました。

ところが、近年は、全国大会に出られるような方が「皮膚の操体マッサージ」みたいなことを、さも、最初から、操体には皮膚へのアプローチがあります、みたいに言ってます。


つまり、東京操体フォーラムでやっていることは、今、コンサバな操体関係者にアホとか言われても、10年すれば、コンサバさん達は、さも昔からあったように、以前バカにしたことは忘れたように、「操体って皮膚よね〜」とか言うのだ!

という話ができました。

まあ、渦状波のやり方も、ここ一年でがらりと変わったので、昔の本とか動画とか見ても多分分からないと思うんですけどね。

 

また、単に触っただけでは、ダメなんです。

 

というわけで、レポートは続きます

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うにゃ!

 

春のフォーラムを振り返って

今回のフォーラムは、操体とは何ぞや、ということを、歴史とその変化を紹介しました。その後、般若身経を参加者に体験していただき、今までのものとの変化を体感していただきました。

 

上手い下手、どこで分かれるのでしょうか?

 

上手いとは

  • 運動効率、作業効率がいい
  • 疲れにくい
  • フォームが美しい
  • 身心の平静を保つ

ということが挙げられます。

私が重要視しているのは、「フォームが美しい」ことです。
これは、客観的に観てもわかりますし、それこそ「見たまんま」です。ウサイン・ボルトのような特別な例もありますが、フォームの美しさはそのまま上手いに通じるのです。

 

 

面白かったのは、骨盤の反りによって「上手い下手」がわかれること。

骨盤が反っていると、感覚が優位ではなくなります。骨盤が反ると、膝の裏すじが伸びて、足の小指側に体重がかかります。
これはどういうことかというと、戦の時、相手を「モノ」として殺害、倒す場合の姿勢です。感覚が優位になると、人を殺したりはできなくなりますから。軍隊の歩行法や、姿勢の作り方は、感覚を鈍くして War Machine を作っているのかもしれません。

 

逆に、骨盤が反らずに、前弯曲(恥骨が前方に行く)していると、感覚優位になります。操体の基本姿勢はこの「前弯曲」ですが、これは、操体がクライアント、患者様を「モノ」ではなく、一人のイノチとして、愛をもって接することを示しています。

 

また、「目線」と「視線」の違いがますます明確になりました。
会場で、これを初めて体験する人は、皆「あれ?」と驚いていました。

 

その後、タスクチームの若手による事例発表。

寝たきりの方が歩けるようになった話、実際の付き添い介護での活用など、興味深い事例が紹介されました。これは、病院などの設備が整ったところではなく、実際の現場の話です。

 

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GWの集中講座初日。

今日からGWの集中講座が始まりました。

考えれば、GWは大抵集中講座をやっています。去年は5日間操体まみれだったワケですが、何だかすごく面白い5日間でした。

 

今年は3日間の開催です。

 

5月1日日曜の定例講習の後、三浦先生が3日間参加するT君に「参加すると、いいことがあるぞ(笑)」と話していました。

 

途中で三浦先生も参加し、モデルのA先生(フォーラムにも来て下さいましてありがとうございました)に「足趾二人攻め(?)」や、「渦状波®と足趾の操法®のコラボ」など、色々なことを試し、最後は外気功基礎の基礎で締めました。

この他にも色々やったのですが、非常にリッチな時間の使い方というか、濃厚というか、参加者は「おなか一杯」の状態だったようです。

 

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★渦状波®中。

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集中講座は明日も続きます。