操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ひかがみと触診

ひかがみ、という言葉がある。あまり聞き慣れないかもしれないが、明治頃までは一般に使われていたらしい。どこかというと、膝の裏のことである。

「膝の裏にはボディーの歪みが写しだされる。だから膝のうらの鏡、ひかがみというのだよ」という話しを聞いたことがある。確かに何らかの愁訴を抱えていらっしゃる方は99パーセントといっていいほど、膝の裏に硬結なり、しこりなり、痛みを伴う筋があったりする。



触れ方は、ゆっくりと、中指と薬指をメインに軽く探り、ここだ、と思ったら角度を考えて、触れてみることだ。

同じ硬結でも、角度によって全然感触がちがうこともある。



触診だけは、実際に経験を積むしかない。これだけは

自分で色々試してみて、様々なケースを体験して、という

ステップが必要だろう。勿論、私もまだまだ修業中だ。



勿論、触診方法にも個性があっていい。が「そこだ」という場所にぴたり、と指先を当てる。モーションパルぺーションなどは手根の辺りを使うこともあるだろうが、最もよく使うのは、中指と薬指である。