操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

神道のこころ

「神道」のこころ







葉室 頼昭著 春秋社



この本は神社の出身で、操体に関わっている知人に紹介してもらった。著者の葉室氏は、春日大社の宮司であり、なおかつ西洋医学を学んだ医師だ。医師から神職へ移られたのだが、医師時代に鍼をやっていらっしゃる。また、医学生時代に、不治の病と言われた結核が、ある本を読み「生かされている」という「感謝」を感じその思いがあふれ、泣きに泣かれたという。そして、「生かされている命」という真実に触れた時、病から生還された。



西洋医学のドクターであり、なおかつ鍼を用い、「生かされている命」を説いた先輩をもう一人、存じ上げている。橋本敬三先生だ。



繰り返し書かれているのが、先祖に感謝しなさいということ。これは決してお墓を立て替えるとか、大きな法要をするとか、そういうことではなく、今自分が生きているのは、ご先祖様がいたわけで、それに無条件に感謝せよ、とおっしゃっているのだろう。