橋本敬三先生が「組織を作るな」とおっしゃったので、組織は作らないし、操体は誰の者でもない、という方がたまにいらっしゃる。
これは毎年の「全国バランス運動研究会」や、機関誌「イサキ」にもたまに見られる発言や意見である。
確かに操体は天然自然の「生命は快に従う」という法則にのっとっているので、誰のものでもないのは紛れもない事実である。
しかし、その天然自然の法則を理解し、人様に指導、伝導できる人間は少ないのではないだろうか。それを担うのが、専門家の役割ではなかろうか。
○組織を作るな
★これは『からだの設計にミスはない』７６ページにも記載されているが『私はよく、この操体を広めるために何か組織を作ったら、と言われるんだが、私はいやだと言うんだ。あちこちに健康のための組織があるけれども、あんなのを作って私を会長にして、というのはおことわりだというんです。作るんなら作ってもかまわん、私のやっていることを広めるんなら、どんどん広めてくれ、だけども私はそれには加わらないよ、とういうわけです。』
★上記にも書かれているが、「組織をつくるな」ではなく、「組織を作ってもその長にはならないよ」というのが事実なのだ。
★★これが、どのように話の方向が変わってきたのか知らないが、
一部では「橋本先生が組織をつくるなと言われた」という話が現在も流れているのが事実である。
