操体法大辞典

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アトピーについて考える

アトピーについて考える



大人のアトピーが増えている、という話を聞く。



最近、大人になってから急にアトピーが発症したという方に何人かお会い

する機会があった。確か、アトピーというのはギリシャ語だかで「不思議な」とか「原因不明」というような意味があったと記憶している(どなたか、正確な意味はご存じありませんか)。



聞いてみると、どのようなことがきっかけで発症したのか、また原因として思い当たるようなことはないという。



ある日、突然こうなってしまったのだという。



私自身は、指先が原因不明の湿疹にかかった事がある。きっかけは高校時代、美術の時間に油絵を描いていて、テレピン油に触れたのがきっかけ

だった。とにかく、全くなんともなかったところが、指先が急にカサカサしてきて、皮が剥けだした。クリームとかを塗っても、皮膚が乾いているので、水分は染みこむが、また乾く。油分の補給をしようとしても、油性クリームなどだと却ってべとべとする。

結局良くなるのに10年位かかった。



アトピーと喘息の関係は、よく言われることだが、話をよく聞いてみると、アトピーが出ている時は喘息が出ず、喘息の発作が起こるときは肌の調子がいいらしい。



皮膚に出るか、呼吸器に出るか、なのだろうか。



アトピーの方のからだをみていると、ある共通点があることに気づく。

アトピーになりやすい体型なのか、もしくはアトピーになると、そのような体型になりやすいのか、それは不明だが確かに共通点が存在する。



そして、必ずあるところに異常が見られる。





アトピーの原因が何なのかよくわからないが、「息食動想」のバランス

が崩れた結果の端的なケースかもしれない。



例えば、「アトピーの原因」がストレスだったとする。



(まあ、ストレスが一番の原因のような気もするが)



それがからだの外側に出た場合が、表皮に出る症状なのではないだろうか。皮膚に症状が出ている時には、皮膚が熱を持ち、浸出液が出る場合もある。触れてみると、外は熱いがからだの中は硬くて冷たい、そのような

感じがする。



逆に、喘息の発作の場合、呼吸器が燃えるような感じで、皮膚の表面は

汗といっても冷や汗に近いような汗が出る。アトピーとは逆で、からだの

中が熱くなるような感じだ。



この「原因」というものが、その時の宿り主の状態によって、内攻するのか、外攻するのかによって、原因が同じでも結果が違ってくるのかもしれない。