操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

パソコンのマウス 「操体とダイエット」

私は原稿をパソコンで打つ。早いもので、タイプライターに初めて触ったのは大学生の時で、大学3年の時、英文と和文ワープロを打つアルバイトをしていたので、キーボード歴は長い。しかし、一番タイピングの速度が速くなったのはネットでチャットをしていた時だと思う。思考と指先が同時進行するようになったのはこの頃からだ。それと前後して銀座にあった「サイト&サウンド」というタイピングスクールで正確なタイピングを習った。なので、たまにインチキもするが、キーボードを打つときはホームポジションをキープするクセがついている。

これも思うに、指を一番動かしやすく、能率的に使えるようにホームポジションがあるのではないだろうか。



昔のタイプライターのようにキーが重くて腱鞘炎になるようなことはあまり聞かなくなった。今のキーボードは軽いタッチで打てる。それに、ある程度肘と手首の使い方に気をつければ、手が疲れたりすることはそんなにない。それを考えると手に悪いのはマウスである。マウスと言ってもWindowsの2ボタンマウスは手に悪いとつくづく思う。



ちなみに、たまに自分が「あ、この動作は辛いな」と思うのは、スプレーのボタンを人差し指で押す時だ。手を使いすぎたりすると、覿面に指に伝わってくる。例えば、トイレの消臭剤とか、衣服のしわ取りスプレーなどだが、そのような場合、親指でボタンを押す。

思うに、示指(ひとさし指)は、疲れやすい指なのかも。



私のメインマシンはAppleだ。初めて買ったのが13,4年前になる。まだPowerPCになる前の話だ。なので長いお付き合いになる。Windowsも仕事で使っていたので、両方使える。Windowsしか使ったことがない人は知らないかもしれないが、Macのマウスには右ボタン、左ボタンがない。

つまり、右クリック、左クリックという動作がない。

その代わりに、ショートカットや、マウスを押しながらoptionを押したりする。マウスはどちらかというと掌で扱うような感じだ。歴代のマウスの中で自分の手に一番しっくり来たのは、初代iMac、世の中にスケルトン・ブームを巻き起こし、何かのアタマに「i」 をつける元祖になったパソコンだ。私は初代のボンダイ・ブルーのrev,Bを持っていたが、付属のマウスはまん丸で、掌にすぽっと収まった。手の大きな男性は小さくて使いにくいと言って、好みのマウスに変えていたが、手が小さい女性にとってはありがたいマウスだった。また、右クリックも左クリックも必要ないので、指が全然疲れなかった。



まあ、世の中のパソコンの殆どに右クリックと左クリック機能があるからにして、それは仕方ないのだが、左クリック(通常のクリック)は、人差し指がものすごく疲れる。Macのワンボタンマウスとは大違いである。



長々とパソコンの話を書いてしまったが、原稿の話に戻ろう。

今、「月刊手技療法」という専門誌に『シリーズ操体』という連載がある。もう60回を迎える長期連載で、三浦先生、今先生、私の3人で書いている。2月3月号が自分の担当で、先日ゲラの校正をしたばかりである。



打つときは思考をそのまま打ち込んでいくので、暫く寝かせてから校正する。自分で打ったものは少し放っておかないと見直しができない。考えに考えながらポツポツ打つのではないから(このブログみたに?!)たまにヘンな言い回しがあったりする。



2月号、3月号のテーマは「操体とダイエット」。

以前もブログに書いたが、操体を指導している方々はスリムな方が多い。それについて、考察したものを書いてみた。操体を日常的に行って、きもちよさをききわけ、味わっただけで、半年で10キロの減量(食事制限なし)をした方が何人もいたからだ。それとメンタルの問題の関係を浅学ながら考えてみたものだ。



もっとすごいのは、操体をやっていたのに、やめると、それがすぐカラダに顕れるという恐ろしい(?)法則。

別に恐ろしくもないのだが、快適感覚から遠ざかっていると、カラダにあらわれるというのは、事実のようだ。