操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

春と花粉症。

昨日、夜部屋を歩いていたら裸足だったことに気がついた。元々裸足が好きなので何だか嬉しくなった。

つまり、気温が上がって暖かくなってきたということ。サンダルの季節が待ち遠しい。

仕事柄、爪を伸ばすことはできないのでネイルサロンとは全く無縁の生活を送ってきたのだが、今年はフットのジェルネイルにでも挑戦しようかと考えている。まあ、まだ考えているだけなので。



それはさておき、数年前突然花粉症が発症した。花粉症とは縁のなさそうな、東京操体フォーラム実行委員の某氏も数年前に突然花粉症になったそうだ。しかし、そんなにひどくはない上、マスクが嫌いなので(靴下とかマスクが嫌いなのだ)、マスクはしない。薬もかかりつけのクリニックで漢方を出してくれるので、気長に漢方を飲んでいる。

まあ、「花粉症は敵だ!」みたいな見方ではなく、『共存共栄』とか『春の風物詩』位に考えて対応したいな、とも思う。

その方が気が楽ではないか。



ちなみにこの季節になると毎年いらっしゃる方がおられる。

花粉症の季節になると、首がなんだか詰まったような感じになり、頭が重くなるのだが、操体でそれがいい具合に抜けるのだそうだ。



これは、橋本敬三先生の本にも書かれているし、橋本先生が出演しているビデオ『操体法 橋本敬三の世界』でも橋本先生が患者さんに対してやっているところが少し映る。

私がやりうる、瞬間急速脱力を促す数少ない?操法である。

昔からやっているのだが、お付き合いの長いクライアントの方々に、『アレだけはやってくれますか?』という根強い?ご要望にお応えしているわけなのだ。ちなみにこれは『楽か辛いか』の比較対照ではなく、『比較的大きな確率で快適感覚をききわけることが出来る動き』であり、脱力後がとてもきもちいい。上手くいくと、つまり操者と受け手の呼吸が揃い、力が上手い具合に抜けると、『スコーン』と、突き抜けるようなきもちよさがある。

★「これ、自分でもできますか」と聞く方もおられるが、これは自分では難しいであろう。同様な動きは表現できるだろうが、力学的な方向性やタイミングは誰か操者がいないと再現不可能である。



★私が瞬間脱力の操法をやるのはこれくらいである。



★脱力後にきもちいいということを誤解して「操体は力をいれて抜いた時のきもちよさでよくなる』という解釈をしている場合もあるようだが、これはちょっと違う。実際は『動診のプロセスの中で、快適感覚をききわけ、味わう』のである。



橋本先生はよく『膝の裏(ひかがみ)と首はよく診るように』と、言われていたそうだが、ひかがみ同様、症状疾患を訴えるクライアントの首には相当の確率で『何かヘンなところ』が存在する。首は結構重要な観察点でもあるのだ。



頸椎の診方だが、鼻すじとその近辺、つまり顔を見るとだいたいどの辺りに異常があるのかわかる。もっと言うと、顔を見るだけで大凡頸椎の何番辺りに変位があるのか、読むことができるのだ。これができると視診触診の大きな助けになる。