見仏記 (角川文庫)
仏像と操体の関係とは如何に?
機会があったら立位の仏像をよく観察していただきたい。からだを優雅に側屈気味にしていると思う。そしてあの優雅な手と指先。つま先の向き。
今日は夕方、上野の「阿修羅展」に行ってきた。中学の修学旅行で奈良は興福寺に行った時以来なので、おおよそ30年ぶりである。殆どの女子中学生は仏像にはあまり興味なないと思うが、「少年チャンピオン」に連載されていた(丁度マカロニほうれん荘と同じ頃)、萩尾望都さんが絵を書いた「百億の昼と千億の夜」(中性的美少女キャラの阿修羅王が登場)に同級生とはまっていたもので、興福寺と聞いて興奮したものである。
早速近場のコンビニで当日前売りを音声ガイド付きで購入する。
(コンビニ前売りで入ったらチケットがない代わりに阿修羅様の絵はがきをいただきました)
ロックが好きなのに仏像も好きだった私だったが、後にみうらじゅん氏が「仏像はロックスターだ説」を唱えてくれたお陰で
「間違ってなかった。。。」と、頷いたのである。
実は先週の土曜、松岡正剛氏が萩尾望都さんと対談するというイベントがあった。その他にも松本健一先生、横尾忠則氏という凄いゲストだったが、私が「阿修羅王」を思い出したのは当然の成り行きだ。
これはやはり阿修羅様に会いに行かねばと思った。
会場に着くと「80分待ち」
おいおい。夕方の5時半なんですけど、とまだ照りつける日の下、貸してくれる「東博」と書かれた日傘を借りてのんびり待つ。30年ぶりだから焦らないのだ(笑)
というか静かに一人で待っていたいのに、横では赤ん坊が泣いてるしおばちゃんが文句たれてたりする。
黙れっ
黙って待とうよ。
あと、「イケメン仏像」って何だ(笑)
しかし、昔は当時の絶世の美少年とか美少女をモデルにして仏像を作ったのだろうから、当時のアイドルのブロマイドとかポスターみたいなモノだったのでしょうか。
とおもいつつ、待つこと一時間、やっと国立博物館平成館に入館。そこでロッカーに荷物を預け、色々うろうろしてついに拝観できました。
興福寺での拝観とはちょっと違ったイメージで、でも普段は見ることができない後ろ姿もしっかり見せていただきました。
やはりあの表情に惹かれるのでしょうか。正面の顔だけでなく、左右の顔も意味深げで魅力的なのでした。
音声ガイドの声は黒木瞳さんで、一人で行くのだったら音声ガイドは楽しいかもしれません。周囲の騒がしさも遮断できますから。
で、阿修羅も本当は「八部衆」の一メンバーなのですが、これまた異形と美少年揃いときたもんです。この八部衆にインスパイアされて芸能なり色々生まれてきたんだなあ(と勝手に想像)とか思いつつ、遠い時代に思いを馳せたりしたり。
第二会場も充実していました。
そしてお楽しみのミュージアムショップ。
図録を買って絵はがきを買ってTシャツまで購入(笑)
どさくさにまぎれて常設売店の「猫系浮世絵」絵はがきも買い込みました。
全然関係ないんですけど、浮世絵って猫が結構出てくるのです。
日曜までです。是非どうぞ。