操体法大辞典

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乗り移り人生相談。操体的至上の気持ちよさを知ってしまったら・・

昨日、私がココロの先輩と尊敬する方々とご一緒して、美味しいお酒をいただいた。横で話を聞いていたが、それぞれ仕事の世界は違えど、その道のプロ達の話はやはり面白い。



乗り移り人生相談とは何か?



これは、日経アソシエのサイトに連載されている島地勝彦氏の人生相談である。島地氏は「週間プレイボーイ」の編集長時代、三人の昭和の文豪、柴田錬三郎氏、今東光氏、開高健氏を回答者に据えて人生相談を担当されていた。



 「従って、シマジの言葉はシマジの言葉にしてシマジの言葉にあらず。剣豪作家シバレンの、今東光大僧正の、開高文豪の言葉なのである。心して聞けい」



というわけで、昭和の三文豪が島地氏の口を借りて書いている人生相談なのだ。



今までの回答をざっと挙げてみると



【1】開高健柴田錬三郎今東光 三人の文豪からもらった人生の栄養

【2】人間関係を築くうえで一番いけないのは遠慮だ

【3】窓を開けよ、世界は広いぞ!  女はいくらでもいるのだ

【4】人生は冥土までの暇つぶし、だからこそ極上の暇つぶしが必要なんだ

【5】男は必ず浮気をする。それを隠し通すのが優しさだ

【6】経験や知識は人生に「知る悲しみ」をもたらす

【7】女にモテたいなら「女の匂い」を身につけよ

【8】ゴルフで合コンなんて先人たちに顔向けができない

【9】食べ物の好みが合う男女は、カラダの相性もいい

【10】運を良くしたいなら、先祖の墓にお参りしなさい

【11】女はつき合っている男を「一人前」に育てなければいけない

【12】一人の時間を持て余す者は、二人の時間も持て余す

【13】ナル系上司に10万円のワインを奢らせなさい

【14】精神的包茎を直して権力者を大いに利用しなさい



という感じである。



結構『なるほど〜』と頷きながら読ませて頂きました。



【6】経験や知識は人生に「知る悲しみ」をもたらす



これ、どういう事かと言うと、有ることを知ってしまうと(体験してしまうと)ランクを落とせないということなのだ。

シマジさんはこの言葉を開高健氏から教わったそうだが、



『一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、別に知らなくても生きてはいける。でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。』



これは『快適感覚』にも言える。

第2分析、第3分析あるいはそれ以上の『質の高いきもちよさ』を味わうと、瞬間脱力が目的の分析には戻れなくなる。



これは「知るよろこび」をもたらすと言ってもいいのだが、一度味わってしまうと、やはり「知る悲しみ」なのか。