操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

上級救命講習と、操体の「身体運動の法則」

世田谷消防署に「上級救命講習」を受けに行った。救命講習はスポーツプログラマのライセンス更新研修で受けたことがあるのだが、AED講習にせよ、単に使い方のデモンストレーションを見るだけだった記憶がある。

最近は色々なところにAEDが設置されているので、やはり1度は講習を受けてみたいと思ったのと、心肺蘇生(CPR)を再確認したかったのが目的だ。最近はAEDもどんどん進化しており、電源を入れてあとは言う通りにすれば自動的に心電図をとってショックが必要かそうでないかを調べてくれるらしい。そういえば、某タレントがマラソンの最中に心停止を起こし、AEDで助かったのは記憶に新しい。



今回は上級というせいもあり、乳児(1歳未満)、小児(8歳未満)、成人(8歳以上)の3種類の人形を使って心肺蘇生の練習をした。成人人形模型で練習したことはあるのだが、幼児、乳児の模型ははじめてなお、最近は人工呼吸もマウスピースの使用が奨励されている。感染症予防のためだ。人工呼吸時、乳児には使い捨てのクロスを使う。



興味深かったのは、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしているのを見ると、親指側を使って力任せに押している男性が目についたということ。彼らは息があがって大汗をかいていた。

胸骨圧迫の場合、手掌基部(掌底)を使えと教わるのだが、厳密には操体でいうところの「身体運動の法則」に従って、小指側側(こゆびそくがわ)を効かせるのだろう。実際、私は手掌基部をあてがっていたが、効かせているのは中指を中心に小指側側だったが、それほど疲れなかった。実際に2分やるとかなりきついが、親指側(拇指球側)を使うのと小指側を使うのとでは、作業効率に大きな差が出るに違いない





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