操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

2010年操体法東京研究会夏期集中講座(日曜午前中)のお知らせ

2010年夏期操体集中講座 (日曜午前中)

操体的視診触診・楽と快の違い・連動を学ぶ



期間:2010年6月27日(日)、7月4日(日)、7月18日(日)、7月25日(日)、8月1日(日)、8月15日(日)全6回

★第二日曜午前中は休講とします。希望があれば8月22日補講開催予定

時間:9:00〜12:00 

場所:三軒茶屋 ターミナルビル

講師:畠山裕美(TEI-ZAN操体医科学研究所)

顧問講師:三浦寛(人体構造運動力学研究所)

受講料:90,000円(操体法東京研究会定例講習参加者、修了者は80,000円)



お申し込み・お問い合わせ sotai@teizan.com

TEL:03-3675-8108



昨年から土曜の午後に操体法集中講座を行ってきましたが、土曜はなかなか休めないという声をいただいていました。ということで、さわやかな夏の日曜の朝に集中講座を開催することに致しました。



内容:臨床で使える視診触診力を養成します。実技中心に視診触診をどのように『分析(診断)に用いるか学んでいただきます。

通常、手技療法の世界にいれば『視診触診はできて当たり前』だったのですが、最近はどうもそうではないようです。柔道整復の学校では教わらないとききましたし、鍼灸学校でも視診触診にはあまり時間をかけないと聞いています。



『分析(診断)』『施術(治療)』が必要ないような、リラクゼーション系でしたら、『視診・触診』はそれほど重要視されないかもしれません。しかし、そうでない『臨床』を行う場合は、『視診触診』力は不可欠です。



また、操体法東京研究会の定例講習を見ても、視診触診が今ひとつのケースが多く、もっと時間を割けばいいのですが、プログラムの都合上、視診触診にそんなに時間をかけるわけにもいきません。



『視診・触診力』というのは、実は臨床家にとってのコアスキルです。いくら『テクニック』を覚えても、視診触診が出来なければ、一番大切な『分析・診断』ができません。



分析・診断抜きで、患者なりクライアントが『ここが痛い、あそこが痛い』という愁訴の部分にいきなり触れるのは、ビル火事のサイレンに水をかけ、火元の消火をしないのと同じです。



サイレンに水をかけ続ければ、いつかはサイレンも壊れて鳴り止みますが、それはサイレンが壊れただけで、火元はまだくすぶっている可能性があるのです。



・ひかがみ (膝窩)

・頸椎

・胸郭

・末端関節

・触診力を高めるトレーニング

・実際の操体臨床の見学

・撮(擦)診法

などの予定です



また、先日の東京操体フォーラム分科会でも、「きもちよさを自分自身がわかっていないから患者様に指導できない」という声を多く聞きました。

患者様が動いてくれない、きもちよさをききわけてくれない、脱力してくれない、という悩みをききました。これは一重に、楽と快の違いと、動診塗操法の区別がついていないからです。この違いが明確になれば、しめたものです。



今回はこの2つを中心に、連動理論など、即臨床に使える操体のヒントを学んでいただきたいと思います。



TEI-ZAN操体医科学研究所

東京操体フォーラム常任理事 畠山裕美