操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

体重110キロの彼。操体でどう変わったか

2010年11月20日、21日(土日)の二日間、東京千駄ヶ谷津田ホールにて、「2010年秋季東京操体フォーラム」を開催いたします。



開催案内はこちら



「月刊手技療法」にも寄稿したことがあり、このブログにも書いたことがあるが、操体で体重は変わる。



よくメタボ検診世代のビジネスマンにこの話をすると、大抵は「何ヶ月で何キロやせるのか」と聞かれるが、操体をやると運動量が増えて体重が減るのではなく、結果的に「息食動想」のバランスがとれてきて、結果的に体重が減るのである。

さらに、単に身体を機械的に動かすのではなく、感覚のききわけが伴う必要がある。

きもちのよさは、からだのバランスを整える天然の妙薬なのだ。



今回のフォーラムで師匠(三浦寛先生)と対談していただくのは、川崎隆章氏である。川崎氏はISIS編集学校からのご縁で、今ではフォーラムの実行委員とも親しくしていただいている。私がこちらで師範代をしていた時、師範として色々指導していただいた。落語番組のディレクターをはじめ、国家愛好家、放送史研究家と、多彩な顔を持つ方である。非常に博学で、「なんでこんなことまでしってるんだろう・・・」といつも驚かされる。



http://www.honza.jp/author/8/ES_topitopi?entry_id=2398



このページの下方に、松岡正剛氏とお嬢さんと川崎氏が写っている写真あり。



また「本座」にて「まぼろしのテレビ局」を執筆中。



さて、昨年夏、私は彼にお願いをした。これから一年ちょっと、操体を定期的に受けて、からだがどのように変わるのかというプロジェクトに参加してくれない?と。

勿論快諾をいただき、定期的に操体を受けていただいた。三浦先生にも、実行委員長の岡村氏、実行委員の山野氏、中谷氏にも協力いただいて写真撮影、操体を受けている映像の撮影、腹囲と前上腸骨棘の測定などを行った。



経緯や結果はフォーラムでお知らせするとして、体重が激減したというのは、東京操体フォーラムの友松氏である。彼は確か2003年か4年の臨床講座に参加していた。その時は「ガタイがいいなぁ」と思っていたのだが、数年後にフォーラムで再会した時、非常にスリムになっていたので、「病気でもした?」と聞いた位である。確かこの時は90キロから70キロくらいに体重が落ちたそうで、今現在は60キロというから、約30キロも落ちたことになる。

その間、ダイエットに専念していたかと言えばそうでもなく、好きなビールも飲んで食事も特に気をつけなかったそうだ。

食事だが、操体を続けて「からだにききわける」という訓練を積んでくると、お弁当の不必要な塩気や糖分はあまり摂りたくなくなってくるというのは事実で、自然と食生活の内容は変わってくるようだ。