操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

骨盤の調整と全身形態の連動

 東京操体フォーラム実行委員ブログの今回(2月20日)からの一巡のテーマは「セックス」である。これは、橋本敬三先生もレーベンス・テーマとして研究されていたもので、私達操体を学ぶものにとって避けては通れないものである。しかしいかんせん、男性の目線で見ているところがあるような気がするので、私の番の時は、「オンナの目線」で書いてみるつもりだ。私自身、同志がどのような事を書くのか非常に楽しみにしている。

婦人科疾患が、骨盤の歪みから来るというのはよくわかる。なので骨盤を正しい位置に戻しましょう、というのが骨盤矯正(調整)の目的である。
しかし、何故骨盤が歪むのだろうか。操体的に言えば「息・食・動・想」のバランスが崩れ、ボディに歪みが生じるからである。最近はこの「想」の中に「我慢」も含まれているんじゃないかな、と思うこともある。

そういえば、その昔骨盤矯正をしている先生の手技を見学していて思ったのは「骨盤だけどうにかしても、くっついている筋肉が縮んだままだったらまた戻るよな」と思ったことがある。それで、全身を操る操体は、からだをまるごと全部調整できるのでは?という興味を持ったことを思い出した。