操体法大辞典

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操体的「想」。人にどう思われるか気にする割には、口が禍の元となる

橋本敬三先生は、「言葉は運命のハンドル」と書かれている。

私が常日頃言っていることだが、操体をやっておられる先生方で「明るく大らかに生きましょう」と、サイトに書かれている人程、あまり明るくも大らかでもないような気がするのだが(笑)。
★あ、なまじっか存じあげているからなのですが。

また、私が居合わせた席で、私の最初の操体の先生、K先生が『橋本先生や三浦先生が、本で書かれている一番重要なことは、感謝の気持ちなんですよ』という言葉を聞いて(何故か「感謝」という言葉を聞いてハラが立ったらしい)いきなり「何で感謝なんですか!」と怒鳴った操体の先生もおられる。この時は私が仲裁に入ったのでよ〜く覚えているのだ(今はそうではないことを祈る)。

操体でなくとも「明るく大らかに」というのをテーマに掲げていながら、実はそうでもない、という団体も知っている。

「すみません」が口癖で、本当に「すいませんな人生」を選んでしまった人もいる(先代の三平師匠ではない)。

「ない」といつも言っているので、常ににない人も知っている。

「あの人みたいな病気にはなりたくない」と、言っていたら、同じ病気になっちゃった人もいる。

というわけで、操体の「想」はやはり言葉を統制することなのである。

また、人が他人にどう思われているか非常に気にする割には、口が禍の元になるという場合もある。これはもしかしたら「好き」という気持ちが思いあまって「嫌い」と言ってしまうのと似ているのだろうか。