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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体法の講習

操体あるいは操体法(この二つは厳密には違いがある)の講習について、改めて書いてみたい。

操体の創始者、橋本敬三先生は、今から40年以上前に「自分がやっていることは60年先を行ってるから、今理解されなくても仕方ない」と、言われた。

橋本先生の予言まで、あと20年あるのだが、物質の時代から心の時代への変化、というのは間違いないだろう。

また、症状疾患が複雑化、心の問題が深く関わってきていることを考えると、いままでの(二十世紀的)なやり方では、間に合わなくなっているのも事実である。

強い力や、刺激では間に合わないことを、一部の臨床家は気づいている。操体もしかりで、より少ない力で、最大の効果を出すという方向に向かっている。

これらの新しい時代の臨床に必要なものは何か。

それは原始感覚、あるいは直感力なのである。

視診触診は言うに及ばず、操法においても不可欠なスキルである。私は常々視診触診のスキルの必要性を説いてきたが、最近、視診触診の前に、直感力(原始感覚)を磨くトレーニングをしてからのほうが早く学習できるのではと考えた。

た。また、テクニック的なものは、一度習っただけでは身に付かないが(何においても一度習えばできるとものではない)、基礎的なポイントを上達させるコツがわかれば、スピードアップすることもわかった。これもまた、直感力を磨くことと、連動している。

歪んでいるボディでトレーニングしても、効果が不確定なのと同じで、直感力(原始感覚)抜きで、単にテクニックだけ体得するのは本質をつかむことができないのではないか。

ちなみに、操体の施療においても、症状疾患云々の前に、きもちよさを体験していただくことで、原始感覚と直感力が目覚めてくる。理屈や、頭で考えたことではなく、からだにききわける、ということを体感できる。そうすると、症状疾患の改善が、一気に進むのである。

直感力を磨く。操体の講習の柱の一つとして、一層充実させることにした。