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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

患者様には、難しい言葉はつかいません。

先日、操体を昔からやっている方の手記が「イサキ」という、温古堂事務局から出ている、小冊子に載っていた。

これはその方が、仙台の橋本敬三先生のお墓参りに行って、先生に話しかけているという設定だ。

要は、迷いを抱えて墓参しているのだが、

「この間、ある患者さんから、『私は身体を治して欲しいのに、第一分析、第二分析だのと専門用語、それと膝関節ナントかなんて言葉を聞かされて、わけがわからないので噛み(原稿ママ)書いて貰ってきました」といって、見せて下さいました。膝関節腋窩挙上法・・何だろう?実際に動いていただいたら、何のことはないカエル足操法でした。どうして難しくするのでしょう。云々」

 

私たちは、確かに「第一分析」とか「第二分析」という言葉を使うが、それは、操体を学んでいる受講生やプロに対してのみだ。

普通の患者様に難しい言葉を使うっていうのは「素人」だ。

専門家が、学びの際に、専門用語を使うのは普通だ。
それを、一般の方に指導する場合に、小さな方でも、 年配の方にも
わかりやすく指導するのがプロってもんだ。 

操体は、医師が行っていたものであり、学んでいるのがからだの専門家であれば、
講習で「カエル足」というよりも「膝関節腋窩挙上」というのが普通だ。 

クライアントには専門用語は使わない。

そんなの当たり前に決まっている。

例えば看護師さんは、国家資格を持っているから、専門用語をしっかり勉強している。ところが、現場では、やさしく、分かりやすい言葉を使う。

「手関節を背屈して」とは言わず
「指先、手首を反らせていただけますか」というのが通常だ。

橋本先生は、患者さんには「簡単だよ」とおっしゃり
弟子には、「 よくもこんな大変なことに足をつっこんだな」
操体は面白いぞ。一生楽しめるからな」と言われた。

橋本先生は、その辺りをよく分かっていらっしゃる。

患者様には、難しい言葉は使いません。
それが、プロってもんでしょ。

 

 

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