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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

幸せなことは心にしまっておこう

和田裕美さんの本だったと思うが

「私は今度結婚します。幸せだから、そのパワーをお分けしま〜す」、と
幸せ度満々を振りまくといういうのはどうでしょう、というのがあった。

どういうことかと言えば、世の中には一緒になりたくてもなれないとか、
色々な事情がある人達もいるからだ。
大抵そういう事情がある人達は黙っているので、誰がどんな事情がある
のか、わからない。

「子供ができました!」と、嬉しそうに報告する人もいる。
勿論悪いことではなく、お目出度いことだ。
これも上記同様に「その幸せをお分けします」みたいな感じだと
それも「どうでしょうねぇ」となる。

子供が欲しくてもできないとか、そういう人もいるからということだ。

特に結婚と子供が生まれるというのは、デリケートな問題でもある。
「死」は万人に公平に訪れるが、結婚と子供を得るということは、
必ずしも万人に訪れるとは限らない。

誰かの本に書いてあったが、例えば辛い不妊治療をしている方などは、
猫の子の話を聞くのも辛い場合がある、と。

クライアントの中にもいらっしゃるが、本当に大変だと思う。
知人の中には、ノイローゼではないかと思える兆候がある人もいる。

 

 

私が好きなマンガ「百鬼夜行抄」では、主人公の律が、
子供の頃、女の子の格好で育てられるというエピソードがある。
何故かと言えば「あちら」に持って行かれないためだ。

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 百鬼夜行抄(21) (ソノラマコミックス)

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「イイコトは期が熟すまでそっとしておこう」というのが
日本人にはあったのだろうか。

私自身印象に残っているのは、年賀状に「彼女とディズニーシーのホテルに
お泊まりしました。3月には婚約予定です」と書いて来た人がいて
3月に「ご婚約されたんですか」と、聞いたところ
「あれは破談になりました」という話もある。これは笑えない。
本人は彼女とツーショットの写真を年賀状に使っていたりして、
ちょっと複雑な気分になったものだ。

数年前、ブログに「彼女と明日から婚前旅行に行って来ます」と書いて、
翌日練炭による一酸化炭素中毒で亡くなった男性がいた。

このブログは色々なメディアで紹介された。
本人はブログに書くほど嬉しかったのだろうが、女子目線で見ると、
「余程モテないヤツ」か「露出狂」に見えてしまう。

 

もう一つ非常に印象に残っていることがある。
非常に真面目な30代半ばの男性で、職業もお固めだ。
外見からしても、彼女がいるという臭いは微塵もしない。
島地勝彦氏も書いているが、モテる男というのは「女のにおい」が
するものだ。

はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき

はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき

ところが、今まであまり真面目に過ごしてきたせいか、
ある時「性」と「プロ相手」に目ざめてしまった。

ふとした機会に彼の書いた実名手記を読んだのだが、自分がどのような
テクニックを練習し、用い、複数の女性と同衾し、楽しんでいるかが書いてあった。

「自分が楽しんでいる」という書き方で、私としては、女性を道具に
しているように思えた。

彼の職業上、これがネット上などで流出したら、彼は解雇間違いないし、
何よりも彼の未来の彼女やお嫁さんが傷つくことになる。
流す前に食い止められてよかったと思う。
これも「自分の幸せ」を、表に出したいということの一つだったのだろう。

 幸せなこと、例えば美味しいものをいただいたとか、
友人と楽しい時間を過ごしたとか、そういうことは分かち合ってもいいと思う。

幸せなことは、心にしまっておいたほうがいい。