操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体の歴史を説明する。

先週の金曜日、仕事を終えてから新幹線で仙台に向かった。

先のブログにも書いたが、第30回全国操体バランス運動研究会in仙台、に出席するためだ。

この研究会、橋本敬三先生が健在の時は、学会的な雰囲気だったらしい。私も記憶しているが、1999年の東京大会は、そんな感じだった。最近は「生活に生かす操体」がテーマとなっている。

東京操体フォーラム操体法東京研究会、どちらも操体のプロ育成、研鑽が目的である。全国大会とはスタンスが違うが、操体の現状を知る、あるいは旧知の先生方の顔を見るという目的があり、参加している。

 

私達は、操体の臨床に関わっている。当然結果を出す必要がある。

全国大会ではたまに「操体でお金をもらっちゃいけないわ」とかいう方がいる。

何度でも言うが、これは橋本敬三先生はじめ、臨床家、プロに対する侮辱である。

こういうことを言うのは、責任がない人か、趣味道楽でやっているか、他に本業がある人だ。残念ながらこういう人もいる

さておき、操体をやっている人口は多い。なので様々だ。

私達は、最新の操体を(最前線の現場にいるからね)勉強し、実践している。師匠が最前線を走ったらいるからだ。

それに対して「難しい」とか、「昔通りでいいじゃん」という声も聞くが、私達は結果を出す必要がある。

昔通りでは結果が出にくいことは、「陽の時代」から「陰の時代」への移行が進み、本格的に「陰」の時代に変わってきていることからも分かっている。

その移行に気づいている臨床家達は、操体に限らず手法をより「陰」の時代に即したものに変えている。その傾向は、よりソフトに、外的な刺激を与えないものになってきている。

また「昨日の非常識は今日の常識」(サロン・ド・シマジのコースターより)というように、そういうことはあり得る。
実は操体(薬も使わず注射も打たずという)も、最初は非常識な医療だったのだ。


ふと気がついた。

パソコンのOSである。

Winows95は、当時は最先端だった。それから約18年、ドッグイヤー(犬は一年で三年年をとる、年をとるのが早い例え)と言われるコンピュータ業界において、今使っている人がどれくらいいるのか、だ。まあ、使っている人はいるだろうが、大抵は現在流通しているOSを使っているだろう。

Windows95が間違っているわけではない。が、現在はより早く、処理能力が大きなものが出ている。

パソコンを使って仕事をしているプロだったら、やはり新しいマシンを使わないと、自分がイライラする上に、バージョンの問題などで、他の人に迷惑がかかる。

一方(いるかどうかわからないが)、テキストで文章を打つとか、ネットに繋がないとか、ワープロのように使っているというのだったら、Windows95でも足りるかもしれない。

そうやって考えてみた。そうやって考えると、古典ユーザが最新OSを使っている人に対して「むずかしくてわかんない」と言うのもわからないではない(が、実際の業務には差し障る)。

操体も用いる人の用途によって様々な段階があるということだ。

 

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