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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

膝の痛みを自分で治した話。

(2016年8月4日追記)これを書いた時から結構時間が経っていますが、操体はこの時点から、更に進化しました。勿論、セルフケアにも応用できます。

 

 

操体って、ホントはセルフケアが可能なんです。

ところが、自分でケアできる範疇を越えてしまった場合、それができないことがあります。そんな時が私達の出番です。

自分でできる、セルフケアできるレベルまで持っていくのが、私達のお役目です。
なお「足趾の操法」のように、自分でやってもあまり面白くない(笑)、ヒトさまにやっていただいて、その快感を体感するというものもあります。

年末は31日まで仕事をしていました。
毎年年末はどうもぎっくり腰をやる方が多いのです。
元旦も調子が悪いという方を診ました。
二日は原稿を書いたり、暮れにやりそこねた用事を済ませたり、

猫が「たまにはゆっくり遊べ」とひたっとくっついてくるので猫と遊んだりしていると、左の膝が痛いのです。
そして、曲げられないのです。
これはおかしい、と思い、自分の膝を観察してみました。

左の膝のお皿の内側の上、その辺りが腫れており、右膝と比べると1.5倍程度に腫れています。

私は普段毎朝一時間ほど歩いていますが、歩いている時には痛みは全く感じませんでした。確かに曲げるとき、少し違和感を感じることはあったのですが、殆ど気にならない程度でした。

 

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これが両膝の写真です。自分撮りなのでちょっとわかりにくいですが、左膝(向かって左)膝蓋骨(膝のお皿)の上、内側が腫れて盛り上がっています。

この時、右膝を曲げることができませんでした。

なお、翌日往療(クライアントのお宅にお邪魔しての施術)の予定があり、正座ができないと困るな、と思いました。

そこで、左膝蓋骨上部内側(ないそく)に相当するポイント(この場合は上腕)をチェックしてみました。確かに針で刺されたような痛みがあります。

ここをゆるめ、違和感が解消してから先程の膝の上を触ってみましたが、まだ腫れていて痛みがあります。

 

久しぶりにやってみるか

というわけで、痛みのある辺りを再度細かく触診していくと「あ、これこれ」という、原因のポイントがありました。

 

普段は殆どやらないんですが、
試合間近のスポーツ選手とか、明日ゴルフに行くとか、どうしても明日一日くらいはどうにか動けないと困る!というケースがあります。

そういう時に使う秘技(笑)があるのです。

操体と腱引きの中間みたいな感じです。

というわけで、自分を実験台にして試しました。

これ、一瞬痛いです。

 

操体の臨床で用いる場合には、痛みを与えない方法を使います。

 

操体の触診でも、ひかがみ(膝の裏)や、脛骨(足の内側の骨)のきわ、臀部梨状筋など、触診時にちょっと一瞬だけ痛いのがあります。

あれは、痛めつけているのではありません。
逃避反応をみているのです。

また、この触診も上手いヒトがやるとほんの一瞬で済みます。
後味もすっきりしています。私は「秒殺」と言っています。

そうでない場合は、時間がかかり、痛みも何だか残ったりして、後味が悪かったりします。これを「生殺し」と言っています。

 

自分でやると、どうしても潜在意識で手加減してしまうのですが、それを振り切ってやってみました。

 

10秒後、左膝を曲げてみました。

曲がります。

お、曲がるぞ。

というわけで、明日のことを考えてその日は休みました。湿布とかそういうのは何もナシです。

翌日はちょっと痛みがありました。正座ができるかどうか不安です。

電車に乗って東京スカイツリーの近くのクライアント宅に伺いました。

最初は正座ができなかったので、左膝を伸ばした正座をしていました。

さて、ここが操体の面白いところです。他の療法とはここが違うところ。

それは、クライアント(被験者)が快適感覚(きもちよさ)を味わっていると、操者にもそれが波動波及し、操者も何だか調子が良くなってしまうのです。

今日はクライアントのご家族三人を診たのですが、二人目を半分くらいと言うときに、気がつくと、自分でも知らないうちに正座をしていました。

横で見ていた方が「あれ?センセイ、いつの間にか正座してる??」と、笑っていました。

 

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というわけで、これが今現在の膝。昨日は膝蓋骨の上にシワができるほどしっかり伸ばしていないのですが、腫れは引いています。正座も大丈夫です。

これは、昨日の応急手当で整復されたところが、本日クライアントのきもちよさの波動をうけているうちに、良くなったということでしょう。

臨床家にとって、実は怪我はチャンスでもあります。

怪我しても、転んでもタダでは起きないのです。