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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

高い安いとは。

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さて、これは何かというと、温古堂の「料金表」です。
橋本先生が79歳ですから、1976年(昭和51年)頃です。

健康保険は効きません。
自費診療です。
医者が自費診療で、というのは相当覚悟がいったのでは
と思います。

三浦先生によると警察官とか自衛隊とか
国家公務員はタダだった時期もあったとか
(タダだとかえって来なかったとか)

東北六県地域サービスで
初診料 2000円
治療代 1000円

一般

初診料 3000円
治療代 2000円

で、内容は第一分析です。
楽な方に動かして、動きをたわめてストン!というヤツですね。

この当時の物価を現在に換算すると、約二倍というので、
一般は 初診料6000円、治療代4000円
合計一万円になります。
★ちなみに、私が今初診料5000円の治療費5000円なので、
ほぼ同様の換算になります。。。

(やってるのは第二分析以降なので勘弁していただきましょう)

まあ、「第一分析」で初診の患者様からは一万円いただいていた
ということになりますね。


操体の捉え方は多種多様です。

六月に師匠が大阪に呼ばれ「般若身経」(般若心経ではない)の講義を
やったので、東京操体フォーラム実行委員は総勢10名で参加しました。

今年一番の「収穫」は、関西エリアと東京エリアでの「操体の捉え方の違い」
というのがよく分かったことでした。

これは伝わり方にもよるのですが、
関東地方や仙台などでは、やはり創始者橋本敬三先生が
患者様を診るのに用いていたということもあり、
鍼灸師柔道整復師などが習い、実際の治療に用いるという色が濃いようです。
実際、人様の健康を扱うので、ある程度勉強には時間がかかります。

 

関西地方に伝わった経緯をみると、
「簡単で自分でできる健康体操」として広まっている色が強く、
例えば「般若身経」(般若心経、ではない。身体運動の法則を
世界で一番短いお経になぞらえたもの)についても、
私達は「身体運動の法則(からだの使い方、動かし方のルール)」として
捉えているのに対し
「基本運動」という体操として普及していることがわかりました。

 

また、対象者が「ある程度動けて、体操教室に通える方」などがメインなので、
動けないとか這ってくるとか医者に見放されたとか、車椅子に乗ってくるとか、
そういう方々を診ているのとはシチュエーションが違うんですね。

一番ショックだったのは、
神戸の操体指導者が
操体って安いもんだと思ってました」と言ったことでしょうか。

安い??

申しわけありませんが、

私は、一瞬彼をぶ・・・・・(以下自粛)

彼にとっては、操体は「自分でできて簡単で安い」ものなのです。

あと、柔道整復の先生なので、彼の場合は「保険」が効くんですね。

 

自費診療でやるのと、
保険治療ではそりゃスタンスが違って当然です。

 

指導者が「安い」と思っていれば指導料や講習料も安いのは当然です。

また、私が思うに「操体」も価値があって素晴らしいものだと、
自己投資の価値が十分にあり、それがしいては自分に、世の中に役立つのだと
思うのですが。それこそ考え方は多種多様です。

ちなみに、師匠は操体に対し、本当に真摯に接しているので、
操体も「それなり」に、返してくれているのだと思います。

 

なお、うちの実行委員の某氏(大阪より西在住)は、
大阪のマダム達に「何でわざわざ東京まで操体を習いに行ったの?」
と、聞かれたのだそうです・・・。

そして、何故関西の方々が、あまり東京まで操体を勉強しに来ないのかというと、
対象者の多くがミドルエイジ以上の一般の女性であること、
また、操体は「自分でできて簡単で安い」というイメージがあるため、

おそらく「ラジオ体操を高い受講料払って習うか??」というような
感じなのかなと思いました。

私達のように、プロになるために、あるいはプロとしての腕を磨くために
長い時間と自己投資をする、というのは多分まったく埒外のことなのだな、

だから、なかなか話が通じないんだなと改めて感じました。

 

また、般若身経についても、関西独自の進化(?)を遂げており、
般若身経と言わず「基本動作」というような言い方になっていたり、
膝をゆるめていなかったり、踵に重心が乗っていたりとか、

「へええええええ」なのです。

 

これは、どっちがいい悪いの問題ではなく、

「違う」ということなのです。

もうこれは、
教祖は同じだけど、
教義が違う宗教みたいなもんだと思いました。

これを「みんな仲良く」でまとめられる問題でもないのです。

健康体操バーサス治療・臨床なのですから、
目的も違うのです。
みんな橋本敬三先生を尊敬し、慕っていることは間違いありませんが。


逆に言えば、
柳生心眼流は仙台伊達藩のお家流です。

そのルーツには「正體術」というのがあるそうです。

私は「正體術」という言葉を島津兼治先生から聞いて
「せいたいのたいは、骨に豊と書きます」と聞いた時、倒れそうになりました。

そして、島津先生から
操体柳生心眼流は、同じ仙台生まれ。この二つは
先祖が同じで全く性格の違う兄弟みたいなものです」と聞いて

「素晴らしい」と思いました。

なんだかまとまりがつきませんね(笑)。

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タイ癒しフェアで。島津兼治先生と師匠(三浦寛)。

今日はこれから島津先生の講義に
三浦師匠と行って参ります。その後は
島津先生の喜寿のお祝いにも行って来ます。

一週間ありがとうございました。
明日からは島根の福田さんです