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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

視診触診講座。

先月から月イチで「視診触診講座」を、
操体法東京研究会の現受講生向けにやっています。

 

現在は鍼灸の学校でも視診触診をあまり教えないそうです。
まあ、国家資格向けの予備校となっているので、当然と言えば当然。
若手ならば卒業して就職して、現場で慣れていくしかありません。

 

私は幸いにも学校に行っている時、触診ばかりやっていたのと、
元々触診が得意だったのと、気功の修業をしたお陰で、
触診が好きなのですが、カフェの窓際を陣取って
通り過ぎる人の形態観察をしたり、銭湯などでこっそり(笑)
形態観察をしたり、人が動いているというチャンスがあると
形態観察するという妙なクセがついていたりしています。

勿論、観察していることを悟られないようにやります(笑)

 

そして、勿論「コツ」があります。

ある時この「コツ」に気づいたのですが、
「コツ」を活かせばできるようになります。

 

今回は、ある受講生から「ひかがみの触診を教えて欲しい」という
リクエストがあり、それを師匠に相談したところ
「オレも指導するから視診触診講座をやれば」ということになり、
開催に至っています。


ひかがみというのは膝の裏のことですが、
操体の場合、ここは外せないポイントです。

というのは、ここでボディの、全身の歪みを診るからです。

 

そして、ひかがみの触れ方によって、
その人の操体のスキルがわかるくらい、重要なところなのです。

そしてそして、「プロなら10秒以内に圧痛硬結に触れあて、
逃避反応を起こさせるくらいであるべし」と言われます。

 

膝の裏をうだうだ触っていたら、
被験者も不快だから。

 

的確に当たれば
瞬時に逃避反応が起こりますが、
被験者が痛みを感じるのはほんの僅かな時間で、
なおかつ痛みは後に残りません。

いわゆる「秒殺」です。

「あれっ?」と思っている間に済ませてしまうのです。

 

うだうだしつこく触っている、
最初からぐりぐり触る、
垂直に押し込む、というのは「生殺し」です。
後にいやな鈍い痛みが残ります。

 

というのをやっているわけです。

 

先日は、ひかがみの逃避反応から、どうやって
動診を選ぶのか?ということをやりました。

 

被験者のひかがみに触れると、
腰を捻るというよりも、逃避反応で
両方のお尻が浮きました。

 

さて、どんな動診を選ぶか??

 

単純ではありますが、
逃避反応で両方のお尻が浮いたのだから
両方のお尻が浮く動診をすればいいのです。

腰を右に捻転させたら、腰を右に捻転させる
動診と操法を考える。
こういうシンプルなところから持っていきます。

 

視診触診ができないと
クライアント(被験者)が「ここが痛い」
「あそこが痛い」という声に頼るしかありませんが、
本当の「火元」や「火種」は、
クライアントが訴えるところとは、別のところにある場合があります。

 

アタマに何だか「たんこぶ」みたいなものができて、押すと痛い、
と思っていたら、実は魚の目があり、魚の目を削って全身の調整を
したら「たんこぶ」が消えたとか(実話です)、

 

腰の痛みが頸椎を調整したらなくなったとか、

今、痛みや不調を感じているところ以外に原因があることは
少なくありません。

 

火元や火種を見逃さないためにも、
視診触診は重要なのです。

 

視診触診は、操体のみならず、
全ての手技療法で必要なスキルです。

視診触診のスキルアップが、
効果的な臨床に繋がっていくのです。

 

勿論それには、

身体運動の法則(からだの使い方、動かし方の法則)
も必要です。

からだの使い方、動かし方という「法則」に背反していると
からだを壊しますし、せっかくの「手」のちからを活かすことが
できません。