操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

桜と操体。東京操体フォーラム

桜が真っ盛りです。
なぜ桜と操体なのか??

桜も一言で言えば桜ですが、
実は色々な桜があるわけです。
ソメイヨシノなどは、何だか昔からありそうですが、
実は品種が確立したのは江戸時代末期だそうです。

操体にも色々あります。

ざっくり言えば、関東以北は臨床、
関西以西は健康体操がメインです。

もっと言えば、関東以北は
「勉強と自己投資(治療、臨床を学ぶのですから当然)」
ですが、関西以西は
「健康体操だから、安くて簡単。習うのに投資するのはアホらしい」

★全てとはいいませんが、間違ってはいないと思います。

 

昔は「ラクも快も同じだ」と言われましたが
三浦寛センセイはこれでたたかれた)、

今は「操体はラクだ」という人は殆どいません。
(でも、実際はラクなことをやってる人が殆どなんですけどね)

また、10年前位は「皮膚と操体だぁ??」という人が多かったの
ですが、ネットのお陰で「皮膚操体」とか「皮膚操体マッサージ」の
ような言葉を使っているのをみかけます(殆どはマネしている
だけで、皮膚に対する刺激です)。

これは、時代が追いついてきたということでしょう。

まあ、どれがよくて悪いとは言いません。

が、

マネするんじゃなくて、真っ正面から勉強しにこい!と言いたい
ところですが、関西方面の方は「操体は安い」と思っている
方が多いようで、まず習いに来ません。

関西からいらっしゃったのは、日下先生くらいです。
(今度のフォーラムでも発表なさいます)

今現在、三浦寛操体を学び、関西地方で実践して
いらっしゃるのは、兵庫の日下和夫先生(北六甲操体院)しかいません。
第二分析、皮膚へのアプローチをを受けられる場所は限られているのです。

 

★いろんなやり方があっていいという話はごもっともですが、
クライアントの方々のことを考えたら、臨床効果と安全性などが
最優先されるんではないかと思います。

話は戻って東京操体フォーラムです。

操体に、橋本敬三先生の「きもちよさで良くなる」という
言葉を導入し、快をききわける動診と操法を確立させたのと、
操体の盲点、動けない人に対してどうするのかということを
皮膚(刺激ではなく、接触)へのアプローチによる診断分析法を
体系づけたのが、我が師匠、三浦寛センセイです。

幸いにもまだ元気でピンピンしていますし、
相変わらず操体臨床の最前線を突っ走っていますが、
本家本元、
実物?を見る?チャンスです。

まあ、私もYoutube操体関連動画をアップしたりしていますが、
所詮動画です。

本当の操体臨床ってものを、実際に見て頂き、
体験していただき、びっくりしていただきたい。

きもちのよさで良くなるということを体感していただきたいと
思っています。

 

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★一本の木に薄いピンクと濃いピンクの桜が咲いている珍しい木。

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★同じ木で、薄ピンクの花の中に濃いピンクが混じっている
花が咲いている。

 

 

それは、4月29日(水)に、春季東京操体フォーラムが開催されるからです(笑)。

3月31日、長年フォーラムを開催し、お世話になった津田ホールが、
クローズしました。国立競技場の近くですから、多分オリンピックに向けた
再開発が関係しているのかもしれません。

今回は場所を新たに、市ヶ谷のルーテルセンターとしました。
私は何度か別のイベントで使ったことがあるのですが、
キリスト教系の、落ちついたいい雰囲気のある場所です。

今回は「ビフォー&アフター」ということで、
操体を体験する前と後とで、自分はこんなに変わったということを
紹介する時間を設けています。
また、操体ってもともと「非常識」なんです。

何が非常識かというと
「症状疾患にとらわれない」(つまり、○○に効く操体、というものがない)
「患者自身が医療者(治療者)の立場をとる」

そして

「整体や他の手技療法は、悪いところを動かすが、
操体はいいところを動かす」

治るために辛い治療や痛いことをしなければならないというのが
通念ですが、操体は「きもちよさでよくなる」

まあ、結構ふつ〜に考えたら非常識ですよね。

ところがこの「非常識」で良くなっちゃう。

それが操体の面白いところです。

 

2015年春季東京操体フォーラム、お待ちしております。

でも、今までの常識でアタマがガチガチだと
「なんじゃこりゃ〜っ」って、驚くかもしれません。