週一かそれくらいの割合で、
東京大学生産技術研究所に通っている。
東北の再生可能エネルギー関係プロジェクトにご縁があり、
お手伝いをしているのである。
ここは駒場東大だが、橋本敬三先生が若い頃執筆した
「あだむ」が収蔵されている、日本文学館が近い。
そして、近いのになかなか行くチャンスがなかった
「日本民藝館」についに行ってきた。
なんと、生研の入り口前にあり、
いつも歩いて前を通っているのである。
★以前にも書いたが、「あだむ」で、橋本敬三先生の
小説「小さき心」の隣のページに寄稿しているのが、
この「日本民藝館」を作った柳宗悦氏なのである。
同人誌の隣あわせに掲載されたということは、
おそらく互いに名前は知っていた?
なんて思うと面白い。
★「あだむ」より。右ページは橋本敬三先生の小説。
今回は「動物文様の工芸と絵画」展。
8月23日までなので今日しかいくチャンスがない。
館内は結構混んでいたが、
聞こえてきたのは韓国語だった。
朝鮮の民芸品も数多く展示されているからかもしれない。
館内は一つの「大きなお屋敷」の中をぐるりと巡る感じ。
骨董品が好きだったら居心地がいいと思う。
面白かったのは、栗鼠(りす)と、
馬、蝶々の絵が多かったこと。
大津絵(滋賀県大津市で江戸時代初期から名産としてきた民俗絵画)
もいくつか展示されていた。
いわゆるヘタウマというか、なんとも味があって
とぼけた風味がある。
浮世絵は猫が多いが、
民芸作品(荒削りだが味がある?)は
猫が少ない?(ジャコウネコの絵はあった)
まさかまさか、
こんな近いところに、こんなに
素晴らしい場所があったとは。
東京に住んでいて、
よかったと思うのは、
美術館が非常に身近にあることだと思う。