上達の決め手は、やはり模範実技を受けて、質の高い気持ち良さを味わい、なおかつ「作法」(正座の仕方や指使い、重心の軸の作り方)をしっかりやること。
真似ごとはいくらでもできますが、この作法ができていないと、すぐ疲れたりします。
被験者役の受講生が、足趾の操法を受けている最中、「あの、変なこといっていいですか?」
と言いいます。
変なことは大歓迎なので聞いてみることにしました。
「先生が廻している指が、サンタクロースになってきて、それがとっても可笑しくて、笑い出しそうなんです」
「あ、笑っていいですヨ。そういうことあるし」
「私も笑いが止まらなくなったこと、あります。からだの要求だから、従って下さい」
ある人は、お腹の上で「小人が踊ってる」。ある人は海の底に沈んだ感じ。一瞬のうちに深い眠りに落ちる「意識飛び」。
きもちのよさは、色々な感覚をもたらしてくれます。
そして、慣れてくると、足趾の操法と同時に「分析」と「臨床」をやることができます。
リラクゼーションは、足趾の操法のほんの一部でしかありません。
そういえば「小さいおじさん」が見えたひともいましたっけ。