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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体はもはや「動き」ではない。

操体法治療室」(三浦寛担当分)の英訳が完成しました。
推敲に推敲を重ね、ネイティブのチェックを何度も行い、操体独自のニュアンスを表現することに成功しました。今回は、訳者自身が日本語に堪能であり、操体を5年学び、操体及び橋本哲学に深い理解を持っていたから出来たことだと思っています。

もう暫くお待ち下さいね。

 

操体法治療室―からだの感覚にゆだねる

操体法治療室―からだの感覚にゆだねる

 

 

 

先日のこと、海外からメールを受けとりました。

そこには「操体法のミッション」というのが書かれていました。

 

Sotai Ho´s mission is to help each person to seek harmony and inner freedom
through movement within the Spirit and within Nature,

 

これをざっと意訳すると

操体法のミッションとは、人々が互いに助け合い、天然の法則とスピリット(霊性)と共に、動きを通じて内なる自由と調和を探すことである

みたいな感じになります(すんごい意訳です)

 

これって、もっともらしいことを書いていますが、操体じゃなくても当てはまる上に、
「これはなあ」というところがあります。

 

まず、ミッションというのは「使命」「目的」ですが、これでは「操体って何をやるか」ということですよね。ミッションになってない。

操体のミッションを敢えて挙げるなら Living happy and healthy だと思います。これは橋本敬三先生も書いていらっしゃいます。

 

まだありますが、今回は書かないことにします。

 

seekという言葉が出て来ます。これは多分「写真解説集」に出てくる「調和を探る」というものから来ていると思われますが、この「探る」というのは「真理の探究」という意味です。これをよく取り違えて「きもちよさを色々探す」というトンチンカンなことを言っている人もいますが、seekよりも questとかのほうがいいかもしれません。

 

そして

to help each person ですが、これは文字通り「互いに助け合う」ということです。
しかし、操体の1番の特徴は『自力自療』なんです。操者がいようが一人でやろうが、操体は自力なんです。

 

これを書いた方々は「人々が操体を互いにやりあう(操者が存在する)」という考えを持っているようです。

つまり、指圧やマッサージなどと同じように、他力的な療法として操体を見ている可能性が高いということ。

 

その辺りが違うんです。

 

また、movementという言葉が出て来ますが、操体において「動き」の時代は終わったと考えています。

 move ではなく feel なのです。

 

これは私の経験から言っても間違いないと思いますが、未経験のことは書きにくいものです。彼らは「動かしてどうにかする」ということは知っているのですが、「本人にしかわからない感覚を聞き分けることによってよくなる」ということを知らないのです。

 

すでに「感覚」の時代に移って20数年経ちます。

 

そして、その「感覚」の時代も、新しい時代に移行しようとしています。