操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

新たな操体の分析法。

対になった二つの動きを比較対照し、楽な方、動かしやすい方に動かし、数秒のたわめの間の後、瞬間脱力に導く第一分析(楽)

 

一つ一つの動きに、快適感覚の有無を問いかけ、きもちのよさがききわけられたら、そのきもちよさを味わう、第二分析(快)

 

刺激にならない皮膚へのアプローチにより(渦状波®)、無意識へ問いかける第三分析。

 

息診・息法による、触れない診断分析を可能にした第四分析。

 

操体には、この他にも「足趾の操法®」というものがあります。

 

勿論私は第一分析から第四分析、足趾の操法を使うことができますが、最近、さらにその上の「新たな操体の診断分析法」を、実践中です。

 

この、新たな診断・分析法の登場により、操体は、よりシンプルでパワフルになりました。

 

勿論、私達の師匠である、三浦寛先生の教えによるものです。

 

最小エネルギーで、最大効果「からだにやさしい」のは勿論変わりません。

 

基本的に、何故操体が進化してきたのかというと、実践者のエゴではなく、如何にして、良くなっていただくか、ということなのです。

 

どうすれば、患者様のからだが変わるか、どうすればよりよい臨床ができるか、というのを追求しているからこそ、凄いものが生まれるわけですね。

 

操体古武術や神事や伝統芸能ではありませんから(伝統芸能でさえ、イエモトは一番過激なことをやりますよね)、時代と人間のからだにあわせて進化するのは当然です。

 

今年になって、虫歯が痛んだので久しぶりに歯医者に行きました。
五年ぶりくらいですが、何だか「あれ?」といううちに治療が終わったり、麻酔を打つ前に、歯茎に塗る麻酔から入るなど、患者さんの痛みや恐怖感を少なくするような工夫があるようです。

進化しているんですね。

 

昭和の時代はバキバキ、ボキボキ、あるいは痛みを伴うものもありましたし、冗談ではありませんが、整体の先生で、被験者を矯正する際に「死ね〜!」というかけ声をかける先生などもいました(実話)。

 

また、私がお世話になったカイロの先生(鍼灸師でもあった)は、「スーパージョッキー」に出て、たけし軍団の皆さんを痛めつけたと言っていましたし、その他にも「痛い」のをやって、スーパージョッキーに出演した先生を何人か知っています。

 

痛くてもよかったんですよね。当時は。痛い事しないと治らない、という感じだったのでしょう。

 

そういえば

 

ネットがまだなかったので、例えば静岡で「30万円の布団を買ったら操体を教える。私が操体の創始者だ」というオジサンがいたり(実話。理容師向けの雑誌に載っていた)、まあ色々いたものです。

また、中には「操体をやっています」といって、橋本敬三という名前を知らない人もいたりして(笑)

 

話が飛びました。失礼。

 

さて、操体の新しい概念です。

 

この概念が登場したのは、そんな昔のことではありません。実を言うとごく最近のことです。

 

そして、私が長年操体臨床の中で「こういう傾向があるな」という「経験値」を明確なものにしてくれました。

 

そして、第三分析、渦状波®も、今年に入ってこの新しい診断分析法とともに、飛躍的に進化しました。いわゆる「相乗効果」です。

 

何度も書いていますが、20年以上操体を勉強してきて「やっとあんパンのあんこに届いたよ」という感じです。

 

あんパンだと思っていたら、実は栗あんパンで、あんこの中には黄金色に輝く栗が入ってたりして・・・

 

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