操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

快不快の定義。

先日、全国操体バランス運動研究会の発表で、ある先生がPowerPointを使って

「快以外は全て不快」
「不快以外は全て快」という発言をなさっていました。

 

私は「そうかいな?」と思いました。

 

それって、あまりにも白黒はっきりさせすぎでは?

人間、感覚で言えばグレイゾーンもあるのでは??

 

例えば、イタ気持ちいいとか、楽でなんともないとか。

操体の臨床にもっていく場合は、このあと「からだの要求」にもっていきます。

 

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上は、私が「ベーシック講習」などで使っている図です。

 

不快の反対語は確かに快です。

楽の反対語は確かに不快です。

 

しかし、快と楽は違うのです。

楽というのは、なんともない、バランスがとれている無の状態です。
なので、動かしてみても痛みも快感もなにもないのです。

快、というのはある程度歪みや変調があるから、動かすと快感を生じたりします。

 

楽と快の違いを「歪みがあるかどうか」で識別するのも一つの方法です。