「からだの声をききわけられる人は、そうでない人の感覚がわからない」
ということもあります。
何度か書いていますが、身体能力が高く(原始感覚にも優れている)、快不快のききわけができるとか、アタマで考えなくても「からだが反応」するような人も勿論います。
そういう方、すごいとは思いますが、逆に言うと、自分が「きもちよく動けちゃう」ので、その他多数殆どの「きもちよく動けない」人のことがよくわからないのです。
指導者「ね、この動き、きもちいいでしょ?」
被験者「???」
指導者」こうすると、きもちいいでしょ?」
被験者「う〜ん(わかんない。自分にはきもちよさを感じる能力がないのか??)」
という話はよくあることなのです。
つまり、最初から能力の高い人は、そうでない人のことがわからないのです。
「自分ができるのだから、他者もできるだろう」という大いなる勘違いです。
これが、例えば私のように(笑)、体育の成績が10段階中4で、体育が嫌い(集団運動とか球技がダメ)で「まさかあんたが健康運動指導士とかスポーツプログラマになるとは思いもよらなかった」というほうが(笑)、そうでない人のことが分かるのと同じです。
そうだよね、今のからだと心の状態だったら、ききわけられないよね。
ききわけられるように、慌てないでちょっとケアしましょう、というのが操体です。