ご縁があって、「K.K適塾」に顔を出している。
「コンシリエンスデザイン」は、 学術性と芸術性、文科系と理科系の融合・結合・統合を「学際化」することを定義としています。
阪大の川崎和男先生が座長をなさっているオープンな講座である。
昨年は松岡校長も出演なさってますのだよ。
また、今回のシリーズは、東京操体フォーラム相談役、デーブ川崎氏が司会を務めているうえに、K.K適塾のため、毎回、アートディレクターで阪大ともご縁が深い、大阪の兄さんこと、荒木氏がいらっしゃるのである。そして今回は師匠(三浦寛)も連れて行った。
924夜『デザイナーは喧嘩師であれ』川崎和男|松岡正剛の千夜千冊
サイトの「コンセプト」の図を観て頂くと、コンシリエンス・デザインを中核に、上が医学、下が保険学、左が看護学、右が工学となっている。
そして、医学と看護学の間に「安心」、医学と工学の間に「対症療法」、工学と保険学の間に安全、保険学と看護学の間に「予防」となっている。
医療に多少なりとも関わっている我々は「こういう切り口もあったか」と。
そして、今回のレクチャーは、二人の芸大の先生である。
ワタシはデザインの世界はあまり詳しくないのだが、河北秀也先生は、営団地下鉄(当時)の路線図のデザインや、東京の地下鉄とか電車に乗っていれば絶対目にする「いいちこ」のポスターの作者であることを知った。
画面のどこかに、いいちこの瓶が隠れている、あのポスター、好きな人多いんじゃないかな。
また、地下鉄の「マナーポスター」も、「あ!これって見たことあるよ!」というものが!
そして北河原温先生は、2015年のミラノ博日本館の設計に携わっている。
制作秘話なども聞くことができて、非常に興味深かった。
そして、座長の川崎和男先生が登場するのだが、私がヒソカに愉しみにしているのが、「先生登場のオープニング映像」(専門用語で何ていうのでしょう)である。
登場するロボット君みたいなヤツが、妙に表情豊かなのと、チャクラに響くような音楽が何とも言えないのである。これは実際に観て頂くしかない。
予算があったら、フォーラムでも作りたいくらいだ(笑)
そして、芸大の先生が登場したからではないが、映像に「悲母観音」(昨年「ダブル・インパクト」で観た)が現れた。丁度「廃仏毀釈」についての本を読んでいるからかもしれないが、岡倉天心さんありがとう!という気持ちが沸いてきたのであった。
終了後は、デーブ川崎氏に川崎和男先生に師匠を紹介していただき、大阪へ戻る荒木兄さんとデーブ氏と師匠と東京駅へ。
八重洲地下街で冷えたビールでノドを潤し、とアンチョビオリーブと、カプレーゼということで、
ミナサマありがとうございます。
来月も楽しみにしてます。
来月のK.K適塾の開催場所は、なんと、いつも東京操体フォーラムを開催しているルーテル市ヶ谷センターの近くです。あ、あそこね。行き方はオッケーです。
★写真は「日本民藝館」。