操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

色々な操体とは?「ホンモノ」に触れて下さい。

GW前後、これは今度詳細を報告しようと思っているが、4月のフォーラムの一週間前に、東京国際仏教

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の修行で、お寺に行って来た。本当の修行に比べるとお遊びのようなものだが、座学のみではなく、実際にやってみるというのは大切である。今月も来月もスクーリングや修行があるので、詳細はまた。

 

 

そして、GW開始と共に4月29日は「2017年春季東京操体フォーラム」。そして翌日は「塾SOTAI」さらに、5月3日〜5日まで「GW集中講座(プレミアム・ベーシック)」だった。

 

今回の受講生の中に「色々な操体をみたい」という方がいた。

気持ちはわかるが、操体を20年以上勉強してきた先輩から一言言わせてもらおう。

 

「いろんな操体」というのは、「操体だけでは間に合わないので、何かオリジナルのモノをトッピングしている」のではないかと思う。「操体と○○」というヤツである。

 

また、私達が「○○操体」とは言わないのも「操体操体だから操体でいいじゃん」といっているだけで、その操体の中に「診断・分析法がある」ということだ。

 

そして、これも私の経験だが、

「色々な操体の講習を渡り歩く」よりも「一本に絞ったほうがいい」ということだ。

 

例えば私のところには「どこそこで操体の講習を受けたけれども、よくわからない」という方が来る。大抵は単発や短期の講習で、教えているのは「テクニック」であるし、「いろんなところを渡り歩いた」というヒトが、操体で上手くやっているという話もきいたことがない。

 

「楽」をいくらあつめても「快」にはならないのと同じなのである。

 

どうせならば、その道のトップに習って欲しい。それが、一番のコツだ。

そして「本物」に触れて欲しい。

 

 

美術品の鑑定にしても(これは、診断分析法に通じる)、一番のポイントは、ホンモノを見ることだという。

 

最初から、贋作はじめ、妙なものに見慣れてしまうと、本物の審美眼を育てることはできないのだ。

 

そして、もう一つ。

我々は「師弟関係」を大事にしている。「講師と受講生」という、薄っぺらい関係ではない。

 

今回、GWの講習の受講生にも伝えたが「師匠がいる喜び」というのは、本当に幸せなものなのだ。

 

困った時、壁にぶち当たった時、師匠の存在はどれ程ありがたいものか。
これが単なる「講師と受講生」の間柄ではこうはいかない。

 

また、口では簡単に「師」と言うが、師弟関係というのは、師が弟子と認め、弟子が師と認める、双方向性の関係である。単に講習を受けたから「弟子」というのではない。

 

 

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