操体法大辞典

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今日の講習(足趾と定例)8月6日

被験者(患者様、受け手)に、痛みや不快感を与えることなく、さらには「きもちよさをききわけ、味わう」というプロセスを踏んで良くなるのが、「操体の快」のメリットと言えます。

 

また、被験者が「強烈な快適感覚」を味わっていると、それは操者にも伝播します。
操者もきもちよさを味わい、一緒に調子が良くなってしまう、というのは、操体ならではと言えましょう。

ミラーニューロンで考えると、被験者に痛みや不快感、恐怖感を与えると、それは、治療者、施術者にも伝播するのは当然と言えます。

 

 

今日の午前中は「足趾の操法®集中講座」。

今日は数日前からギックリ腰寸前で色々アリの、東京操体フォーラム相談役のK師匠を被験者に迎え、足趾の操法で、どれだけ変わるか、ということを試しました。

K師匠、ご協力ありがとうございます。

 

最初に、いつから、どんな具合なのか、話を聞きます。

それから、触診に入りますが、ひかがみ(膝窩)は当然として、頸部触診や手の擦診(さっしん)を行います。下肢の腓腹筋、全てに圧痛硬結があります。

 

操者役のT君は「足趾が気になる」と言うので、その辺りもチェックします。

この「気になる」というのが大切です。

操体で大切なのは「直感と応用力」です。

 

よく、最初につま先上げをやって、次に膝倒しをやって、次にカエル足をやる」のように、パターン化している場合があります。

パターン化は、確かに覚えやすいし、教えやすいのですが、例外には弱いのです。

例えば、うつ伏せになれない場合、躓いたりします。

基礎が分かっていれば、大胆なアレンジも可能ですが、基礎ができていないのに、適当に色々行き当たりばったりでやるのとでは、全く違うのです。

 

★足趾の操法®と渦状波®で、痛みのある腰に触れずに、遠隔的にバランスを整えます。

 

★足趾の操法のみでも、相当の改善がみられました。

勿論、快適感覚を伴っています。

 

結果。「とても軽い」とのことでした。また、瞬間的に深い眠りに入るので、睡眠不足の解消にもよかったようです。

 

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午後は「定例講習」。介助法補助法のチェック。

介助補助は、ミリ単位の接触になります。

ほんの数ミリずれても、上手く決まらないこともあります。

 

これが、正確にできるようになると、介助補助がバッチリ決まります。