操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

「操体です。整体じゃない」

私達が名刺を出したり、何をやってるかお話すると

 

殆どの確率で、

 

操体?整体じゃないんですか」と、聞かれます。

 

私の講習の受講生で「操体、っていってもわからないから、「整体」で、広告を出せば」と、言われた人もいます。

 

操体は、いいところを動かす。整体は、悪いところを動かす」と言ってもいいのですが、「整体は、他力的」「操体は自力的」、あるいは「整体はセンセイ主導、操体はからだが主導」と言ってもいいでしょう。

 

とにかく「人様のからだに触れる」というのは同じですが、操体と整体は全く違うのです。

 

まあ、受けてみればわかります。

 

また、もう一つ。何度も出していますが、消費者庁ニュースリリースにもあるように、カイロ、整体、リラクゼーションサロンでは、事故が起きています。

 

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170526_0002.pdf

 

私は、操体を学んで、またはやってきて25年になりますが、周囲を見ても、事故などは起きていません。

 

★刺激にならない皮膚への接触や、快感を伴う足趾の操法ですから。

 

そして、整体は、施術者の数だけセオリーがあります。

(整体、と言う言葉を作ったのは、野口晴哉師だと言われていますが、現在の「整体」は、国家資格を持っていない人が、骨格矯正をやる場合の総称になっており、野口師の系列は「野口整体」と言っています。現在出回っている「整体」は、野口先生の整体ではないのです)

 

現在市中に出回っている整体≠野口整体 と思って下さい。

 

★昭和の時代は、整体協会(野口整体系)から、橋本敬三先生に、難症の患者さんを紹介とかしていたようです。

 

また、整体は「○○にはどこそこを治療」というのが整体(野口整体もそんな感じ)ですが、

 

操体には「○○に効く操法」というのはありません。

 

★本などを売る場合には、商業出版ですから「腰に効く」とか書かざるを得ない場合も、勿論あります。

 

しかし、基本的には、ありません。

 

操体は、どれ(どの操法)をやったらいいかわからない」と言われますが、それを勉強するのが、操体の勉強です。

診断・分析の勉強です。

 

 

操体は、橋本敬三という、明確な創始者がいます。

我々は、橋本敬三医師の、哲学や生命観を学びます。

 

この辺りはあとで一覧表にしたいと思います。

 

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★講習中の三浦寛師匠。

 

また、整体院をやっていて、操体を習い、その後、屋号から「整体」を外す人も数多くいます。何故かというと、整体と操体の違いがわかると「整体」と名乗るのがイヤになるから。