操体法大辞典

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東京国際仏教塾専門課程・曹洞宗(2)

二日目は、9時半開始なので、昨日よりも一時間早めに出発しました。

不思議なもので、二日目は昨日よりも早く着くような気がします。慣れ?

 

昨日は昼間腫れていましたが、夕方帰る頃に雨が降りましたが、今日は少し気温は低いものの、晴れでした。

 

朝、山門で一礼し本堂に入ると、すでに早く着いた人達が、木魚を叩きながら、般若心経の練習をしています。ここの木魚は大きいので、叩くのにコツがいりそうです。私はまだ触っていないのですが、来月辺りから触ることにします。

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★典座(てんぞ@台所)からみた本堂。

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本堂の入り口にいるぞうさん

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★庭の花

 

そして、今日は入堂の際の注意事項や、「三黙道場」と言って、禅堂(僧堂)と、東司(トイレ)、浴司(風呂)では談笑してはいけないとか、昨日よりもさらに詳しい説明がありました。

 

なお、臨済宗では「叉手(しゃしゅ)」は、左手の親指を右手で握り、左手四指を右手に被せますが、曹洞宗の「叉手」は、左手を親指を中にして握り、右手で覆うそうです。

また、曹洞宗は合掌や叉手の際、肘を軽く張ります。
浄土真宗日蓮宗の時は、合掌した手は、45度くらいにすると習いましたが、曹洞宗は手の指をぴったりつけて、指先を上に向けるようです。

さすが様式美の曹洞宗

本堂に入る際も、どちらの足から入り、どちらの足からでるのか、決まっているのです。しつこいようですが、様式美です。

 

映画「ファンシイダンス」で、永平寺で修行中の雲水達が、衣の裾を翻して歩く姿が出てきます。本木雅弘演じる良平和尚が「美意識が身についてしまう云々」と言っていますが、生活全て(風呂の入り方からトイレの作法まで)が作法なのでした。

 

それから読経です。質問の際、先生に「消災妙吉祥陀羅尼は何で3回くり返して読むんですか?」と聞いたところ「短いからですよ」というお答え。

確かに私が暗記できるくらい短い(笑)。

 

お経ですが、皆で一緒に声を出して読んでいると、ヘンな話ですが、だんだん愉しくなってきます。日蓮宗の修行で「唱題行」(お題目を唱え続ける)というのをやりましたが、あれ、途中でトランス状態というか、気持ちよくなってくるんです。特に、太鼓の音とかあると尚更です。お経も、木魚や鐘がリズムを刻んでいるので、何だか気もちよくなってくるのは事実です。

二日目ともなると、正座で読経してから三礼(座って立ってというのを繰り返す)も、そんなに辛くなくなってきました。

 

その後は昨日に続いての「般若心経」の講義です。

お昼を終えて、午後は「修証義」の勉強。この時、明治維新の際の「廃仏毀釈」が、本来は「神仏分離」だったのが、吉田松陰などの国学者の影響によって(つまり、徳川幕府は仏教を擁護していたので、国学者達は仏教を目の敵して、神道を持ち上げたということです)「廃仏毀釈」になってしまった、元々の政府の意図とは違うことになってしまったということらしいです。

 

お寺が焼き討ちにあったり、維新から明治20年代半ば頃まで、仏教者達は本当に苦労したそうです。この辺りは教科書には載ってません。

 

その他にも色々ディープなお話を交え、お茶の時間には質問に話が弾み、その後は座禅、大掃除と今日もまたあっという間の一日でした。

 

来月もまたよろしくお願い致します。