操体法大辞典

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DESTINY 鎌倉ものがたり

東京操体フォーラムの「香」さんのお薦めで観に行きました。

 

kamakura-movie.jp

予告も面白そうだったので。

ちなみに、原作のコミックですが、私の食わず嫌いでどうもあの絵柄が苦手で読んでなかったんですな(反省)。

というわけで、原作の前知識は殆どなしで鑑賞しましたが、よかったです。

 

鎌倉在住の売れないミステリー作家(鎌倉警察署の心理捜査課の手伝いとかもやっている)と、年の離れた若い妻の話です。

 

この妻が、ある陰謀によって肉体から出てしまい、からだを他者にとられてしまったため「死者」と認定され、黄泉の国へ行ってしまうのですが、夫であるミステリー作家は妻のからだを見つけ出し、妻を取り戻すために自分も黄泉の国へ。

 

まず、現代だけれども昭和の香りと、魔物と人間が一緒に住んでいる鎌倉という世界観と、後半に出てくる「黄泉の国」のビジュアルが大迫力です。実際に中国のある場所でロケをしたらしいですが、海上を黄泉の国行きの江ノ電が走るシーンは迫力満点です。

 

この世界観をみるだけでも価値があるかもしれません。

 

黄泉の国というのは「人それぞれの想像力」によるのだそうですが、あれが三途の川なのか、とか「黄泉の国というのは生まれ変わる間に少し休むところ」であるとか、死生観についても少し考えさせられます。

 

また、キャストも結構凝っていて、居座る貧乏神、どこかで見た人だなと思ったら、 田中泯さんでした。トリックスター的な役割です。

 

そして、ミステリー作家の父親役の三浦友和のスタイルが、どうみても筒井康隆だ(笑)。

 

細かい愉しい突っ込みどころもたのしめます。鎌倉署心霊捜査課の刑事達もナイス。

 

堺雅人はやっぱり堺雅人でした(笑)途中から「どうみても堺雅人」でした。

妻役の高畑充希(ちなみに今までこの方の名前の読み方を知りませんでしたが、今回はじめて「みつき」ということを知りました)は、ボブがカワイイですな。チワワっぽい可愛さというかなんというか。貧乏神さんにも親切にしちゃう天然です。。

 

河童が普通に道を歩いていたら面白いんだけど。