操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

今日の視診触診(膝の傾倒編)

今日の午前中は「視診触診」。

 

テーマは膝の左右傾倒です。

 

これは、例えば膝を左に倒す場合、右足は外反の動き、左足は内反の動きの複合であり、それに伴って骨盤が捻転してくるという動きです。

 

一番ポピュラーだと言われていますが、実は「身体運動の法則」に則っていないことをやっているケースが見受けられます。

 

操者のからだに無理がかかったり、被験者が運動充実感を味わえなかったりします。

 

というわけで「膝の傾倒」。膝の傾倒を指示すると、膝がパタンと倒れてしまう人とかいますよね。

これでは、膝の傾倒になりません。

 

そして、良くない例を二つ紹介します。

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良くない例その1 傾倒する場合、操者も一緒に倒れてしまっている。これは、操者が「身体運動の法則」を守っていないから。この場合、操者は「側屈」して対応します。
これだと、被験者が脱力した際、支えることができません。

 

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良くない例その2 上の例で、被験者の膝を支えられないので、被験者の横に立って、膝に手とかけて支えています。一見楽そうに見えますが、操者の上肢に負担がかかります。そして、これで思い切り脱力されたら・・。操者被験者とも、負担がかかりそうですよね。

 

★瞬間脱力後、支えている手を外していることがありますが、これは大変危険です。
何で危険なのか、受け手のからだを考えたら、危険だし、負担がかかるのは、わかりますよね。今だにやっているところがあります。
また橋本先生の本には「脱力してからどうするか」は書かれていないので、やる人の創造性というか想像力というか、どれだけ受け手のからだを気遣っているか、ということに委ねられます。

 

これらは、患者様、クライアントファーストということで、操者のやりやすさとか簡便性ではなく、受け手を第一に考えてのことです。

 

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これは、膝を左に傾倒する場合の「スタンダードなポジション」です。

 

そしてラストは、三浦先生が登場し、様々なポジションにおいての触診。触診こそ、地道な練習が必要です。

 

それにしても、段々上達していく姿は見ていてもうれしいものです。

 

殆どの方は午後の講習にも参加です。

 

日曜は操体の日(笑)