操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体って色々あるの?というご質問に対して

さて、わたくしお仕事で仙台に来ております。

 

仙台のドンキのドンペンは政宗公コスプレ。のぞいてみたら、仙台のドンキの品揃え(お土産とコスメ)には驚きました。

 

平成の大改修を終えた瑞巌寺にも行って来たのですが、それはまた。

 

今日は、先程もある方から頂いた操体って色々あるの?」というご質問にお答えしたいと思います。

 

最近「○○操体」って結構聞きますが、

操体法東京研究会の三浦門下は「操体」「操体法」と言っています。

 

「○○操体」ならば、私も「貞山流操体法」とか「畠山式操体」(←自分で書いてて恥ずかしくなった)とか、「スピリチュアル操体」とか「外気功操体」(爆)とかいくらでも作ることはできるんですが、それはやらないと決めています。

 

何故なら、お師匠のお師匠である橋本敬三先生も「橋本式操体法」とかおっしゃっていませんし、私の師匠、三浦寛先生も「三浦式操体」なんておっしゃってないからです。

単にそれだけです。

 

といっても、「○○操体」と言ってる方々は、殆どが私の先輩か後輩(操体法東京研究会の受講生)なんですが、この辺りは「その指導者の操体に対する理解度の違い」「商売のやり方の違い」と言うしかありません。

というか、日本で操体をやっている人の殆どは、操体法東京研究会の出身ですから。

 

今昭宏先生も平直行さんも、私の先輩だし後輩だし。奈良の北村先生も、連動操体根本良一先生も、故瓜生良介氏も、故白澤誓三氏も、三浦先生の講習の出身です。

 

なお、快適感覚に対する動診と操法(第二分析)、皮膚へのアプローチ(第三分析)、息診(第四分析)をマトモにできるところは、数少ないです。東京操体フォーラム実行委員ならば、できます。

 

東京操体法研究会出身者以外で「渦状波®」(第三分析)とかやってたら、インチキです(笑)からご注意下さい。

 

「○○操体」というのは、一種のブランディングでしょう。

一派作りたくなるんだと思います。

または差別化。私は別に一派作りたいとは思わないので、作らないだけです。

 

三浦先生の場合は、操体という根幹を変えずに、分析法を進化させているのです。

 

「老舗ほどアヴァンギャルド」ということなんです。

★横で見ていてわかりますが、一番乗りで道を切り開くのは大変です。

 

「快」「目線」「皮膚」は、皆三浦先生が世に出したものですが(最初は無視されたのです)最近の操体関係者は普通に使ってますし、「第一分析」「第二分析」といういい方などは、操体法東京研究会の定例講習でしか使わないハズ?ですが、なんだか普通に使われてたりします。

「連動」を8つ書いたのも三浦先生ですが、当初、操体関係者は「患者の連動は皆違う」と言いましたが、それはボディに歪みがあるので、自然の連動ではない動きになる、ということを明確にしたのです。

 

いろんな操体があるのではなく、いろんな名前があるということです。

 

本当ならば「操体」を外せばいいのですが、やはり「操体」がついていると、売りやすい、売れやすいのでしょう。

 

橋本敬三先生は、その昔三浦先生が「先生(橋本先生)がやっていることは何なのですか」と聞いた時「名前なんてどうでもいい。真理が立つことが大切だ」とおっしゃったのだそうです。

なので、三浦先生も「操体」「操体法」なのでしょう。

 

 

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