操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体と「からだが動くこと」について

先日、施術会にいらした方から

 

操体の動画とかで、激しく動く人がいますけど、アレってなんですか」

 

と、聞かれました。

 

う~ん。

 

ワタシはあまり見ないんですが、見た人からは「ものすごくくねくね動く」という話を聞いたことがあります。ある操体の動画でも「マジこんな動く?」みたいなのを見たことがあります。

 

昔受講生で動く人がいて、それを投稿したことはありますが、特例です(今思い出した)。

 

また、私の経験ですが、操体の動き(無意識の動き)が起こることは勿論ありますが、大抵は「はたから見ていて違和感を感じない緩やかな動き」です。

 

★私も何度かブレイクダンスしちゃう人に遭遇したことがありますが、少数です。しかし、あるタイプの方は、動くこともあるようです

 

★勘違いしてほしくないのは「動きの大きさ、激しさイコール操体の程度が高い」というわけではないのです。

 

★身体能力が高い方などは、激しく動くかもしれませんが、そもそも操体は、身体能力や運動神経の良し悪しにな関係ありません。

 

★むしろ、身体能力の高い指導者が

 

※「超難易度の高い操法をクライアントに要求し、クライアントが『自分には操体は難しすぎるんじゃないか』と、気落ちさせる」ことのほうが問題です。

 

補足しますが「身体能力が高い」方は、私の経験から言って「きもちの良さ」を体感しやすいのです。ちょっと自分で動いても「あ〜、きもちいい」となります。


となると「他の一般人(私も含む)も同じだろう、わかるだろう」という感覚で

「うごくときもちいいでしょ」という指導や「きもちよさを探して動いて」とか「動くときもちよさが出てくる」といういい方をするようです。

★我々はこういう指導はしません。

 

一般人にはさっぱりわかりません。これが上の※の説明です。

 

つまり「自分がちょっと動いてきもちいいから、他人もそうだろう」という勘違いをして、他者に「きもちいいですか?」と強要するのです。

 

話を元に戻しますと、

 

 

★動かなくてもいいんです。「感覚」ですから

★「きもちよさ」は個人によって違います。操体臨床家がからだに問いかけるのは「操体臨床の動診の行程における「きもちよさ」であり、きもちよければ何でもいい、というきもちよさではありません

受講生の皆様、ここ、ツボなので心得ておいてくださいね

 

一度、ある人が「傍目に見てもなんだか不気味な動き」をしていたときがあったのですが(何と言うか痙攣というか、エクソシストっぽいというか)、その時、その場にいらっしゃった、Y柳心眼流のS先生が

 

 

「あ、これはキツネ憑きだな」と仰ったのが忘れられません(笑)

 

 

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暑いのでダレている小十郎君。

 

 

 

お盆に操体@2018年夏期操体講習

まだ間に合います。

今年もお盆に夏期講座をやります。

操体臨床に興味がある方も、セルフケアは基本です。自分ができなくて人様に指導はできませんよね。

 

三浦寛が単発で講義をやるのは、GWとお盆のみです!

 

お盆に操体@2018

 

操体法によるセルフケアと、操体アンチエイジング(からだのつかいかた、うごかしかた)

 

夏の暑さを乗り切り、不調をリセットするには

 

操体法は「からだの使い方、動かし方の作法」と「感覚」を重視したメソッドです。
本来は医師(橋本敬三先生)が創案した治療法ですが、自力自療のセルフケアとしても知られています。


また、身体的バランス精神的なバランスがとれることも特徴です。

 

操体はストレッチやヨガ、トレーニングとは全く別のセオリーから成り立っていますので、身体能力の高低や運動神経の良し悪しは関係ありません。

 

今回は、日常生活に活かせるセルフケアのレッスンと共に、操者による操体法も体験していただきます。 

 

なお「東京操体フォーラム実行委員」メンバーは、皆「シュッとしている」「若々しいよね」と言われますが、そのヒミツも伝授致しましょう!

 

こんな方に

からだの使い方、動かし方を知って、心身に起こるトラブルを回避したい
心身の調和をとりたい
「原始感覚」(快か不快かききわけるちから)を取り戻したい

★「きもちのよさ」がききわけにくいのは、「原始感覚」のレベルが下がっているからです。これを調整せずして操法をやられて「きもちいいですか」と、聞かれても「きもちいい」とは感じられないのです。

 

  • 膝の痛みを予防したい
  • 姿勢を良くしたい
  • 肩凝りとか不調をセルフケアしたい
  • 日常的な痛みを解消したい
  • 操体を受けたことがあるけれど、よくわからなかった
  • 操体の本を読んでもさっぱりわからない
  • 簡単だと言われるけれど、さっぱりわからない
  • 操体に興味があるけれど、まずは受けてみたい
  • セルフケア、あるいは家族のケアをしたい

 

  • 個人個人に合ったメニューを作成します
  • 歪みやすい、あるいは不調を起こしやすい動作を分析します

 

★第三日曜開催の「施術会」とは内容が異なります。

 

開催日時: 2018年8月13日(月)14日(火) 10時~17時
場所 : 三軒茶屋
参加費用:二日間で4万円 (一日の場合 2万円)

★クレジットカード払い対応。ご希望の場合はお知らせ下さい。
一日単位の参加も可能ですが、初めての場合は13日受講必須。今までに「ベーシック講習」を受講された方は、14日のみの受講も可能です(お問い合わせください)

 

講師 : 三浦寛、畠山裕美
後援 : 一般社団法人日本操体指導者協会 東京操体フォーラム

 

お申込: sotai@teizan.com まで

 

 

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○○操体とは。

毎月第二日曜の午前中は、東京操体フォーラム実行委員のクローズドな勉強会です。

今回は、7月16日の操体マンダラも近いということで、色々話が盛り上がりました。

そこで、最近結構多い「○○操体」についての話題が出ました。

 

ちなみに第3分析、昔は「皮膚操体」ということもありましたが、現在では「皮膚へのアプローチ」「第三分析」「渦状波」と言っています。

 

三浦先生曰く

「○○操体」っていうのは、創作ラーメンみたいなもんだ。

あ、なるほどね〜。

 

 これって、とっても腑に落ちる説明です。

 

★良い悪いというわけではありませんので。

 

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熊本の桂花ラーメン。これは創作ラーメンではなく、熊本のラーメンと呼びたい。

 

理趣経 (中公文庫BIBLIO)

理趣経 (中公文庫BIBLIO)

 

 そして最近実行委員の間で読まれているのが、松長有慶先生の「理趣経」。

 

理趣経というのは、真言宗で読まれるお経です。
愛欲や欲望を、生きるエネルギーとして肯定しているため、妙な誤解をしている人も多いと言われています。これは分かる人に伝えないと単なる興味本位で暴走する人もいるだろうという懸念から、秘されてきました。なので尚更「秘密感」「怪しい感」「エロいのか?」とい誤解が生まれたのでしょう。

 

私がこの本を読んで(または、ここ数年仏教の勉強をしていて)思ったのは、操体の世界も「橋本敬三先生が言ってる事が全てで、他はダメ」と言っているのは、上座部仏教みたいなものです。

まあ、どの宗教でも「教祖の言葉とか教え以外は異端』という原理主義の方はいらっしゃいますので、普遍的なものなのでしょう。

 

※ 上座部仏教:昔は「小乗仏教」と言っていましたが、最近は上座部、といいます。

症状疾患や時代に合わせて、患者さまのからだに寄り添いながら、原理原則は守って進化させるというのが大乗仏教みたいなもんかな?

 

と思いました。

 

また、大乗仏教も分けると密教、禅、法華経系、浄土系などに分けられますが、三浦先生がやってらっしゃるのは、はたからみると「よくわからないけど(魅力的だけど近づきがたい)、ナゾに包まれた密教??」みたいなものかな、と思います。

となると、健康体操として広まっている操体法は、お念仏?など色々考えると面白くなってきます。

 

操体的シェイプアップ

先日、生まれて初めてすっぽん料理を体験しました。食べたというより、体験した、と言った方がいいでしょう、

 

ご一緒したのは、T大の研究室とプロジェクトの皆さんです。

 

最初に鱧の梅肉和えが出て、「すっぽんの生き血」が出ました。どんなもんか興味あるでしょ。

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生き血を焼酎で割って、りんごジュースで割ってあります。

リンゴジュースの焼酎割っぽい。生臭みはありません。


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すっぽん鍋。

私はすっぽん鍋のデフォルトというのがよく分かっていないのですが、このすっぽん鍋は、生姜と八角が効いていました。
台湾ですっぽんを食べたヒトによると「生姜と八角が効いていた」ということだったので、台湾風だったのでしょうか??

味はといえば、キモを狙って食べていた私ですが、キモ系は美味しかったです。

さて、スッポン鍋をつつき、一ノ倉とか飲んでいると、ある女子が

「何か、シュッとしてらっしゃいますが(ヨガとかスポーツとか)やってるんですか?」と聞いてきました。

 

ここで「はい、操体というものをやってます」というと説明するのが大変です。

 

おまけにスッポンを食べながら一ノ倉を飲んでいるのですから、操体が何たるかを説明する心構えもありませんし、この場で私は「操体指導者のハタケヤマ先生」ではなく、○○研究室でたまに会議でWebEX配信とかやってるハタケヤマさんです。

 

「からだの使い方、動かし方の指導とかそんなことをやってます(実際、スポーツプログラマーだし、健康運動指導士なので、メタボ指導とかできる)」

 

と、答えました。

 

実際ですが、操体(第二分析、飛び越して第五分析)の練習というか鍛錬は、武術に近いものがあります。関節をきめずに皮膚だけきめるとか、手首足首にどうやって効果的に介助を与えるのか、なんだかそんなことをやります。

 

また、東京操体フォーラムの実行委員は、わりと細めが多いのですが、肩甲骨は鍛錬しているので、背中からみると背中は鍛えてるっぽかったりします(殿方の場合)。

 

そして、結構好きなモノを食べてます。

 

たまに「操体とかやってるから、菜食とかしてるんですか」と聞かれますが、菜食とかしてません。。。

 

からだの要求に従っているだけです。


操体的にからだを使って、からだの要求に従って食べれば、意外といいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞巌寺

私は東京生まれ(本籍は品川です)なんですが、両親が宮城なものですから、宮城県が誇る、二つの国宝、松島の瑞巌寺と大崎八幡は好きな場所です。

 

さて、平成の大修理を終えた松島の瑞巌寺の本堂が改修後、お披露目ということで、仙石線に乗って行ってきました。

改修中は、お寺の奥にあった愛姫(めごひめ。政宗正室)の墓所が見学できたり、政宗公始め当主のご位牌を間近で拝めるということもありました。

途中、松島の五大堂の明王様や、本堂の彫刻欄間が東京に来ましたが(勿論見に行った)やはり松島で見たいではないですか。

 

秘仏の重文「五大明王像」が初めて寺外へお出ましに!特別展「松島瑞巌寺と伊達政宗」 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

 

松島海岸駅から、途中円通院を通る近道を通って、瑞巌寺に入りました。

 

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本堂の中は撮影禁止ですが、お庭は撮っていいのです

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岩に座った優美な観音様


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庫裏(くり)。台所です。ここから本堂に参拝します。

 

本堂の中心とも言える仏間の素晴らしいこと。天井の細かい細工や、復元された素襖絵など、豪華絢爛な桃山様式が蘇っていました。


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記念に絵はがきを頂きました。本堂の写真と政宗公の肖像でした。


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仙石線は何故か撮りたくなる。仙石線は、石巻石ノ森章太郎さんの故郷なので、サイボーグ009列車や、仮面ライダー列車も走っています。

 

ちなみに、仙台市内でタクシーに乗っていたら「杜王○○院」という治療院がありました。さすが仙台です。

 

東北の復興は観光で応援しましょう。綺麗になった瑞巌寺へ是非どうぞ。

 

なお、この後、大崎八幡にも行って来ました。