操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

セルフケアできるところまで

操体のセルフケアについてお話しましょう。

 

我々東京操体フォーラム実行委員とかですと、鍛錬を積んでいるので「指1本動かしただけで、全身に連動が行き渡り、快適感覚を味わうことができる」(つまり、坐ったまま、指一本うごかすだけで全身に連動が行き渡り、きもちのよさを味わうことができる)というスキルを習得しています。

実行委員じゃなくても、コツを学んで体得していれば、できるんですよ。

 

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ここに紹介するのは「操体の3つの場」というものです。

 

操体を健康の度合いによって三段階にわけてみました。

 

その前に、操体に関するイメージが、人によって全く違うことを知っておいて頂きたいと思います。

 

ある人は「治療法の一つ」と言うし、ある人は「自分でできる健康体操でしょう」と言います。

 

これは、操体の一つの側面をみているに過ぎません。

 

私がいまでも覚えている印象的な出来事があります。

東京操体フォーラムのメンバーで、某ジムで操体セミナーをやった時の話です。参加者の中に、人の肩を借りてやっと歩いてきたという人がいました。重度の脊柱狭窄症だそうです。セミナーの最中も辛そうに横になっていました。

 

彼は「操体は自分で治せると聞いたから」と言っていました。
しかし、彼の状態は「セルフケアで、できるところを越えていた」のです。

 

操体で何でもセルフケアできるわけではありません。
「セルフケアできる範囲まで」です。

 

下の図を見て頂くと、一番下が「自力自療で行う操体法」で、二番目が、少し見えにくいですが「サークル、フィットネスクラブなどで、不特定多数に指導する操体」、三番目が「臨床家が1対1で行う操体」と書いてあります。

 

もう一つ。

操体って、自分でできるんでしょ。それなら操体の治療家はいらないんじゃないの」という人もいます。

 

なぜ、操体の施術者(治療者、指導者)がいるのかというと、「セルフケア、自力自療では、間に合わない人を、自力自療の操体ができるレベルまで、引き上げるお手伝いをする」のです。

 

先の脊柱狭窄症の方は、まずプロから操体を受けるなりなんなりして、セルフケアできるところまで、健康度の度合いを40パーセントくらいには上げることが必要です。

そこまで行けば、あとはセルフケアできます。

 

健康の度合いが10とか20とか、自力自療がかなわない状態で「自分でできる」「セルフケアできる」というわけではないのです。

 

私は「暴れない胆石持ち」なのですが、知りあいから「操体で胆石は治らないのか」と言われて気がついたことがあります。

 

あ、そんな風に思うんだ。ということです。


操体をやっていても、年はとるし、胆石はできるし、尿結石もできるし、風邪は引くし眼圧は上がるし、血糖値だってあがるし、ガンになったり、パーキンソンになったりします。

 

一病息災(一つぐらい持病があったほうが、かえって健康に気をつけて、長生きできるということ)で、いいのではないでしょうか。

 

しかし、操体をやっていると、原始感覚が磨かれるのと、自己治癒力がアップするので、症状疾患を得ても、そんなに悪くならないというのが実感です。

 

そして、操体自体はからだに強刺激を与えるわけではないので、西洋医学と併用しても問題ありません。

 

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操体のセルフケア

在宅勤務が増えて、椅子に座っている時間が伸びて、腰痛や、潜在的腰痛の方が増えているなあ、と感じています。また、マスクのせいで耳への刺激が増えるので(耳は頸椎とか色々な部位と繋がっています)、首の調子が悪い人も増えているようですね。

 

操体では、セルフケアは勿論可能です。

 

よく、仰向けに寝て、膝をたてて膝を左右に倒すというイラスト(あれは判りやすいと言えばわかりやすいのですが)がありますが、なにも床に寝転がらなくても、椅子に座っていても(あなたの椅子が、背もたれ肘掛けつきの社長椅子でも)、できます。

 

今、私がやっているのは、椅子に腰掛けたまま、上肢と目線を用いた「動診と操法」です。二分もあればできます。勿論、コツがあります。

 

そのコツを知らずに、本だけ読んで「アタマ」で考えてやってみても「本当に効いてるのかな」とか「よくわかんないな」ということになります。

 

操体のセルフケアの習得は「コツ」を押さえることにあると言っても過言ではありません。このコツを伝授しています(かれこれ20年)。

 

ある受講生などは、最初「よく分からない」と言っていたのですが、ある上肢の操法をやった瞬間に「あれ??なにこれ、きもちよさってこれですか?」と言いました(その後30分位は操法にはまっていた)。

 

こういう時の「橋渡し」をするのが、私、操体プラクティショナーとか操体エヴァンジェリスト操体伝道者)です。

 

 

相変わらず「操体の本を読んでもさっぱりわからない」という方がいらっしゃいますが、そう言う場合は 

 

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操体法基礎講座A

 

へお越し下さい(途中参加でも、初回は別枠で詳しい個人レッスン的なことを行います)

一人一人の「疑問」にお答えしながら進めています。

 

 

ナゾの物体。

こんにちは。

 

2020年6月17日、宮城県でナゾの物体が目撃されました。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200617-00000058-ann-soci

 

バルーンみたいに見えますし、下についている板みたいなものは、ソーラーパネルのようにも見えます。

 

私がこれを見て「おっ」と思ったのは、小学生の頃、今の幕張メッセがあるあたりの海の上で、似たようなものを目撃した経験があるからです(このブログにも何度か書いています)。

 

私が見たのは、丸くて銀色で、上にアンテナが1本立っていて、ゆっくり下降していました。一緒にいた隣のTちゃんは「あれは鳥だ」と言いましたが、私にはどうみても鳥には見えませんでしたが、超頑固で「自分が信じられないものは信じない」とか「UFOとか幽霊なんかいるわけない」という主義のTちゃんは、銀色の物体をきちんと見もせずに、そう繰り返しました。

 

あ!日本の古い文書に書かれている「鳥」は、UFO(未確認飛行物体)かもしれないという説もありますね。鳥っていうのも有りか??

 

今考えると「自分の理解の範疇を越えるものは、あり得ない、信じない」という一種の心理的防御だったのかもな、と思います。

 

一時、非化学的なものを躍起になって否定する学者もいましたけどね(冷静にみるとかなり滑稽です)。

 

まあ、アメリカから「UFOはいるよ」という話もありましたし、超高度のバルーンを研究しているという話もあるので、これはハイテクなバルーンかもしれません。

 

ちなみに、Boeingの方から「昔砂漠で新型の飛行機の飛行実験をしていて、近隣の住民にUFOだと誤認されたことがあった」という話も聞きました。

 

 まあ、こうやって少しずつ世の中の認識も変わっていくのでしょうが、世界、宇宙には、まだまだ未知のことがたくさんあります。

また、トム・クルーズの映画「マイノリティ・レポート」のように、例が少ないと抹消されることもあるでしょう(少数意見。少数の特異な現象は、あり得ないこととして無視される。例えば末期のがんが、一瞬にして緩解し、患者が元気になったりすることとか)。

 

さて、以前も書きましたが、操体もやっと第四分析(息診息法他)を、もっと公にしてもいい時がやって来ました。

 

勿論皮膚は大事ですが、こういうご時世、積極的な皮膚への接触がためらわれる今、皮膚へのアプローチ以外の手法を考えるべきなのです。

 

遠隔で臨床を行うということは、10年前に三浦寛先生が、医道の日本誌の「新年のことば」で書いています。我々はその頃から研鑽を積んできたわけですが、

 

皮膚へのアプローチの次の段階は、触れないで行う臨床と、もう一つ。第五分析です。

第五分析は、究極のセルフケアと言ってもいいのではと思っています。

 

一つ見分けて欲しいのは「怪しい遠隔」をやる人は

「触れないのはできるが、触れるのはできない」と覚えておいてください。

 

我々は「ふれなくてもできるし、勿論ふれてもできる」のです。

 

 

 

 

 

 

 

 

オンラインとオフラインの住み分け。

4月から、操体法東京研究会の講習や、東京操体フォーラム、塾SOTAIなどをオンラインで開催している。中には、受講生側から、オンライン設備がないなどの理由で、休講にしているものもある。先月の第五日曜開催の「塾SOTAI」は、久しぶりに私の他に、実行委員のH君とT君が三茶にやってきた。

 

塾の前に、実行委員で今後の打合せなどを行ったが、メンバーの一人が「皆、気がついちゃったんですよ」という。

 

それは、会社にわざわざ行かなくても、家でオンラインで仕事ができる、ということに気がついたのだという。

 

なお、興味深いのは、5月末に行った、東京操体フォーラム相談役の、太田剛先生と新部健太郎先生を招いてのトークイベントの中の話だった。

 

要は「これからはオンラインだ」と言ってるヤツは信じないという話で、私もなるほど、と思った。

 

世の中には「zoom講師になるには、専門知識は必要なく、ちょっと詳しい知識がある程度で充分。zoom講師になる方法を教えます」みたいなセミナーも見かける。

(専門知識が必要ないってどういうことだろう)

 

私が考えているのは、オンラインが簡単だからといって、何でもオンラインにしていいのかという話だ。

 

例えば実行委員勉強会だが、朝早い。遠方の人は大変だと思うが、1度オンラインでの「簡便さ」を知ってしまうと、朝早起きして、わざわざ三茶まで出向くのが億劫になってくるということもある(実際、オンラインの簡便さを知ってしまったメンバーがいたので、フォーラムではオンラインでの勉強会を10年以上封印してきた)。

 

 

今回は、やはり「皆でオンラインでも顔を合わせる機会や、勉強の機会を途切れさせたくない」「コロナのせいで、勉強が止まったとは言いたくない」ということもあるし、地方に住んでいる実行委員と、私のように都内に住んでいる実行委員とでは、環境も違う。

というわけで、オンラインでの開催を続けているが、段々とリアルでの出席も戻って来た。

 

こんなときに見つけたのが、この記事である。

https://forbesjapan.com/articles/detail/35027/1/1/1

forbesjapan.com

 

会議などはオンラインでも充分だとおもうが、何かを学んだりする場合は、やはり実際に顔を合わせたほうがいい。

 

つまり「仕事はオンライン」「大事なことや学ぶことはその場に行く」というように「何でもかんでもオンライン」ではないということだ。

 

今回は「コロナ禍下において、操体を学ぶ者仲間達との、コミュニケーションを途切れさせないために、やむなくオンラインで場所を作った」という理解をしたほうがいい。

 

「Web飲み」も、今は目新しいので面白い(あるいは久しぶりだから)のかもしれない。もう少しすれば、飽きるかもしれない。

 

操体にせよ、理論や操体の歴史などは、オンラインでも可能だと思うが、実際の実技指導は、やはり実際に顔を合わせてやらないと話にならない。

(通信教育で勉強しました、という治療家の施術を受けたいだろうか?)

 

 

 

ちなみに、操体は「人様に施術できるくらいになる」には、リアルでの実技指導が必要だ。というのは、師匠の「空気感」を学ぶことができるから。

さらに「操体を人様に施術できるくらいになる」には、コミュニケーションの勉強が必須である。

それは「からだ」との対話だ(体感語)。

 

 

 

リアルな勉強の場で、空気感とともに体得したものは、オンラインでも活用できるということだ。

 

私が操体法東京研究会で学んだのは「操体的なコミュニケーション」だった。

 

それは「からだと対話する」方法の習得だ。

 

普通の人は、操体の講習というのは、ワザやテクニック、つまり治し方を習うと思うかもしれないが、習うことは「診断分析方法」と「からだと対話する方法」だ。

テクニックよりも、こちらのほうが重要であり、習得が大変なのだ。

 

単に操法を覚えただけでは、結果がでにくいのは「操体的なコミュニケーション」「からだと対話する方法」ができていないからなのだ。

 

 

操体創始者橋本敬三医師は「潜在意識を変える名人だった」という話がある。
つまり、本人の意識ではなく「無意識」や「からだ」にアプローチし、変える名人だったのだ。

 

操体法東京研究会の講習は、その創始者の元で、みっちり修業し、開業してからもしばらくは毎月仙台に通って勉強を続けたという、三浦寛先生だ。

三浦先生は、橋本先生が一番臨床家としてあぶらがのっていた、70代の初めの頃の弟子であり、その時の橋本先生の言葉の誘導や、イントネーション、間合いなどを、実際に経験している。

 

特に「間合い」などは、実際に呼吸を読まないとわからないので、オンラインでは不可能に近い(リアルにしっかり稽古をしていたら、オンラインでも有効だろう)。

 

世の中の全てがオンラインになるわけではない。

必要なものがオンラインになり、必要なものは、実際にその場に行って学んだり味わったり体得したりできる。

 

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道でごろりんするくろねこさん。



 

 

 

松岡正剛先生の新書と鬼滅の刃。

私はどちらも好きなんですが、この二つの共通点は何でしょう。

 

特に、この二ヶ月?ヒマだったので、Amazon○ライムとかd○tvとかで見たとか、私みたいに、以前二巻まで読んですっかり忘れてて(二巻くらいまでは、絵柄もちょっと初々しい)、え?アニメ流行ってるんだ?と、アニメを見たら、映像が何だか美しすぎてすごいぞ!みたいな。

 

それは「柱」です。

 

先日、三浦先生が「日経に松岡先生の本の紹介が載ってたよ」と教えてくれたのですが、今年3月の新刊の新書「日本文化の核心『ジャパン・スタイル』を読み解く」のことでした。

 

「第一講 柱を立てる 古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう」

 

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日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く。松岡正剛先生の新著です。



私の知りあいの話ですが、夕食に帆立貝が出たそうなんです。

で「これは貝柱だよ」と言ったら、子供が、目を輝かせて「えっ。貝柱?!」となったそうなんですが「貝柱」の「柱」に子供が反応するほど(笑)「柱ってすげぇ」ということになっているわけです。

 

 

ちなみに、解説しておくと「鬼滅」における「柱」というのは、平安時代から続く(戦国からだっけ?)鬼殺隊という鬼を斬る非正規の私設軍(?)のような組織の、大将みたいなものです。説明がアバウトですいません。

確か9人くらいいたと思うけど、○○柱、例えば「水柱」とか「炎柱」みたいに、司るエレメントがくっついているわけです。

これは、日本人が神様を「一柱(ひとはしら)」「二柱(ふたはしら)」で数えることから考えてみても「神様並みにすごい人達」ということなんだろうなと思います。

 

ここで「柱」興味を持った子ども達に「日本では昔から神様を『一人、二人』じゃなくて『一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)』と言ったんだよ、という話とかすれば、へえ、そうなの、と興味をもってくれるだろうし、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」というのは「十干(じっかん)」と言って(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)、昔はこれで暦をあらわしていたんだよとか(十干は、東洋占を勉強する場合は必須です)、日本のことや、歴史に興味をもってくれるとっかかりになりそうな要素も満載です。

(補足すると、この十干は、鬼殺隊の階級なんだそうで、癸(みずのと)から昇進していくんだそうです)。これで十干を覚えたり、漢字を覚えた子もいると思うけど、そういうことにエネルギーを使うのが大事なのです。

 

 

個人的見解ですが、作者は、もしかすると女性かもしれません。

というのは、少年マンガに出てくるヒロインキャラは、大抵は「女子にしてみれば、何だかウザイ」のが多いのですが、登場する女子キャラ、全て女子に嫌われない設定です。つまり、女子キャラ設定が「オトコが設定した女子キャラではないように見える」からです。

 

わたくし、マンガ読みが長いですが、たまにレディコミとかコインランドリーで読んでて(置いてあったりする笑)、たまに男性のエロ漫画家が女性名を使って書いていることがあるんですが、すぐわかるんですよ。

なぜかというと、エロのツボが違うからです。男性が考える「女子のエロのツボ」と、女子が考えるエロのツボの違いは、わかる人がみればわかるのです(熱弁)。

 

すみません、話が脱線しました。

 

「第一講 柱を立てる 古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう」

この言葉に興味が湧いたら、是非松岡正剛先生のこの本を読んでみてください。

 

他にもお薦めなのは、この本です。
「17歳のための世界と日本の見方」。17歳じゃなくても(上でも下でも)大丈夫です。

私も結構なオトナになってから読みましたが「なるほどね」と、とっても勉強になったことを思い出しました。

 

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

  • 作者:松岡 正剛
  • 発売日: 2006/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

操体法基礎講座A(6月開講のご案内)

お待たせ致しました。!

6月13日(土)より開講いたします

7月、8月からの参加もOKです。

引き続きのご参加をお待ちしております。

 

 

2020年6月開講の、操体法基礎講座のご案内です。
月謝制で月一、じっくり三時間のレッスンです。ほぼ個人レッスンになりますが、じっくりと操体を学ぶことができます。

 

「セルフケア」「免疫力を高める」「感覚を磨く」というのは勿論ですが、

 

 

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見て、受けて、やってみる。

畠山が長年(20年)以上操体の個人指導をしていて分かったのは、「見て(イメージして)」「受けてみて(体験して)」「やってみる(実践)」という順を踏むのが、操体の習得には効果的であると分かりました。
「見せただけ」で「はい、やってみて」というのは、初学者にとってはハードルが高い場合もあります。「見て、受けて、やってみる」。この3ステップで操体を体得します。

原始感覚を磨く

原始感覚とは。それは「快か不快か」をききわけるちからです。この原始感覚、昨今の環境状況などから、なんとなく鈍りがちです。そこからくるのが「様々(身体的・精神的)な不調」。情報に頼りがちになるので、直感が鈍っているといっても良いでしょう。

その「原始感覚」磨くには?

その答えが、操体です。

じっくり、ゆっくり、本格的に

この講座の特徴

  • ひとりひとりに合った「操体のプログラム」を作成致します
    • ひとりひとり、からだや心が違うように、マッチした操法は違うものです
  • 操体は、「健康体操教室」のように、揃ってエクササイズ、というものではありません。個々人のリズムに合わせて進めます。どこかに痛みや気になるところがあっても参加できます。
  • 「見て、受けて、やってみる」という実践的な方法を用います

 

この講座の目的

この講座は、こんな方のために企画しました。

  • いきなりプロ向けではなくて、基礎から勉強したい
  • 操体に興味があるのだけれど、誰にならったらいいかわからない(情報が多すぎる)
  • 操体の本を読んでもわからない
  • 操体を勉強しながら、自分の体調を整えたい
  • 操体を自分の臨床(治療)に活かしたい
  • 直感を磨きたい

この講座の担当講師は、こんな人間達です (Team Sotai Infinity)

  • 操体が好きで、操体の専門家である
  • 実際に治療(臨床)で操体を実践している
  • 生活の中でも操体を活かしている
  • 操体が好きだけど「操体バカ」ではない
  • アート(芸術)方面にも操体の方向性を見いだしている

つまり、操体のテクニックを教えているのではなく、操体の恩恵にあずかっているメンバーです。

操体法基礎講座A

操体的なからだをつくる」
「セルフケアを可能にする」
「第三者への操法」への第一歩

全12回 2020年6月~2021年5月(途中からの参加も可とします)

  • 第2土曜夜 18時~21時
  • 第4水曜夜 19時~22時
  • 土曜と水曜は振替可能

対象 操体の基礎を学びたい方(プロ・アマを問わず)
講義、実技、呼吸法(操体的な呼吸法)
個人にあったプログラムの作成
セルフケア、家庭でのケア
施術、治療への応用(他の手技療法)
からだをこわさない、からだの使い方、動かし方

操体の臨床経験(実際の治療)豊富な講師陣による指導。
操体創始者橋本敬三先生の直弟子、三浦寛の直弟子が指導致します。

 

  • 入会金 20,000円
  • 月謝方式です。(月額 11000円税込)
  • 12回
  • 毎月お月謝を納めていただきます。 一ヶ月お休みする場合は、翌月にその月の分もお支払い頂きます
  • クレジットカードでの決済可
  • 土曜日曜水曜は振替可能です。
  • 特典 年間一括(2020年6月~2021年5月)でお支払いの場合は土曜水曜両方のクラスに参加可能です。
  • 休講、変更のある場合は、すみやかに事務局から連絡致します
  • 2020年11月は開催日程を変更予定です

操体の臨床経験(実際の治療)豊富な講師陣による指導。

操体創始者橋本敬三先生の直弟子、三浦寛の直弟子(操体ラクテイショナー資格所有者)が指導致します。
畠山裕美瀧澤一寛寺本雅一
東京操体フォーラム 実行委員紹介


開催場所:世田谷区三軒茶屋徒歩3分(操体法東京研究会講習会会場)

正式開講の前のプレ特典(上記参照)
対象 操体を学びたい方(プロ・アマを問わず)
修了時 一般社団法人日本操体指導者協会より修了書発行
後援 一般社団法人日本操体指導者協会 、東京操体フォーラム操体法東京研究会

お申し込み

お問い合わせ

 

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「般若『身』経」について

操体関係者にとって「般若身経」というのは、慣れ親しんだ言葉であると思う。

私もその一人である。

 

何故なら、操体創始者橋本敬三先生の命名だから。

 

先日、春のフォーラムをzoomでやっていた際、また、その後、フォーラムの相談役の方からアドバイスを頂いた。

 

操体関係者にとっては大事な話だと思うので、書いておく。

 

それは「般若身経」という言葉を使うからには、もともとの「般若心経」についてちゃんと勉強しておきなさい、ということだ。

 

これはもっともなことだと思う。

 

般若心経は、浄土宗系、日蓮宗以外の、伝統仏教で読まれる経典であり、最もポピュラーなお経と言っていいだろう。

 

世の中「はんにゃしんぎょう」と聞いて「般若身経」を想像する人よりも、「般若心経」を想像する人の方が多いのだ。操体関係者はこれを忘れてはいけない。

 

 

★仏典の「般若心経」も、宗派によって読み方が違ったりする。

★これは「色んなやり方があっていい」というのではなく「原理原則を踏まえた上で、それぞれの宗派のやり方がある」ということだ。

 

操体における「般若身経」も「色んなやり方があっていい」という話もあるが、やはり、原理原則は守る必要があるだろう。

 

そもそも「般若身経」って何だ?ということから考える。

操体関係者は、前屈、後屈、左右捻転、左右側屈(これに、両手を挙げてバサッと落とすとか、手を大きく振ってのその場足踏も入ったりする)の「基本運動」の愛称であると思うだろう。

また「身体運動の法則」つまり、重心安定の法則、重心移動の法則、連動の法則、呼吸との相関性という「三法則と一相関性」を、「心についての真理を説いた、短いお経、般若心経になぞらえて、身体の使い方のエッセンスを説いたもの」としているところもあるだろう。

 

1.基本運動、健康体操の愛称

2.身体運動の法則の愛称

 

という二つの見方がある。1も2もどちらでも構わない。橋本敬三先生は、最初2で考えていたようだが、わら半紙に「般若身経」を刷って患者に渡しているうちに、基本運動、健康体操としての一面が出てきたのも事実である。

 

操体実践者の必読書に「生体の歪みを正す」という橋本敬三先生の本がある。

 

 

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

 

 この本の「般若身経」というところを読むと(37ページ)、注釈で

 

仏意を集約した一番短い経典「般若心経」になぞらえて、著者年来の主張を要約した一枚刷りのビラを「般若身経」と名づけ、みんなに配布してきたが、このユーモアは通ぜず、誤解されるので、最近はこの命名をはずしている。

 と、書かれている。

 

実際、関西地方ではトラブルがあったようで「般若身経」という名称を使わずに「基本動作」と言っているところもあったりする。

 

私自身も、操体に関係ない方から「操体は、仏教に関係あるんですか」と聞かれたことがあるし(般若心経と勘違いしやすい)、マドリッドでは「般若心経だと思っていて、操体は仏教に関係あるのかと思った」と言われたことがある。

 

つまり、操体関係者にとっては「般若身経」=「身体運動の法則、基本運動」であっても、操体関係者以外は「般若心経」と勘違いすることがあるのだ。

 

「ユーモアは通ぜず」ということが本に書いてあるということは、実際何かあったのだと思うが、

 

「仏教に対して失礼だ」とか「操体は仏教と関係があるのか」とか、そういう意見がったのかもしれない(これは、私の周囲であったことなので、おおいにありうる)

 

「般若身経」という言葉のインパクトが強すぎて、未だにこの言葉は生き残っており、操体関係者が普通に使う言葉になっているのだ。

 

ユーモアで命名したのはよくわかるが、インパクトがありすぎてこの言葉が一人歩きしているところもあるように思える。

 

なので、私は内々では「般若身経」という言葉は使うが、対外的(例えば講習)に使う場合は

身体運動の法則(三法則と一相関性)

・重心安定の法則(からだのつかいかた)

・重心移動の法則(からだの動かし方)

・連動の法則

・呼吸との相関性

身体運動の法則(からだの使い方、動かし方のエッセンス)を、心の真理を説いた短いお経、般若心経になぞらえて、「般若身経」と言っています、操体用語です、と伝えるようにしている。