操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

腰痛と膝痛と操体(8月7日特別講座)

Forbesの記事にこんなのが載っていました。

forbesjapan.com

 

私も「ぎっくり腰」の方をかなり診ていますので、興味深く読んでみました。

 

その方法とは

ぎっくり腰になったら「痛み止めを使い、できるだけ普段の生活をする」のがお勧め

なんだそうです。

 

しかし、

 

ぎっくり腰になるには必ず理由があります。

ある日突然やってくるように見えますが、そうではありません。

 

普段の生活のなかの「無理」がちょっとずつ蓄積されて、それが、クシャミとか、ちょっと重い物を持ったとか、そういう時に一気に発現するわけなんです。

 

「からだの使い方、動かし方」や「その他諸々(これは一般には余り知られていません)」の理由があるのです。

 

それらの根本的な原因を解決しない限り、ぎっくり腰はまたやって来ます。

 

さらに近年の研究では、半年以上にわたって腰痛に悩む人の脳を調べたところ、痛みの処理に関わる部分の働きが衰え、通常の人よりも痛みを「感じやすくなる」ケースがあることもわかりました。(J Neurosci. 2011 May 18;31(20):7540-50.)

 

腰痛持ちの人は「通常の人よりも痛みを感じやすくなるケースが多い」んだそうです。

 

痛み止めを使って、できるだけ普通の生活をしても、根本的な問題を解決しないと、またぎっくりをやります。

 

操体、実はこの「根本的な問題」を解決するのが得意です。

勿論、ぎっくりをやったら対処しますが、

 

それを再発させないようにするのが、我々操体法指導者の役目でもあります。

 

そして、膝が痛いというのも、多いお話です。

私自身もたまに膝が痛くなったりしますが、自分で対処しています。

 

というわけで、8月7日(土)16時半~18時半に、

「腰痛にならない、再発させないための操体法講座(仮称)」を開催致します。


講師は、東京操体フォーラム実行委員の瀧澤一寛氏と畠山の予定です。

 

畠山はつい昨日、瀧澤氏から、脊椎狭窄症を20年近く患っていた方の事例を聞いて「操体ってやっぱりすごい」と思いました。

詳細はこちらからどうぞ。締め切りは8月5日です。

xn--tqq763c.com

 

それを言ったら「みんな良くなっちゃったら、受けに来る人が減っちゃうじゃないですか」と言った人がいましたが(笑)、

 

もし、その人が良くなって、二度とぎっくりで悩まなくても、回りの誰かが「腰が痛いよ~」ということになれば「あ、操体、いいよ。ハタケヤマ先生のところに行きなよ」と、ご紹介してくれるので、全く問題はありません(三浦先生もそのようにおっしゃってました)。

 

働き盛りで忙しい人が、そんなに数日も寝こんでいることはできない場合がありますが、中には「天から強制的に休みを取らされている」こともあります。

 

まあ、ぎっくり腰くらいで済めばいいですが、強制的に入院する羽目になったりすることもあるので、からだは適宜休めたほうがいいですね。

 

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腰痛とは全く縁がなさそうな方(笑)。からだ捻りまくってます

 

「ことばの誘導」はとっても大事です。

こんにちは。仏弟子曹洞宗で在家得度している。父母の実家は曹洞宗)畠山です。

実家の父が入っているお墓は近所にありますが、そこは何故か日蓮宗のお寺です。
父が亡くなった時、丁度「お墓がない!」という時で、ご縁があってそのお寺の墓地を分けていただきました。最近の東京のお寺は「宗派問わず」が多くなりました。

 

一方、ご縁があって、ある真言宗のお寺に行って来ました。わたくし、真言宗もかなり好きなんですが(同門T本君と、高野山東京別院で、金剛界胎蔵界結縁灌頂を受けてきたくらいです)、密教と言えば「三密」です(コロナよりもこっちの三密のほうがずっと昔からあります)。

これ、ホトカミに判りやすい説明が載っていますが、

「身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)」の3つを合わせて三密です。

hotokami.jp

操体操体法を実際に用いるには「ことばの誘導」がとても大事です。


多くの人は「操体っていうのは、テクニックを覚えればできる」と思っているかもしれません。

 

勿論、セルフケアの場合は「自分のからだ」に問いかけるのですから、コツがわかれば大丈夫です(それでも操体は「からだ」に、客観的に問いかけるので、コツは必要です)。

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問題は、他者に行う場合です。

実際、教室や講習では「お互い慣れた人」にやるので、みんな「ものわかりのいい被験者」になってくれます。

 

私も講習でよく見かけますが、操体をある程度勉強しており、連動もわかっていて、感覚のききわけに慣れている人が被験者役をやれば、わりとサクサクっと行きます。

 

しかし、実際に「操体を受けたことがない人」に対して、「操体に慣れていて感覚のききわけに慣れている人」のように接しても、期待したような答えはまず返って来ませんし、動いてくれません。

 

ここが、勉強のしどころです。

 

例えば仰臥膝二分の一屈曲位で、膝を右に傾倒(倒す)場合、

ド素人は「膝を右に倒して下さい」と言いますが、

 

操体のプロはもっと細かく説明します。

どうやって説明するかは(これは勉強してもらわないといけませんので)略しますが、

プロセスを数えると、膝を傾倒するということに対し、スタート点はここ、次はここ、その次はここ、そしてここ、そしてそこ、のように「連動」がアタマに入っているので、途中に「ゆっくり」とか、呼吸の指導をいれながら、全身形態の連動を促します。

 

なお、膝を倒して、というと、柔らかい人は、膝だけバタンと倒したり、逆に固い人は、からだごと転がったりします。こうなると、動診に行けません(汗)。

 

私が三浦先生から習ったのは、この辺りの「動いてくれない人を、どう操るか」ということでした。

 

操体の指導で一番難しいのは、手で触れずに、言葉の誘導だけで、被験者のからだを操るということです(気がつきました?被験者、ではなく、「被験者のからだ」です)。

 

「患者さんが動いてくれない」というのは、「操体初心者あるある」ですが、それは、言葉の誘導になにかあります。

 

というか「からだ」に伝わっていない可能性があります。

 

殆どの人は「被験者のアタマあるいはエゴ」(損得、正しい正しくないで判断する脳)に問いかけていますが、

 

そうではなく「からだ」に問いかけるのです。

 

この辺りをずっと勉強していたら、ヒプノセラピーなどで使う言葉の誘導なども大きなヒントになりました。

 

橋本敬三先生が「患者の意識を変える名人」だったというのは、多分この辺りにあったのではと思います。

 

三浦先生の言葉の誘導も、かなりこの辺りが入っていると思います。

 

以前、丸暗記は得意なので、三浦先生の誘導の文言はまるっと覚えて、実技でもそれを再現できる人がいましたが、どうも言葉が響かないということがありました。

 

よく観察すると、丸暗記の棒読みの一本通行なのでした。

 

要は、自分が一方的に、立て板に水的にぺらぺらと喋っているだけで、被験者及び被験者の「からだ」は「???」という感じです。

 

操者だけがわかっていて、ぺらぺら喋っていても、ダメなんです。

これを「どうやってからだに伝えるか」という勉強が必要です。

 

 

催眠ガール

催眠ガール

Amazon

 これは、私がかなり読んでいる大嶋信頼さんの小説です。

女子高校生が主人公の「小説」ということで、後回しにしていたのですが、この前時間ができたので、読んでみました。

 

素晴らしい本です。

本自体が、「催眠」のスクリプトになっているのですが、読むと「心が自由になる」という感覚が、よくわかります。

登場する「サラリーマンみたいな普通のおっさん」は、大嶋さんの本によくでてくる「催眠のお師匠さん」です。

多くの場合「催眠」というと、サルにされるとか、自分の恥ずかしい秘密を喋っちゃうとか、なんだかそんなことを想像することがありますが、ここで出てくる「催眠」は「なんにもしない」ということ。

 

セラピストのみならず、対人サービス業の方は、是非お読みになってみてください。

 

 

 

近くで操体をやっているところはありますか?

というお問い合わせを頂くことがあります。

 

しかし、操体をやっているところは、そんなにありません。

 

また、ピンキリ(本を読んだだけとか、先輩からちょっと習った程度の場合もあります)です。

 

またまた、腕前を知らない方をご紹介はできません。

 

私が一番危惧しているのが、紹介したけど「操体やってくれなかった」とか「よくわかんなかった」と言われることなんですよ。

 

そして、保険適用外です。

接骨院でやっているところもありますが、ほぼ自費です。

 

 

操体法の実際」という本があります。

この本の巻末には、昔「操体法実施施設」というのが載っていましたが、今では削除されています。

 

何故かというと「操体実施施設」と書いてあるのに、操体をやってもらえなかったという苦情があったからだそうです。

 

うちも昔、故根本良一先生の本の巻末で紹介していただきましたが、ある鍼灸師の方が「『操体法実施施設』と書いてあるのに、電話したらやってないと言われて、やっとやってくれるところに辿りついた」といらっしゃったことがありました。

 

また、私の知りあいが「操体法をやっている」と、HPに書いてあったので、行ってみたところ、操体はやってもらえず、文句を言ったら、そこの一番えらそうな人が出てきて、指圧っぽいことをされたと言っていました。

 

最近でも「ホームページを見て行ったけど、操体をやってもらえなかった」という情報が。。。

 

操体をやっている、といっても「操体もやっている」ところもあります。

 

そして、操体の施術をやっているわけではなく、体操教室のようなところで、教えている場合もあります(こういう場合は、元気で動ける人を指導するのが基本なので、体操教室の指導者が、操体の施術や臨床ができるとは限りません)。

 

例えば「指圧院」で「操体もやっている」という場合は、指圧がメインですし、「整体院」であれば、整体がメインです。

 

屋号に「操体」と入れるには結構な覚悟が必要です。

 

なお、超例外ですが、私の師匠、三浦寛先生の治療院の名前は

「人体構造運動力学研究所」といいます。操体の「そ」の字も入っていませんが、昔から看板出してるわけでなし(看板は出ていません)、広告出してるわけでもありませんが、三茶で50年近く、ほぼご紹介(音楽関係者とか多い)でやっています。

 

なお、この屋号は、橋本敬三先生のお墨付きだそうですよ。
また、看板は、橋本敬三先生のご子息、橋本保雄さん(元ホテルオークラの副社長)から頂いたそうです(しつこいですが、看板は表に出ていません)。

 

操体法創始者橋本敬三医師の直系の弟子で、柔道整復師の免許(保険治療はやっていません)と、鍼灸の免許をもっていらっしゃいますが、操体一筋50年です。

(なお、HPは私が作っていまして、メールも私が受けています)

www.sotai-miura.com

★三浦先生のサイトから、メールを受けとると、私が三浦先生に聞いて、お返事するという仕組みになっています。

 

あ、そういえば、東京操体フォーラムの岡村先生のところは「操快堂」、瀧澤先生のところは「手まり堂」です。「操体」という文字は入っていませんし(岡村先生のところは、操、は入ってますね)、友松先生の「からだバランス調整院」も、操体とは入っていませんが、操体専門です。

 

日下先生の「北六甲操体院」は、操体、という名前が入ってますね。

 

なお、若手で開業していなくても「施術往療」が可能な者もおりますので、お問い合わせ下さい。

www.teizan.com

 

あとは、同門の東京操体フォーラム実行委員なら、ご紹介できます。

実行委員・相談役紹介 | Tokyo Sotai Forum

www.tokyo-sotai.com

 

こう言うと「もっと近くにないんですか」と言われることがありますが、

ないんです。。。

 

知らない人や、腕前がわからない人は、紹介できませんので、その辺りはご容赦くださいね。

 

実際、操体の「専門家」は、本当に少ないのです。

 

あと「操体を誰に習ったか」というのも大事です。

日本で操体をやっている方は遡れば、大抵「操体法東京研究会」に辿り着きます。

 

また、40年前に習った場合と、30年前、20年前、10年前、最近でも、違います。

40年前に習って、そのままなのか。

20年前に習って、今も勉強しているのか(東京操体フォーラムの、半蔵さん、岡村さん、畠山などはこれにあたります)

20年前に習って、それっきりの人もいます。

 

操体は進化を続けています。

勉強を止めたら、そこでストップします。

 

 

そして、これはご縁の問題でもあります。

このブログをお読み下さっている皆様に良い操体のご縁がありますように。

 

 

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最近、猫の操体(そもそも猫のほうが操体的?)を研究中です。

 

 

 

 

師匠から頂くもの。

先日、新人占い師の方から、占い方法に関する勉強法の相談を受けました。

 

その方は、(ちょっとびっくりしましたが)「霊視オンリー」でやっているんだそうです。しかし、何だかツールを使ったものもやりたいので、色々やっているそうなのですが、霊感が邪魔をして、覚えられないというのです(それなら霊視オンリーでやったらいいのに??)。

 

ちなみに、占いには、本来霊感はいりません。

例えば易ですが、あれは「易の卦」というものを使って、潜在意識よりももっと深いところにある「集合無意識」とか「アカシックレコード」(過去未来全てのことが記録されていると言われている)にアクセスし(その情報は、文章化とかされていない生情報で、そのままでわかりにくい)、情報を「現在のこの世的に」編集し、伝えることなんですね。

それがタロットであったり、易であったり、いわゆる「卜占(ぼくせん)」です。

(他に誕生日からみる命占、形からみる相占などがありますが、ここでは割愛)


私の場合ですが、占い関係は、ちゃんと習っています。

というか、周易や断易は、独学では無理があるからです。私の周易の先生、実は易の学校の大先輩なのですが、やはり独学で壁にぶち当たり、学校で学んだとおっしゃっていましたし、東京操体フォーラム相談役の新部健太郎先生も、易の独学には限界を感じ、先生についたとのことでした。

私も同じで、易は独学では無理だなと思い、学校の門を叩いたわけです。

 

そして、師匠を持つということは、何よりも大事なことだと思っているからです。

 

「どなたか、師匠についたら如何でしょうか」と言ったところ

「自分は特定の師匠にはつきたくありません。面倒だし、もし困ったら、誰かに聞いて教えてもらいます」とのことでした。

 

え~、知っている方は、アンジー演ずる、マレフィセント

 

「おやおや」

(英語では Well,well.)と言っているところを思いだして頂きたいところですが、

師匠にはつきたくないけど、困ったら教えてもらう。

 

そんな都合がいいこと、ないですよね。

 

 

勿論、ネットで調べてわかるようなことは、調べればいいんですけど、師匠から学べるようなことっていうのは、ネットで検索しても出てきません。

 

例えばですよ「渦状波®を本で読んで独学で勉強したんだけど、ここがわからないから教えて下さい」と言われても

 

「東京に出て来て、三浦先生に習って下さい」

というしかありませんよね。

 

そういえば、ある先生(お医者さん)が、言っていました。

師匠からもらうものは、テクニックではなく「運」であると。

 

そうなんです。実は師匠から頂くのは、テクニックではなく「運」なのです。

 

また、この「運」っていうのは、誰でも満遍なく受け取れるものではなく、ちょっとしたチャンスを掴む必要があるんだそうです。

 

 

遠近両用コンタクト。

自慢ではありませんが、近視です。

コンタクト歴は長いです。

 

使い捨てコンタクトが日本に上陸(J&Jのアキュビューが、まだ1週間いれっぱなしだった頃から)当初から使っています。

その前までは、ハードレンズを使っていましたが、ハードコンタクトは、

  • 洗っている時に割った
  • 落とした
  • ゴミが入るととんでもなく痛い

などもあったので、はじめて使い捨てのソフトコンタクトを使った時は感動しました。

 

今は売っていませんが、昔は1週間いれっぱなしOKの使い捨てソフトレンズがあったんですよ(超便利だった)。

 

それはさておき、私は右目の眼圧が高いので、点眼薬と定期的な眼圧検査と視野検査を受けることにしています。

眼科に行ったついでに、先生に遠近両用コンタクトの話をしたところ、サンプルを出してくれるとのことで、早速出してもらいました。

 

最初に書いたとおり、ド近眼なので、同学年の人達よりも、老眼がやってくるのは遅かったと思うのですが、やっぱり手元の小さい文字がなんだか見にくいなあ、というところがありました。

 

最初、手元のiPhoneを見た時、字がぼやけていたんですが、次の瞬間、一眼レフカメラのピントが合うが如く、ずずず~っとピントが合うのがわかりました。

 

視力をはかると、矯正で0.8くらいなので、まあまあです。

スマホの文字もくっきり見えるし、薬の瓶のラベルの効能書きもちゃんと読めます。

一番「おおっ!」と思ったのは、岩波文庫の文字がすんなり読めたということです。

 

しかし、まだ眼が慣れていないので、遠くのものがぼやけて見えます(しばらくみていると、見えるようになってくる)。

 

遠くのものが見えにくいのは、これから2週間くらい試用レンズで試してみますが、手元がよく見えるっていうのは(平坦に書いていますが、かなり感激)、すごいもんですね。

 

今後、遠くのモノがボケるというのがどうなるかわかりませんが、普段使っているコンタクトレンズに併用して使うのもいいんじゃないかなと思います。

 

 

チックと操体

操体は、もともと「息食動想」と環境のバランスを考えています。最近では、新しい軸も加わっていますが、基本はこれです。

 

この4つは、お互いに補完しあっており、どれかが悪くなれば、他も悪くなり、どれかが良くなれば、他も良くなります。

 

我々操体実践者(操体プラクティショナー)は、一番アプローチしやすい「動」の部分からアプローチしますが「言葉」を使って「想」にアプローチすることもあります。

 

橋本敬三先生は「言葉は運命のハンドル」とおっしゃっていますが、本当にそうだなと思います。

 

私のところに、定期的に来ている方がいます。

すでに自覚症状などはおさまっており、日々のからだの使い方、動かし方のアドバイスを体得しました。

 

それまでは「加減が分からずに、やりすぎてどこかを壊す」ことの繰り返しでした。

 

また、最初は「歪みさえ取れれば、自分は健康になる」とか思っていたそうですが、最近は、何となく「操体の考え方」が分かってきたそうです。

 

一般的には「歪みは悪い」「歪みがあるから不調が起こる」というように、歪みは悪者にされがちですが、操体では「不自然の自然」というように言います。

 

「あっていい歪み」と「ないほうがいい歪み」とも言います。

 

わかりやすく言えば、職業的なボディの歪みです。

スポーツ選手などは、ある部位を集中して使うので、かなり特徴的なからだをしていることがありますし、職人さんとかも、同じです。

 

これを「左右対照がいいんだから、矯正しよう」と、骨格の矯正をすると、スポーツのパフォーマンスが上がらなくなったり、職人さんは仕事ができなくなったりします。

 

確かに不自然ではありますが、独自のパフォーマンスを発揮するために、許容度以内で不自然の自然が成り立っているのです。

 

 

そして、からだは、構造を歪ませてまで、立ってくれているんです。なんとも健気ではありませんか。

 

それを「歪んでいるアンタ(からだ)が悪い」(って、そもそも歪ませた原因を作ったのは「私」)いうのは、ちょっとひどい言い分ですよね。

 

というわけで、自分の調子が悪いところに対して「痛いオマエが悪い」(でも本当は、その原因を作ったのは私である、という罪悪感もある)とは思わなくなったそうです。

 

 

この方は、お話を伺っていると、あるキーワードを使っていました。

私は、そのキーワードが、その方の「生き方」そのものに関わっているのではないかとしばらく考えていましたが、ある時思い切ってそのことを伝えてみました。

 

その言葉を使うことによって、その方は、実際の生活の中でかなり損をしてきた、つまり、本来のその方の才能を過少評価されてきたのではないかと思ったのです。

 

最初は「なんで?」「なんでこの言葉がいけないの?」のような反応でしたが、その後、気をつけるようになったそうです(たまに出ますが)。

 

その後、気がついたら前から出ていたチックの症状が出なくなりました。

 

 

手首を捻った時。

銭湯に行くとき、シャンプーとか石鹸などをまとめたカゴを持っていきます。

色々入っています。

それを左手で持った時、持ち方が悪かったのか、左手首を捻りました。

 

あの「捻挫した瞬間」的なイヤな痛みです。


帰宅途中、手首を色々動かしてみました。

幸い、痛みはありません。

 

こう言うときは、初心?にもどって「痛くない方」に動かしてみます。

 

右手で、左手首を内旋に決めてみました。

 

コキン!という音がしました。

 

「お、入った」という手応え。

 

しばらくして、左手を掌屈して内旋してみると、また「コキン」という音が。

 

 

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