操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

秋のフォーラムに向けて。

7月31日(日)は、「塾SOTAI」でした。

 

午前中は、秋のフォーラムに向けての打合せ、午後は先日の「操体マンダラ」で発表された「全身体性(第五分析)」に対しての考察を始めとする濃い勉強の場となりました。今月は、勉強会、マンダラ、塾と、濃厚すぎる操体の勉強の場が三回もあり、この暑さと相まって本当にクラクラしそうです(笑)。

 

秋のフォーラムですが、皆でブレスト的に進めながらやっていきました。

色々な意見が出ます(勿論反対意見などもしっかり出ます。予定調和ではないのです)。

私個人的には「フォーラムでは内輪でしか通じないような話や、ディープ過ぎる話よりも、一般の方や、操体に興味を持っている人にも伝わるような話」がいいかと思うのですが(ディープなのもそれはそれで面白い)、その辺りは毎回悩みます。

 

開催日は11月23日(水)勤労感謝の日で、いつも通りです。

サイト情報もアップしますし、こちらでも案内致しますので、しばしお待ちくださいね。

 

 

さて、

イサキ7月号で、操体学会(旧全国操体バランス運動研究会)の会長、橋本雄二氏が5月に逝去されたことを知りました。

 

昨年の全国大会の際は、ビデオレターでの登壇でしたが、闘病なさっていたということを考えると、腑に落ちました。


東京操体フォーラム、一般社団法人日本操体指導者協会一同より、お悔やみを申し上げます。

 

今年の秋は仙台で全国大会が開催されるとのことです。

 

東京は赤坂の豊川稲荷別院(曹洞宗のお寺です)のサルスベリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の全国大会では、ビデオレターでのご登壇で、どうしたのだろうと思っていたのですが、闘病されていたためだったのですね。

 

 

水晶球透視。

今でこそ、東洋占術をメインにしている私ですが、高校生の頃は、バトラーの「魔法入門」とか読んでいました。

卒論も「オカルト&ファンタシー系(英文学科)」だったのです。

 

まあ、ロック好きならね。。

 

先日、突然「水晶球を見れば?」という啓示?がありました。

 

ちょうど、大玉の水晶球(天然モノです)を数ヶ月前にお迎えしていたのですが、全然お相手をしていませんでした。

 

 

そして、以前ヘイズ中村先生の、水晶球透視に関する本を買って「読んだけど、実践してない」ことを思い出し、これは水晶球に呼ばれたかな??と、改めて「水晶球を見る練習」をすることにしました。

透視と言いますが、本当は、肉体の目ではなく、波動の体で物事の本質を見る練習です。超能力とはちょっと違います。

 

 

また、自分自身へのエネルギーチャージにもなります(この辺は専門的な話になりますので割愛)。

 

例えば、易占。

あれは何をやっているのかと言えば、筮竹や、サイコロを使って、潜在意識、集合意識にアクセスして、情報を得ているのです。

 

というわけで、練習を始めました。

 

私はド近眼なので、裸眼でやるのですが、初日に「水晶球の中にぐるぐる煙が渦巻いている」のが見えました(ラッキー)。

あとは根気よく練習するしかありません。

 

なお、試しに、スマホアプリで、バイノーラルビートが聴けるものがあります。水晶を見る練習の助けになるかと思いましたが、超爆睡しました(笑)。

 

音楽ではなく単調なビートですが、かなり飛びます。これ聴きながら「渦状波」とか受けたらどうなるんだろう。。。

 

 

 

「連動」の変遷。

橋本敬三先生は「からだの動きは8つきりしかない」「そんなことはどこにも書いていなかった」とおっしゃっています。

 

それまで「全身形態は連動する」と、操体実践者の中では常識でしたが、その連動に「一定のルール(規則)がある」ということを初めて明確にしたのが、この本です。

 

また、それまでの操体は「からだの中心、腰を要とした」ものがメインでした。

これらの二冊は、それまでの「腰を要とした全身形態の動き」ではなく、「末端の手関節、足関節から全身形態の連動をみた」ものです。

 

これは、三浦寛先生によると、橋本敬三先生がある時「全身の連動は、腰からじゃなくて、末端からなんだけどなあ」と、おっしゃったことから来ているそうです。

 

勿論、他の人はそんな話は聞いていなかったと思います。

 

手関節(正確には「手首前腕」)、足関節(足関節と下肢)の動きは、それぞれ8つあります。

 

手関節で言うと、以下の8つになります。

  1. 内旋
  2. 外旋
  3. 橈屈
  4. 尺屈
  5. 背屈
  6. 掌屈
  7. (上肢の)押し込み
  8. (上肢の)引き込み

よく、外旋、内旋をみて、「回外、回内じゃないの」という方もいらっしゃいますが。外旋、内旋は、肘から下だけの動きではなく、手首、肘、肩、背中、というように、末端から肩、背中、腰を介して全身形態が連動するので、回外・回内とは区別をしています。

 

これは、関節のその部分だけを動かしているのではなく、末端から表現することによって、全身が連動するということです。

 

 

この本が出た当初、操体関係者の中でも

「患者の動き(連動)はみんな違うじゃないか」と、言った人もいました。

 

私はオンタイムで聞いていたのですが、三浦寛先生は、

「この連動は、ボディに歪みがない、自然体の場合に起こる」と言いました。

「患者はボディに歪みを抱えているから、この通りにならないのは当然だ」

 

実際、私は講習(操体法東京研究会)で、ボディに歪みやトラブルがあり、「自然な連動」ができなかった受講生が、講習に継続して参加し、ボディの歪みが整ってくると同時に「自然な連動」を体現するのを目の当たりにしてきました。

 

なので、連動どおりにからだが動かないことも勿論あるのです。

よく「正しい連動」「正しくない連動」という事がありますが、私自身は「自然な連動」「不自然な連動」と言った方が良いと常々言っています。

 

これらの連動が頭にはいっていると、どういうメリットがあるかというと

被験者が「不自然な連動」を起こした場合、「どこで不自然な連動を起こしているか」という視点から、操法を考えることができますし、

 

触診して、逃避反応を起こさせ、その際の被験者の「無意識の動き(つまり、治る動き)」から、連動を逆算して、動診操法を考えることができます。

 

★逃避反応を見る。これ、大事です。例えば、被験者が無意識に首を右に回すという逃避反応を起こしたら?そこから瞬時に判断し、動診と操法を決めるわけです。

 

なお、留意していただきたいのは、この「操体法入門」で書かれているのは、「正中中軸」(つまり、からだの真ん中の線)を中心としたものです。

 

我々、操体法東京研究会のメンバーが現在勉強しているのは、この「左右対称の正中中軸を基本にした」ものではありません。

 

正中中軸基本が全く役に立たないというわけではありませんが、操体は進化しているのです。

 

「全・身体性(第五分析)」が生まれたことによって、今までの連動や、操体の常識が全く変わってしまいました。

 

しかし、第五分析を学ぶには、「歴史として」正中中軸を基本とした「連動」の理解も必要です(講習では、私たこちらの「歴史」を担当しています)。

 

それがあったからこそ、今の操体があるからです。

 

三浦先生ご自身は、古いモノは古いので、最新のモノを受講生に教えたい、とおっしゃっていますが、それも「歴史」あってこそ。

先生も、橋本先生から最初にならったのは、いわゆる「第一分析」だったのです。

 

そして、私や東京操体フォーラムの実行委員古株の皆さんが「全・身体性」を理解できるのも、第二、第三、第四と、順を追って勉強してきたからです。

 

勿論最新理論を勉強するのも大事ですが、操体を学ぶ者として、基礎教養として「橋本敬三先生の時代」「第二分析から、第四分析」を学ぶことも大事なのです。

 

 

操体法の個人レッスンはこちらへどうぞ。連動について勉強したいというリクエストにも、勿論お答え致します。

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2022年操体マンダラ、終了しました

先週の話になりますが、7月19日(月)海の日に「操体マンダラ」が開催されました。

一昨年はオンライン、昨年はハイブリッド開催、今年も三茶とオンラインのハイブリッドで開催しました。

 

そもそも「操体マンダラ」とは?

  • 弟子が師匠を盛り上げる日
  • 師匠が年に一度の研究の成果を弟子に伝える日
  • 師匠の色紙とツーショット撮影(撮影は畠山、私です)がある日

など、色々な側面がありますが、三浦先生が主役の1日です。

 

今回は「実技メイン」。実技はやっぱり面白い。

 

師匠から色紙を頂いて、色紙を読み上げているところ。

「肉体制御と精神制御の見通しはついた。重心の所在をあきらかにすることだ。

2022年7月 まんだら 畠山裕美さんへ 三浦寛

 

そして最近恒例になりつつある、釜飯。今回も美味しゅうございました。釜飯の「非日常感」もいい感じです。

 

ご参加の皆様、ありがとうございました。よい記念になりましたね。

「何も知らない」では。。

私が「無知は罪である。知っていてこだわらなければいい」という言葉を知ったのは、12歳の時、内藤景代先生の「こんにちわ、私のヨガ」だった。

 

「そうか、知っていてこだわらなければいいんだ」というのは、その後の「物事をなるべく客観的に見よう」という私の姿勢(時に感情が先走ることもあったが)に大きく影響している。

 

その後「無知は罪」と言ったのはお釈迦様であることを知ったのは、操体創始者であり、私の師匠、三浦寛先生の師匠である橋本敬三先生の本だった。

 

オシメのついでにもっと書かせてもらおう。無知ほどおそろしい罪はないとお釈迦様はおっしゃったそうだが、寒かろうとて座布団くらいの厚さにおしめの外に綿を巻いてやって脊柱に折り目をこしらえて赤ん坊を殺してしまった母親を見たことがある

(生体の歪みを正す 224ページ)

 

先日、ある人と、色々話していて、その流れで、戊辰戦争の話になった。

 

(畠山の前世の一つは、戊辰戦争で死んだ坊さんか尼さんらしいです。私はこのことを知るまでは、日本史が好きなのに、明治維新前後が全くアタマに入らず、また、アレルギーがあったのですが、このことを知ってから「冷静に」維新近辺を理解することができるようになりました)

 

戊辰戦争で、会津藩がどのような目に遭ったのか的な話をしたところ

「そんなこと、全然知らなかった」「教科書にも載ってない」というリアクションがあった。

 

何と言うか、私が言っている歴史上の事は、ほとんどご存知ないのだ。

(そんなにマニアックなことは言ってません。。。)

 

というか、会津は逆賊なのだから、歴史の教科書に「明治政府軍が、どのように非道いことをしたか」なんていうことが載るわけがないし、教科書にはほんのちょっとしか出て来ない「廃仏毀釈」が、実際どれ程仏教を迫害したかもこの方はご存知ない。

(徳川の治世は、お寺が一種の役所の代わりをしていたので、明治政府にとっては、仏教イコール徳川つまり、敵視すべき対象だったのだ)

 

まあ、知らない(教科書に載ってない)と言えばそれまでなのだが。

 

なお、この方の話の端々からは、育ちの良さを感じるのだが、何と言うか

「女は余計なことを知る必要はない」とか「保守的家族主義」っぽい空気も感じるのだった(因みに、学歴は高い方です)。。。

 

 

 

神田橋條治が教える 心身養生のための経絡・ツボ療法

先日、東京操体フォーラム実行委員の岡村先生から「神田橋條治」先生の話を聞いたので、何冊か読んでみました。

 

 

これですが、しょっぱなから「橋本式操体法」という文字が目に飛び込んできます。

 

お医者様が書籍で書く時は「橋本式」と書かれることが多いような気がするのは私だけでしょうか。

 

ちなみに、ここでは「養生法」とされており、神田橋先生ご自身も「自分で試した」ようなことが書いてありました。

 

「橋本式操体法」で、連想するのは、「楽なほうに動かして、瞬間急速脱力」、つまり、第一分析的なやり方です。

 

しかし、瞬間脱力(瞬間脱力も、勿論有効なんですよ)が、その威力を発揮するのは、

「操者がちゃんと補助をした時に限る」のです。

そうです。支えや補助があってこそ、安心して抜けるんです。

 

それでは、セルフケアの場合、瞬間脱力が「邪魔」をすることがあります。

操体をセルフケアでやる場合、瞬間急速脱力は、あまりお勧めできません。

瞬間急速脱力でなくとも、操体のセルフケアは可能です。

 

般若経(般若心経ではない。操体の基本を真理を説いたお経になぞらえたもので、操体実践者の中では、非常にメジャーな用語です)は、勿論瞬間脱力しません(してるところもあるようですが。。。私はやりません)。

 

例えば、膝の左右傾倒、足関節の背屈、伏臥位での膝関節腋窩挙上(うちでは言いませんが『カエル足』と言ってる人もいる)なども、瞬間急速脱力せずに、安全に行うことができます。

 

操体法の基礎を学び、セルフケアを習得できるプログラムです。

基本的に個人レッスンなので、基本的にご希望に沿った内容に致します。

20年以上やっている、うちのベストセラー講習です。

三浦先生の講習を受ける前に、受けてみた、と言う人も多数。

 

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