操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

「月刊操体」案と「鎌倉殿ファンミーティング」

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

先日7日「鎌倉殿の13人」のファンミーティングのオンラインが当たりまして(はずれたという話も聞いたので、当たったらしい)、いそいそとオンラインで参加しました。

途中で映像が切れたとか不安定になったそうですが、私の場合、Wi-Fiではなく有線で繋いでいたのが幸いしたのか、映像の切れなどは全くなしで楽しめました。


泰時・頼家・実朝三方が並んだ時は、華やかでしたね~。もう目の保養です。

 

ちなみに、大河ドラマをこんなにマジメに見るのは「独眼竜政宗」以来です。

(個人的には、アレを越える大河はないと思ってマス)

 

元々鎌倉時代好きなもんで、さらに三谷さんの脚本ですからね。

 

ちなみに私がTwitterで楽しみにしているのは、#殿絵 というヤツです。文字通り「鎌倉殿の絵」なんですが、ファンの皆さんがイラストを描いて投稿してるんですが、これがパロディ有り劇画調あり、写真みたいなのアリで、毎週月曜はハラを抱えて笑っております。

 

ちなみに「畠山シゲタダ」は、畠山サンに関係あり筋ですか?と聞かれますが、うちの畠山は、奥州系畠山です(政宗にやられている割には政宗好きですいません)。

畠山は、源氏系、平氏系、奥州系とか色々あるようです。因みにシゲタダさんは平氏系です。中川大志さんの畠山重忠はかっこ良かったですね~。

 

そして最近は

「いいないいな執権っていいな~」(まんが日本昔話のエンディングテーマで歌ってみてね)とか、アタマの中でグルグル回っています。

小栗さんが左右に揺れながら歌っているという妄想が(笑)

 

この数日思っているのが、何故北条政子が「悪女」なのだろうということなんですが、彼女は「従三位」の次に「従二位」を朝廷から授かっています。

多分、偉くなったので、後世の男性達がやっかんで「悪女」とか言ったのではないかと思っています。今でもそういうのはあるよね。

 

 

さて、何が「月刊操体」なんだよと言われそうなので、本題に入りましょう。

 

歴史です。操体の歴史。

 

現在は色々な媒体がありますが、その中から色々吟味して「操体実践者」や「操体指導者」に向けて、操体に関するコアなテーマを扱った、webマガジン形式のものを作ろうかというアイディアです。

別に月刊じゃなくてもいいんですが、何だかヒビキが良かったモノで。

 

例えば

特集@連動を復習する

・連動がアタマに入っていると操体臨床上どんなメリットがあるか

・連動がアタマに入っていると、操体指導者は次の動診を一発で決めることができる

・からだの中心腰からの連動から、手関節、足関節の末端からの連動へ

 

特集@ひかがみの触診

ひかがみの触診を制するものは、操体を制す

 

連載@楽と快の違い

 

特集@手関節、足関節への介助法、補助法

 

特集@操体の歴史と般若身経の歴史

橋本敬三先生の時代でも、これだけ変わった!

 

みたいな感じで、操体を学ぶ人のために、ヒントなどを綴っていこうかなと思っています。

 

現在の三浦先生の講習は、第五分析がメインです。

連動もそれに従ったものになっています。

受講生はいきなり第五から入るわけですが、第一分析から学んだ身としては、新しい受講生にも「歴史」を学んで欲しいところがあります。

 

「はい。これが最新」というのもアリですが

「これは、こういう順番を辿ってこうなったんだよ」というのも必要です。

 

私は歴史を知っているから、伝えられることもあります。

 

ちなみにビスマルク

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」私の好きな言葉です。

(すいません。メフィラス星人入りました)

 

の通りだと思います。

 

もう一つ言うと、操体の歴史を知ることは、色々な人への指導が可能になるということもあります。

 

例えば、第五分析が最新でこれがベストであると思っても、それを体得できない場合もあります。

 

年齢や職業、どのようにからだを使っているか、また、長い年月で身についたクセや、からだの使い方、動かし方のクセなどです。

 

操体を勉強している、あるいは実践している人が陥りやすいのは(特に身体能力が高い人)、

「自分ができるんだから、相手もできるだろう」と、初学者や、からだの細かい使い方に馴れていない人に、難易度の高い「からだの使い方、動かし方」を要求してしまうのです。自分だって初心者の頃はできなかったのにね!

 

このあたりは、自分も気をつけねば。

 

また、最近学んでいる人は「第一分析アレルギー」というか「第一分析は悪い」「良くない」的なイメージを持っている人もいるようですが、そんなことはありません。

左脳は良くて右脳は悪い、みたいな白黒的か考え方もちょっと違います。

 

これは実行委員のベテランのO先生やY先生もよくおっしゃっています。

 

ちなみに我々の師匠、三浦寛先生は、第一とか第二はやりすぎちゃってもう一杯!どうせ教えるなら最新の第五!というスタンスですが、これは、昔から第一線で猿田彦さんのごとく「道開き」をしてきた先生だからこそですし、

「最先端を行っている人は、歴史を極めている」のです。

極めちゃったからもういいや!なんだと思います。

それはフォローしますよ、と、Y先生やO先生や私などの古株が言っているのです。

 

第一分分析には第一分析のいかしどころがあります。

 

第一分析から第五分析まで完璧に理解していれば、第一分析も第五分析を応用することができます。

 

しかし、第一分析を知らない(あるいはアレルギー)と、第一分析と第五分析の関係性がわからないのです。

よく知らないので何だかコワいとか、得体が知れないと心配するのかもしれません。

 

が、ちゃんと第一分析から第五分析が分かっている人間が指導すればいいのです。

 

私自身、般若身経の指導を個人レッスン(一般向け・プロ向け)で、二十年以上やっていますが、大事なのは、最初はご本人が再現できる範囲で伝えることです。

 

この辺りは「操体の歴史を学んだ柔軟性」です。

 

第一分析しか勉強してない人の第一分析と、

第一分析から第五分析まで勉強した人の「第一分析」は違うんです。

 

例えば、80歳越えた自分の親に般若身経を教えるとしたら、いきなり最新の第五分析の般若身経を教えるなんてことはしません。

 

私だったら、限られた時間であれば、モノの拾い方と、雑巾の絞り方と、捻転くらいをやります(人に応じてですよ)。

 

というわけで、気長にお待ちくださいね。

 

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数理学を学ぶ

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

12月10日、17時から無料公開セミナーのホストをやります。
講師は東京操体フォーラム相談役の、新部先生(東洋)と駒居先生(西洋)です。

 

 

www.kokuchpro.com

 

 

昨日は日本易道学校(新大久保)の「数理学」の講座(四回目最終回)に参加してきました。

 

数理学というのは、誕生日(月日だけでわかる)を使った雑占の一つです。これだけでというよりも、他の占術の補助として使うとよいとのことでした。

 

「何年生まれ」というのを言いたがらない人もいるので「月日」と、簡易な計算で結構深掘りできるというのはとっても実用的です。

 

 

そして四回目は、特別編ということで「数字と身体」を扱った「生命判断法」という占術を教えて中村三夫先生に教えていただきました。

 

これは、数字の書き方によってその人の健康状態がわかるというモノです。

 

これはですね、実際後で被験者で試したところ「へっへ〜」のような驚きがありました。

 

我々臨床家、人様のからだを診せていただく職業の者にとっては、何だか役に立ちそうです。

すでにこの占術を考案した方は亡くなっており(本もあるけど中古で高値)、お弟子さんも高齢化し、ほぼ失伝状態のようです。

私はモダン・ヌメロロジー(数秘学)や、カバラ数秘術は結構好きで使うのですが、

9月から学んだ数理学といい、この「亀谷式生命判断法」といい、世の中には面白いものが沢山ありますね。

 

なお、この亀谷さんという方は、郵便局に勤めており、保険業務もやっていたので、数字(郵便局なら毎日人が書いた数字をみるよね)と保険(今ほど個人情報管理に厳しくない)をやっていたので、数字と健康の関係を発見したとか。

 

また、この本も教えていただきました。

韓国の本らしいですが、経絡と数字を使って体調を整えるという興味深い話です。

数字を読んだり声に出したりすると、脳の特定の部位が反応するそうです。

鍼灸師の方や経絡に興味のある方は参考になるかもしれません。

 

 

 

THE FINAL TOUR EVER KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR 2022.11.30 

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
昨日、標記ライブに行って参りました。

前回2019年は、東京操体フォーラム実行委員T本君と、前々回は、師匠とT本君と。
その前は師匠と行った気がしますが、

今回は一人で行って来ました。

KISS 来日公演2022 特設サイト

endoftheroad2022.udo.jp

2019年、世の中がコロナ禍に突入する少し前の2019年12月、「これが最後か」と、ドームに行きましたが、また来てくれるとは!

「ラストツアー詐欺」なら何回でもやってくれ!みたいな感じです。

 

さて、私はそもそもKISSファン歴長いんですが、操体歴より長い。

あまりに好きなので(爆)、師匠をKISSのコンサートに5回くらい連れて行った気もするし(三浦先生をお連れしました)、ゴールドコーストのショッピングモールの

Lush"(石けんとか売ってるお店、日本にもあるよね)で、

「ポール・スタンレーが来た」

という写真をサインを見た時は体温が5度くらい上がった様な気がしたし、メルボルン行った時は、テレストラ・ドーム(KISSがオーケストラとコンサートをやった)、わざわざトラムに乗って見に行っちゃったし。コンサート行ったのではなく、やったところに行っただけ。

 

 

 

今回は「SSバルコニー席」での鑑賞。

 

2016年のKISS Expo Tokyo(マニアックなイベントだった)で買ったTを来て参上しました。


SSバルコニー席は、専用出入り口と、トイレと、軽食(ホットドッグだった)とドリンク付き。椅子も座り心地のいいやつ。野球見るならとっても良い席なんでしょうが、コンサート見るにはちょっと横過ぎるかなと思いましたが、オペラグラスでしっかり見えました。

前後に座っていたおっさんが、ビールをガバガバ飲んでいて、公演中に何度もトイレに行ってたなあ。。。というか年齢層の高いシートでございましたが、専用トイレがあるのはやっぱりいいですね。年取るとトイレ近くなるしね。。

 

それはさておき、先に言っちゃうと、昨日はメンバー全員コンディションが非常によく、最近、声は大丈夫か、高音は大丈夫かと言われていたポールの声も、素晴らしく、宙乗りしてアリーナ真ん中まで飛んできてくれたし、ジーンは相変わらずいい声してるし火も血も吐いてくれたし(笑)、トミーもいい声してるし(今度歌って欲しい)、エリック・シンガー(この人も歌上手い)は、ピアノを弾きながら歌ってくれたし、KISSのライブでは「絶対のお約束」の"Black Diamond"でも美声を披露してくれたし、本当に素晴らしいコンサートでした。

 

毎回思うんだけどKISSのライブは歌舞伎や落語じゃないけど「あらすじは分かってるけど、何度も見たくなる」的なところがあるんです。

 

「お決まりのアレ」

You wanted the best, you got the best. The hottest band in the world, KISS!

「お決まりのアレ」(火を吹く)

「お決まりのアレ」(血を吐いて飛ぶ)

「お決まりのアレ」Love Gunで空を飛ぶ

「お決まりのアレ」リードギタリストのギターが火吹きする

「お決まりのアレ」ギターぶっ壊す

「お決まりのアレ」ギターソロで三人で頭振る

「お決まりのアレ」Black Diamond でドラムがせり上がって猫が登場する

「お決まりのアレ」Rock And Roll All Nite で紙吹雪が飛ぶ

 

毎回見る度に「あ、今回もやってくれたなあ♪」という、お約束、お決まりのアレな満足感があるわけです。

 

そしてこれは書いておきたい。

「ミナサンサイコーです」

「サイコーです」

「サイコ・サーカス!」

 

というMCで、爆笑したのは私だけなんでしょうかね??

Twitterにも書いておきました)

 

 

そして、今回のセットリストを拾ってきました。

感じとしては1977年の武道館のリストに似ているかなという感じです(NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」でやったやつです)

オープニングは予想通りでしたが、二曲目に”Shout it out loud”かっ!やられました。

まさか"100,000years" が聞けるとは。。

(私は10万、というのを英語で何と言うのかこれで覚えた)

選曲はほぼKISSのクラシック(そして名曲)と言ってもいいですね。

 

1.Detroit Rock City
2.Shout It Out Loud
3.Deuce
4.War Machine
5.Heaven's On Fire
6.1 Love It Loud
7.Say Yeah
8.Cold Gin
Tommy Thayer Guitar Solo
9.Lick It Up
10.Calling Dr. Love
11.Makin' Love

12.Psycho Circus
Drum Solo 100,000 Years
13.God Of Thunder
14.Love Gun
15.1 Was Made For Lovin' You
16.Black Diamond

Encore
17.Beth
18.Do You Love Me
19.Rock And Roll All Nite

 

ちなみに、12月11日、楽天tvでライブ配信するそうです。

 

live.tv.rakuten.co.jp

 

巨大な四体のドールがステージに立っていました。人間のサイズと比べてね。

 

さて、今年も師走に入りましたが、来年に向けてエネルギーをチャージできました。

待ってるからまた来てね。

 

実践易占講座スピンオフ東西オカルト井戸端会議(その1)

こんにちは。畠山です。

 

易占講座をアップデートしましたので、お知らせ致します。

 

★今回は初回ということでなんと「無料」で公開。

 

今回から、壺中堂新部健太郎先生(東京操体フォーラム相談役)に加え、同じくフォーラム相談役の駒居義基先生にも入っていただきます。

 

前回は新部先生の「幸田露伴先生とオカルティズム」という深いお話がありましたが、今回はそのあたりの復習と、西洋の部分は是非駒居先生に。

 

春狐堂蘭寂こと畠山は、今月から密教高野山真言宗のお寺)の修行に参加したりしています。五体投地の練習中です。

(新部先生は空海の研究者でもありますね)

 

叩けば絶対何か出る?三人が揃ってなにか出します!

 

そのうち、私のオカルトの師匠、S先生をお呼びしようかしらん。。

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

www.kokuchpro.com

 

実践易占講座スピンオフ東西オカルト井戸端会議(その1) 2022年12月10日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ

 

こんにちは。

TEI-ZAN操体医科学研究所、あるいは春狐堂蘭寂こと、畠山裕美です。

この講座は、博多の新部健太郎先生(壺中堂主人)と、春狐堂が「易を編集的に読み解こうじゃないか」ということで、始めました。(2021年9月開始)

ついに二期目に入りましたが、二期目は少し趣向を変え「オカルティズムと身体論」に話を進めます。

「世の中で大切なことは全て『ムー』で教わった」(笑)と言ってもよい、壺中堂と春狐堂(笑)。

そこに、スピリチュアル・コンサルタントの駒居義基先生が加わります。

共通点と言えば「オカルティズム研究」「占い」。


新部健太郎:舞踏家、中国武術家、易者、オカルティズム研究、仏教研究(空海研究など)、東洋思想研究など
駒居義基:スピリチュアル・カウンセラー、占い師、オカルティズム研究、神学、魔術、など
畠山裕美:治療家、操体プラクティショナー外気功家、易者、オカルティズム研究、得度した仏弟子幽体離脱経験あり、などなど。

(プロフィールは追って充実予定)


この講座の特徴
講師は皆オカルト好きの占い師である(易、タロット、諸々)三人が、オカルティズムと身体論を通して、そして古今東西智慧でもある占いも含め、知的好奇心渦巻く世界へご案内致します。

 講師 

新部健太郎 (にいべけんたろう)壺中堂主人 
駒居義基(こまいよしき)

ホスト 
畠山裕美(はたけやまひろみ)春狐堂 TEI-ZAN操体医科学研究所
アシスタント 寺本雅一瀧澤一寛

主宰 TEI-ZAN操体医科学研究所 

 

 

からだの声を無視した無理強いは、良くない。

先日知った「正心調息法」では、腹式呼吸と言っても、一旦肺の下部に吸いこみ、それから肛門を締めて、吸気を下腹に下して止める。

 

吸気をためるのは、よくやっている。

 

さて、

 

腹式呼吸は、体調が悪かったり、ギックリ腰とかやっていると、はっきり言ってできない。やるのが辛いだろう。

 

いくら健康にいいと言って、元気な自分がやっているからと言って、具合が悪い人に勧めるのは、感心しない。

 

思い出したことがある。

私の父は25年ほど前に、割と若くして亡くなった。亡くなる前数年は、人工透析をやっていた。今はどうか知らないが、当時透析をしていると、食べ物の制限があった。つまり食べられないものが多かった。

 

そんな時、両親と私である家にお邪魔した。

 

そこの人は、父に「おいしいから食べなさいよ」と、食事を勧めてきた(勿論父が透析をしていることは知っているはず)。

 

父が「透析をしているので、それはダメなんですよ」言っても「おいしいからさあ、食べなさいよ」という。何度断っても勧めてくるのだ。

 

母も驚いていたが、あまりに勧め方が激しいので、話に割って入れない。

 

最後に私が「すいません、父は透析をしているので、これは、食べられないんです!!!!」と、大声で制することになった。

 

私が大声を出したので、その人は勧めるのを諦めたようだったが、「美味しいのにねえ。。」と言った。

 

美味しい美味しくないの問題ではなく、透析してるからダメなんだってば!

 

と言っても通じないのだった。

 

この時「いくら言っても通じない」という怖さを味わった。

 

こんなケースはレアだと思うが、人によっては、アレルギーがあったりする。

持病などで節制している場合もあるのだ。

 

からだは、その時の状態にあった呼吸をつけてくる。

 

ギックリ腰で動けない人に「息を吐きながら瞬間脱力」という指示、それは余りに不親切ってもの。

 

 

からだが覚えるまでにはちょっと時間がかかる。

その昔、三浦寛先制と、操体で言うところの「般若身経」(心、ではなく「身」です。橋本敬三先生が、真理を説いた短いお経になぞらえてユーモアを込めて命名したもの)を、動画に撮ったことがありました。

 

その時、改めて三浦先生と般若身経について深掘りしました。

その際に「膝をほっとゆるめる」ことの効用や、膝をゆるめないと前屈した場合に首が前傾しない(おへそをのぞけない)とか、改めて「なるほど~」と思ったことを思い出します。

 

さて、東京操体フォーラムでは、この「般若身経」をかなり以前からしつこく?深掘りしてきました。

というのは、大抵の人は「簡単じゃん」と思っているけれど、実際にやってもらうと、まずできていないからなのです。

 

かくいう私も最初は「ふ~ん」という感じでしたが(汗)、かなりいい加減にやっていた気がします。

 

そして、般若身経自体も「中心集約運動」から、私の手元にある、橋本敬三先生が三浦先生に渡したという「中心集約運動」の別バージョン(「誰にもわかる・・」とは別)、「万病」に掲載されているものと「からだの設計」に乗っているものも、かなり違います(膝の力をホッとゆるめる、という文言が入ります)

 

1.中心集約運動(かなり鍛錬っぽい)

2.般若身経(膝の裏筋をホッとゆるめるという明確な記載なし)

3.般若身経(膝の裏筋をホッとゆるめるという明確な記載あり)

3-1 ※東京操体フォーラムでは「クラシックバージョンと呼んでいる)。手は水平に広げず、自然な感じで行う。

特徴:腰を要とし、腰から動く。例外として捻転のみは、足(母趾球)から。

 

4.利き手を考慮した般若身経(右利きと左利き。今は殆どやらず)

5. 利き手に拘わらず、左手を中心としたもの(東京操体フォーラムでは、半歩前足バージョンと呼んでいる)

特徴:腰からではなく、末端(母趾球)から動きが始まる。

 

★末端から、というのは、昔三浦先生が、橋本先生から「からだの動きは、本当は腰からじゃなくて末端からなんだよ」という話を伺って、編み出されたものです。

 

医道の日本社から出版された「操体法入門」は、何故か操体関係者よりもスポーツ関係や、その他の手技療法関係の方に注目されました(韓国では海賊版が出たりした)。

こちらは、腰始動ではなく、末端の手関節、足関節からの全身形態の連動を説明したものです。

 

当初、操体関係者は「患者の動きはみんな違うじゃん。連動はきまってないよ」的な言い方をしましたが、それはちょっと違う。

 

「この自然な連動(間違った連動、ではなく、自然な連動)は、ボディに歪みがない場合に再現される」ものであり、

「症状疾患をかかえた方は、ボディに歪みがあるので、自然な連動が起こりにくい」

「ボディの歪みを正すと、自然な連動が再現される」のです。

 

 

 

6.第五分析(新重心理論)に適った般若身経。

(こちらも進行形でいくつかバージョンあり)

★もう、第五までいくと、今までの操体の常識がぶっ飛びます。公開まではもう少しお待ちください(フォーラムなどでは、三浦先生がぽろっと話してくれることあり)

 

一般の方、あるいは自力自動の操体を覚えたいという方は、3-1と5がいいと思います。

最初に3-1で基本をからだに覚えさせ、5をマスターすると、腰からからだを操る方法、と末端からからだを操る方法を体得できます。

 

で、この「体得」なんですが、いままでのからだの使い方とは違います。

なので、すぐできるとは限りません。

 

私や、東京操体フォーラム実行委員でさえ、最初は時間がかかったのです。

 

からだが覚えるには、ちょっと時間がかかります。

 

気が緩むと、つま先が開いているとか、よくあります。

 

右手で物を拾う時は、左足を前に出して拾うと、からだに歪みを作りません(腰をいためたりしなくなる)が、私とて最初は、モノを拾おうとして、うっかり右足を前にだしちゃったりして「おっと」と、仕切り直し(仕切り直せばいいんです)たりしていたのです。

 

いいですか、からだが覚えるには、時間がかかります。

 

こういう時「常にその姿勢をとらなきゃいけないんですか」と聞く人が必ずいます。

そんなことはありません。

その姿勢をとるべき時にやればいいし、気がついたら直せばいい。

 

正座の練習をする場合、一日正座をしているわけじゃないですよね。

正座の練習は、正座するときにしっかりやればいいんです。

それ以外の時間は「からだが覚えてくれる」のです。

 

練習する時間も大事ですが、無意識に委ねる時間も大事にしましょう。

 

一生懸命からだで学習したら、あとは無意識に任せる。

そうすると、からだが覚えてくれる。

 

この「無意識に任せる」というのが大事です。

 

「あれ?いつのまにかできてる」ということになります。

 

 

操体と魚の目。

橋本敬三先生の本に「頭部に鶏卵大の疼痛を訴えるおばあちゃんが来た」というような話があります。

 

結局は、魚の目を削ってボディの歪みを調整したら、治ってしまった。

 

魚の目をかばって歩いていたので、全身形態のバランスを崩した結果(人によって違う)、頭部に鶏卵大の疼痛、ということになったのです。

 

以前にも書きましたが、うちの母でも同じようなことが起こったことがあります。

 

魚の目が痛むと腰が痛むというひともいます。

 

さて、今日伺ったのは、左半身のしびれ。大きな病院で、脳の検査から全身検査したそうですが、異常なし。でも本人はしびれを感じる。

 

確かに頸部も調整の必要がありますが、私が足趾の操法をしながら

「魚の目あります??」と聞いたら

 

「あります」

「腰が痛いと魚の目の芯から血がでたりします」とな!!!!

 

これはまず魚の目ですね。

 

スピール膏貼って、まず柔らかくしてからピンセットで芯を抜く、芯を抜けば再発しないと言われてます。

 

どうなるか、経過がたのしみです。

 

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