操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

映画三昧のオフ

こんにちは。畠山裕美です。

今年は元旦から講習をやっていましたが、思い起こせば完全にお休みを取ったのは、記憶にある限り昨年12月29日、鎌倉の「大河ドラマ館」に行った時だったでしょうか。

 

色々やることがあるものです。。。

 

9月23日は、お墓参りに行く予定でしたが、母がお姉さんのお墓参りに行くとのことで、父の墓参は先週の土曜にささっと行ってきました。

 

というわけで、9月23日は、久々にオフにしました。

最近映画も観ていないので、やっぱり映画でしょ、ということで、ムビチケを買い

johnwick.jp

です。

なんかキアヌって昔から好きなんですよ。ジョン・ウィックは何と言ってもChapter2が面白いんですが、3と4はスケールが大きくなりましたね。

あの「コンチネンタル」の世界観はぞくぞくしちゃいます。

そして3と4はジョンが落ちるわ車にはねられるわ、もう満身創痍で可哀想になっちゃう。ストーリーは言いませんが、来年スピンオフで、ジョンが殺し屋として育った「ルスカ・ロマ」(3作目で表はバレエ学校、裏では殺し屋養成)を舞台に、アナ・デ・アルマス主演で「バレリーナ」というのをやるそうです。

 

そしてハシゴしたのが

 

culture-pub.jp

 

私は以前もブログで書いた記憶があるのですが、大昔に森川久美の「空の戴冠」(青色廃園収録)でリチャード三世を知り(シェイクスピアより前に知った)、さらに

 

 

テイの「時の娘」を確か中2の頃、同級生の歴史オタクの子に教えてもらい、かなり愛読していた記憶があります。

 

どちらも持っていたのですが、離婚した際どこかに行ってしまったので、「青色廃園」は買い直し「時の娘」はKindleで出ていたのこれも買い直ししました。

翻訳が少し新しくなっているかもしれません。

 

リチャード三世は、シェイクスピアの戯曲で有名ですが、二人の甥をロンドン塔に幽閉して殺して王位についたとか、背中にこぶがある醜悪な容貌だったとか、そんな印象があるようです(私はシェイクスピアよりも先に上記2作を読んだのでそうではなかったのです)。主人公のフィリッパは、息子と一緒に見に行った「リチャード三世」の舞台を見て、リチャード三世に興味を持ちます。

これは実話が元になっていますが、フィリッパの前に王の幻影が現れ、行方不明になっていたリチャード三世の遺骨を発掘し、彼の汚名を削いだという凄いことを成し遂げたのです。歴女の推し活がエリザベス女王も動かしたという凄い話しです。

 

この映画は「時の娘」を読んでから見ると尚更面白いと思います。

 

 

人形鍼ならぬ?

昨日は早朝から内輪の「施術会」をやっていました。

 

操体を受けてくださる方は、愁訴が解消した後も、メンテナンスで通ってくださることが多いのですが、やはり一度だけ来て、と言うだけではよくなりません。

 

一度でびっくり!ということもありますが、やはり時間をかけて悪くしたものは、時間がかかります。

 

加療が必要になるのです。

 

これは、どんな治療法でも同じです。

 

また、すぐ治るものは、すぐ戻ります。

 

世の中には、瞬時に治して2時間後には元にもどり、リピートしてもらうというのもありますが、悪くした時間(期間)はかかります。

 

以前「一カ月に15回治療を受けたけど治らない」という方がいて驚いたことがあります。

私などは、遠方からとか外国から以外なら、多くて月4回です(別に回数で勝負してるわけじゃありませんが)。

 

話が飛びましたが、

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「人形鍼」ならぬ「猫鍼?」。

 

わかる方わかると思いますが、私の得意ワザです♪

 

釜飯会。

こんにちは。畠山裕美です。8月末からなんだか色々やっており(東京操体フォーラム実行委員ブログは先週担当)、こちらの更新が遅れました汗。

 

先週は三浦寛先生のお誕生日の釜飯会を弟子一同でやりました。

同じ釜の飯ならぬ、みんなで一緒に釜飯、です。

 

皆さんがもし何かを習っていたら、覚えておいてください。

 

通いの弟子と住み込みの弟子がいるとします。

 

通いの弟子はレッスン時間をとってもらえます。住み込み弟子は、決まったレッスンの時間はつくってもらえませんが、

どちらが早くうまくなるか。

住み込みです。

 

近いということは、師匠のいいところだけでなく、うーん、と言うところも見るわけですが、それが成長には必要です。

どんな人間にも裏表はあるから。

それを踏まえて丸ごと教わるのです。

 

空気を共有する時間が長いということは、芸事の上達には大事なことです。

 

三浦先生は、橋本敬三先生ご夫妻の寝室にまで入ることが許されていたそうです。

 

今の時代、住み込み弟子は難しいと思いますが、師匠と一緒にご飯とか、講習終わったら銭湯(よく瀧澤さんがお供してます)とか、講習以外のイベントでも積極的に接することをお勧めします。

講習後のお掃除だって弟子の仕事です

 

また、弟子と受講生は違います。

受講生は、受講すればなれますが、弟子は、師匠と弟子双方の合意があって初めて師弟となります。

弟子が一方的に慕っている(本や作品などで)場合は、私淑と言います。

 

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夏休みは動画を一気見しよう。

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

今日の午前中は、お坊さんが棚経をあげに来て下さいました。

ちなみに住職(若い)は、毎晩「あばれん坊将軍」を時代劇チャンネルで見ているそうです。


実は昨年末からNHKオンデマンドを視聴している私です。

 

「大奥」なんて10回くらい見ました。

6月に「鎌倉殿」の配信がストップされましたが、8月後半からまた配信が再開されるので嬉しい限りですが、ご存知かどうかですが、私が一番見たい「独眼竜政宗」は放映なし。「新撰組!」もなし。「義経」もなし。「真田丸」もなし。

なんですね(それぞれ理由あり)。

今度「独眼竜政宗」借りよう。。

 

そして以前も書きましたが、わたくし元祖歴女のくせに、維新が全然頭に入らず、覚える気も何もないという投げやり状態だったのですが、ある時

 

「オマエが維新に興味を持てないのは、オマエが戊辰戦争で落命した坊さんか尼さんである」と、言われたわけです。

 

その時「あ、だから維新辺りって全く頭に入らないわけ??」と気がつきました。

 

気がつくとあら不思議!アタマに入ってくるではありませんか。

 

そして、操体関係者はご存知だと思いますが、操体創始者橋本敬三先生は福島生まれで、会津高校(当時の会津中学)の卒業生です。

会津は「逆賊」と言われ、維新後は本当に苦労したのです。

 

 

ちなみに昨年の話しです。所属していた研究室のセンセイが大荷物を抱えてやってきました。旅行の帰り(羽田から千葉に帰るついでに駒場に寄ったらしい)だったのですね。

その時、センセイは私にある紙袋を見せました。家紋が書いてありました。

「これ、何だか知ってる?」と聞かれました。

私は「知りません」と答えました(本当に知らなかった)。

 

センセイは

「え?そんなことも知らないの?これは薩摩の島津家の家紋だよ」と言いました。

 

ふはははは。

私は多少大人なのでへらへらして誤魔化しましたが。。。。。

 

というわけではないのですが、オンデマンドで配信されていないものは借りるしかない!ということで、操体の講習が忙しすぎて日曜にテレビを見る暇が無かった2003年にやっていた「新撰組!」を借りて見ています。

(昔はさっぱりアタマに入らなかったこの辺りがやっと入って来ました)

 

これ、20年前のものですが、出演者が「鎌倉殿」にかなり被っていて面白いです。

 

さ、次は「独眼竜政宗」借りて次は「義経」だな。

義経」は最終回皆さん泣きましたよね。

 

 

 

 

 

 

 

ヒカシュー45thライブと操体とわたし。

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

8月8日は、渋谷のクアトロで開催された「ヒカシュー45thライブ」に行ってきました。

www.club-quattro.com

 

ヒカシューのリーダー、巻上公一さんは、操体法東京研究会の私の先輩であり、東京操体フォーラムの相談役でもあります。

また、ドラマーの佐藤正治さんのライブは、三浦先生や私もよく伺います。

そして、東京操体フォーラムの実行委員、寺本雅一氏も音楽のご縁で巻上さんとトゥバに行ったりと、交流があるのです。

 

この本には、巻上さんが操体とどのようにして出会ったか、書かれています。

「プヨプヨ」のパフォーマンスで身体を硬直させて倒れる、というをやり、頸椎を痛め、そこで紹介されたのが、三浦寛先生です。

 

三浦先生のところには、結構音楽関係の方がいらっしゃっておりまして(今でも多い)、レコーディング前とか、コンサート前とかに調整とか、某ロックバンドのツアーに随行とか、そういうご縁です。

という私は、操体とは全く別のルートで存じ上げていたんですが、

実際にお会いしたのは、1999年の10月。全国操体バランス運動研究会の時です。

「プヨプヨ」という曲があり、小学生の時から洋楽を聴いていて、ほぼほぼロック一筋の私ですが、この曲はインパクトがありすぎました。

(8月8日に生で初めて「プヨプヨ」を聞きました。結構古い曲なので、最近のライブでは聞いた事がありません私)。

 

どんなジャンルかと言われると、元々はテクノポップ系にカテゴライズされていたそうです(リズムボックスを使っていたかららしい)が、カテゴライズできないノンジャンルの音楽です。

 

私の印象ですが「こわいもの見たさ」的なところがある音楽です。

特にライブでは、その底力が見えると言うか、ライブバンドなんだなと思います。

 

さて、先程も書きましたが、小3からクィーンを聞いていたというクソ生意気な私ですが、その後KISSの洗礼を受け、未だにKISSは好きです(昨年11月も行った)。

 

そして当時「銀座Now」という番組があったのですが、若手のバンドはこれに出る事が多かったんです。外タレもそうでした。

 

記憶にあるのは、初来日のVan HalenBlondieも出ていたし、日本ならサザン(まだ大学生だったころ)も出ていた記憶があります。

 

私はヒカシューも「銀座Now」で見たと思っていたのですが、巻上さんに聞いたら「銀座Nowには出てないよ」とのこと。一体私はどこでヒカシューを見たのだろう??

 

 

話は戻りますが8月8日の渋谷クアトロのライブは、80年代の思い出が蘇るとてつもなく凄いものでした。

 

8日は三浦先生もお仕事でどうしても抜けられずということで、私が一人で行ったのですが、まず入り口で、いつもご主人を支えている奥方様達(文子さんと香さん)にご挨拶。ダンナ様達を全面的に支えているありがたい存在です!

 

 

まず、会場のインスタレーション日比野克彦さん。

私の世代であれば「段ボールで面白いモノを作る人」というイメージですが、今や芸大の学長です。

クアトロはこの柱が有名ですが、柱が45周年仕様になっていました。

 

会場に入ると開演30分というのにすでに満員。椅子席は既に埋まっていました。

8日は結構初期の曲が多かったですね。

加山雄三の「ブラック・ジャック」も勿論覚えてますよ。

そしてこの日のゲストは戸川純さんと高木完さん。

 

わたくし、当時ツバキハウスに通っていたもので、この二人は「ほえ~」と思いました。甦る80年代。若者は(爆)想像つかないと思いますが、まだラップが生まれる前です。ヒップホップもまだだな。

 

ツバキハウスとは、伊勢丹会館にあった伝説?の「ツバキハウス」です。

クラブのハシリみたいなもんですね。当時はディスコって言いました。

 

話は飛びますが、伊勢丹のメンズ館8階にあった「サロン・ド・シマジ」に師匠のお供をして通っていた時(土日の営業で、ほぼ日曜に行っていた)、

 

まさかまた日曜に伊勢丹に通うことになるとは!!!

と、一人笑った私でした。

 

そしてサロンに行ったその後は、これまた三浦先生のお供で、新宿の桂花ラーメンに寄るのがお決まりでしたが、サロン・ド・シマジがクローズしてすぐにコロナ禍に入ったもので、桂花ラーメンは長らくご縁がなかったのです。しかし、クアトロに向かう途中に「桂花ラーメン」を発見しました。ラーメン通の知人によると、20年以上前からあるそうなんですが、三茶に40年以上いる、桂花ラーメン好きの三浦先生が知らないってどういうこと??

と、三浦先生に「先生、け、桂花ラーメンがし、渋谷にありました。新宿まで行かなくても大丈夫です」と、報告した次第です。

先生も「えっ。渋谷に???」と、驚いていました。

東大元暗しとはこのことです。

 

桂花ラーメン:熊本のラーメンで、濃厚な豚骨スープが特徴。何だかクセになる味

 

私は大貫憲章さんがDJやってた火曜に通ってたんだけど、ニューウェイブヒップホップ系に流れつつあったので、日曜(伊藤正則さんがDJ)のメタル系の日に鞍替えしたんでした。。

 

なんだかそんなことを思い出しつつ、純ちゃんと巻上さんのデュエットすげー!と感動しつつ、2時間半のスタンディングは足に来ました(翌日回復)。

 

45周年おめでとうございます!

 

コーフンが薄れないうちに。50周年も待ってます!

 

 

 

易と操体。

操体を勉強する方は、易も少しは触っておくと良いと考えています。

 

ちなみに最近、操体法東京研究会受講生のMさんが、私が易を学んだ「日本易道学校」(創立昭和13年)の易のクラスに参加したとのこと。

操体の理解も深まるかと思います。

nihon-ekidougakkou.info

 

操体では8という数字が結構重要です。

からだの動きは8つ、という基本があるからです。

また「からだの動きは8つ」と、書物に初めて書いたのは、橋本敬三先生です。

「今まで誰も書いていなかったので、苦労した」とおっしゃっています。

 

ちなみに橋本敬三先生が影響を受けたという「無双原理」の電子版も出ていますので、

操体を勉強するのであれば、ご一読をお勧めします。

「陰陽」という世界がぼんやり分かればいいのです。

最初に、如一先生が縁日か何かで易者にみてもらったところ「女難の相がある」といわれるシーンと、易は六十四卦でなくとも八卦でもいい、という話はが印象に残っています。

私はマクロビをやっているわけではありませんが、桜沢如一先生の奥様、桜沢里真さんは、どうも私の大先輩らしいです。

 

1915年 和洋裁縫女学校卒業。御茶ノ水高師にて料理研究、とあります。

和洋女子大学付属国府台女子高等学校の前身。私は中学から大学まで和洋です。

 

なお、易の入門書としてご紹介しているのがこの本です。電子本ですが、私の周易の先生、福永利貞先生著です。

 

実際占いは、卜占(易とかタロットとかオラクルとか、その時に出た事象で占うもの)と、命占(誕生日から占うもの)を組み合わせて占うことが多いのです。

福永先生は、九星気学と易を使っています。命占、私は九星ではなく数秘や数理を使うことが多いです。

 

易は、独学が難しいと言われています。

私の周囲の易の専門家、例えば東京操体フォーラム相談役の新部健太郎先生もそうですが、独学の壁にぶつかって、習うことにしたとのこと。

私も同じです。

習ってみると「なるほど~」と、腑に落ちることが沢山あります。

 

 

 

 

ロボット工学と仏教

お暑うございます。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

私は東京大学生産技術研究所にもご縁あるのですが(バリバリの文系です)、たまたま見かけて読んでみました。

森政弘先生はなんと、生産技術研究所にもご縁があり、ロボット関係の人は知っている

不気味の谷現象」を発表された先生でもあります。

ロボットの顔をいくら人間に似せても、何だか変だぞ?不気味だぞ?と感じる感覚(超意訳)の変化のことです(wikiをお読みください)

ja.wikipedia.org

私は仏弟子であるので「ロボット工学と仏教」というタイトルには瞬時に惹かれました。

理系のロボット研究者と仏教はどう繋がるのか。

 

この本は、上出寛子先生(名古屋大学未来社会創造機構 特任准教授)と森先生のメールのやり取りを編集したものです。

 

ロボット工学と仏教がどう繋がるのかということを上出先生が森先生から教わる、というような形です。

 

メールのやり取りの合間に、二人の先生の心の動きが描かれており、上出先生が仏教を理解していく姿がわかります。何と言うか、学問の愉しさ、何かを一つ一つ学んで行くことが見え、読者も一緒に「仏教って一体何?」というテーマに近づいていくのです。

 

また森先生が、どのように上出先生に仏教のコアを伝えるかという思考の流れも追うことができます。

 

その他「作法」という言葉もよく出てくるので、操体法東京研究会の諸氏ならば、興味を持って読めるでしょう。

 

私はちょっと感動したので、三浦寛先生にこの本をプレゼントしました。