生体の歪みを正す―橋本敬三...
生体の歪みを正す 橋本敬三論想集 創元社
1987年5月第一版一刷
これは「セイタイのユガミをタダス」のではなく「ヒズミをただす」なのだそうである。
巻末の編集者の後書き、著者略歴も簡潔にわかりやすく書かれている。
この本は、操体法の創始者である、橋本敬三医師が戦前から50年にわたって書かれた原稿を、論想集として纏めたものだ。不思議なことに橋本先生の著書には「書き下ろし」というものがない。連載されていたもの、発表されていたものを編集したものである
操体を学びたいのであったら、是非読んでいただきたい。
50年以上も医師として過ごしてきた、その思想の流れ、変化などがよく分かってくる。正体術から、どのように操体が生まれ、育っていったのか、操体の歴史的な資料にもなるだろう。
尚、操体を学んでいて、何か疑問、質問(技やテクニックというよりは、橋本哲学について)が有ったとき、ふと、ページを開くと、何か答えになるものが絶対あるはずだ。
巻頭主論、第一部「求学忘備録」第二部「東西医学の交流地点」
第三部「健康増進の論理」第四部、自伝、随想、雑感