操体の講習会を始めて八年位経つ。色々な人と出会ったし、これからも出会うと思う。
自分で実際体験したい一般の方、操体とは、何ぞや、と、興味を持つ鍼灸、柔道整復の先生、手技療法家の方向けには、一日の講習がある。
もう少ししっかり理論を学びたい方には、そのような講習もある。
大人数ではなく、その方のニーズにあったようにプログラムを組んでいる。
また、操体の最高学府と思われる「操体法臨床講座」のアシスタントもさせていただいているので、常に最新の操体の情報もお伝えできる(私の受講生でこちらに進んでいただいた方は多い。皆、才能豊かで操体を愛して下さっている)
さて、まるっきり人様に触れた事がない方ではなく、ある程度手技療法をされている方に「何故、操体を勉強したいのですか」と、問うと、現在の療法、治療法に何か加えてみたい、という方が圧倒的に多い。柔道整復の先生、鍼灸の先生、理学療法士の先生方である(勿論、操体を勉強したい、というピュアな立志者もいらっしゃる)。
さて、ここでよく聞かれる質問だ
「講習を受ければ、マスターできるのでしょうか」
勿論、その方に合わせたレッスンを行っているので、
ある程度のスキルアップは可能だ。人それぞれ個性があるので
それはプライベート・レッスンということですすめている。
これは面白い質問だ。マスターとまではいかないかもしれないが
ちゃんと学んでいただければ骨子は身に付くと思う。
「どんな風に進めていくのですか」
操体の操者は、まず、からだの使い方、動かし方を知る必要がある。
特に特定のスポーツをしていたとか、ある動きに対して癖がついている場合は、それを一度解体して、再編成する必要がある。
これは運動神経とか、モチベーションではなく、自然なからだの表現方法だ。それが体現できないと、操法を行うことができない。操者が自然な連動性を身につけていないと、受け手に対して、きちんとした介助抵抗、動きの読み方ができないからだ。
それが理解できると、からだの見方というものがわかってくる。
そうすると、診断(評価)にかける時間が減るし、被検者(患者さん)に辛い思いをさせずに操法を効果的に通せるのだ。