東京操体フォーラムが終わり、二週間ほどになる。写真もそのうちアップする予定です。
今回数多くの方にアンケートを書いて頂き、大変参考になりました。
結構多かったリクエストが「一人操体について知りたい」「自操」などがありましたが、一人で行う場合、まずは般若身経です。
意外とこれを甘く観ている人が操体の関係者の中にもいらっしゃる。
これが究極の一人で行う操体法です。発表もしましたが、橋本敬三先生の著書の中でも、少しずつ変化しています。
今、多くの人が一番手に取りやすいのは、農文協から発行されている
『万病を治せる妙療法』だと思われますが、あの中には『マチガイ』があります。これは、橋本敬三先生が、85歳を越されてから
本当に周囲の方におっしゃったそうですが、『マチガイ』がある
んです。それに関しては、辛いほうから楽なほうへ、呼気と共に
瞬間脱力で、現役時代されていた、橋本先生が、85歳で現役を引退されてから『きもちよさで治る。きもちよさを味わえばいい』
『動きよりも感覚の勉強をしなさい』という姿に変わる前の話が書かれているわけです。
しかし、あの本は改訂されずに、まだ売れ続けている。
で、そのように実践されている方も多いかと思います。
そして、
どうしても『動けば治る』と思っている方も多いようですが、
『快適感覚をききわけ、味わう』ということが、操体の極意とでも
言うべきもので、これが無ければ、単なる「体操」になってしまう。
単なる「体操」なので、つまらない。だから何かと組み合わせてみたりするのです。
快適感覚、その人にしかわからない感覚の世界を磨き、味わうのが
操体です。