なぜ、症状疾患が起こるのだろう。
その場所を使いすぎたから?
急激な外的圧力(事故など)が加わったから?
これは皆うすうすは感じていると思うが、最近の症状疾患愁訴は、今から30年前、40年前、50年前と違って、複合化、汚染化されている。カイロプラクティックにしても、30年程前はC1(頸椎1番@環椎)へのアプローチで、全身の調整がとれたらしいが、現在は環境の変化、合成着色料や添加物、電磁波などの原因により、愁訴が複雑化している。
(息・食・動・想+環境)が明らかに乱れているのだ。
薬は進化したが、菌は耐性を増して、どんどんパワーアップ(?)している。
1960年代以降生まれは平均寿命41歳説もある位だ。
どうなっていくんだろう。
話は変わるが、
「健康の創造」(中央アート出版)という本がある。
これは、アメリカのドクターと、医学専門の透視家が、
同一の患者を診る、という試みを本にしたものだが、
症状疾患は、メンタルな部分が非常に関わっていることが
わかる。
TMJ、顎関節症、といったほうがなじみがあるかもしれない。
顎の関節に痛みがあるとか、痛みはないまでも口が開かないとか、
口の開閉時にカクカクするとか、噛み合わせがおかしいとか
(その結果、顔が歪んでくる)、日常的によく聞く話だ。
この本によると、下顎の筋肉にストレスを起こす原因は様々あれど、共通しているのは精神力や自己表現力の行使をブロックされて起こる緊張に端を発しているらしい。
もう一つの原因はツメを噛んだり、ガムを噛んだりするように、歯ぎしりが緊張を解放するための無意識的な癖になっているらしい。
もっと簡単に言えば、言いたいことをためこんで、怒りやフラストレーションの器になっているのだ。
これを痛切に感じるのは、肩の緊張、背中の緊張、偏頭痛を訴える方は、大抵顎に緊張がある場合だ。
特に女性で、肩が凝るとか、偏頭痛がするという場合には、肩だけではなく、顎関節の辺りにも異常がある場合が多い。
また、知り合いの歯科医に聞いてみたところ、
顎関節と構造的に似ているのは、股関節なのだそうだ。
顎関節に何らかの異変がある場合には、股関節周辺の軟部組織を
チェックすると何か手がかりが見つかると思う。