『臨床は一発勝負ではない』と、橋本先生は話されていたと聞く。
「遅効性」を考える。
局部(痛いところ、愁訴のあるところ)をなおすのではなく、からだ全体をなおす、という立場をとる。
また、素材(ボディ)を痛めずに、全体まるごとなおしてゆくことを指す。
痛いところに直接触れて、治療、施術をするのは、
『火元ではなくサイレンに水をかけているようなもの』ということを認識する必要がある。
消火するには火元に水をかけなければならない。
サイレンに水をかけ続ければいつかサイレンは壊れ、鳴るのをやめるだろうが、火元は消えないのだ。