操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

初診(初回時)の診断分析評価

初診という言葉は、本来ドクターが使うものだが、便宜上、括弧つきで「初回時のカウンセリングと分析評価」という意味であることを最初に断っておく。



何故、初回時(初診時)にはある程度の時間が必要なのか。



これは初めて来院したという手数料とかカルテ作成料とかではない。操法を行う前に、詳細な問診(あるいはカウンセリング)、視診(形態観察分析)、触診、既往症、普段の生活状況、スポーツ、あるいは体癖(タイヘキ:利き手や利き目、その他特殊な癖など)の分析などを行う必要があるからだ。



また、言葉を交わしている時に、操者はどのような言葉の誘導をかけるべきか、ということも同時進行に考慮しているわけで、

操法を指導する場合、ある程度の基本的は言葉の誘導の『ひな形』はあるにせよ、クライアントの状態によって、微妙に使い分けているのである。



まず、操法の前に「診断」(分析・評価)が行われるべきなのである。



また、最初に診断(評価分析)がきちんと行われていれば、加療が必要な場合、通院頻度や回数など、ある程度の予測は可能になる。



そこをはっきりさせた上で、初診料(初回の診断分析・カウンセリング料)を頂いているのか、施術をする側の姿勢も大切ではないだろうか。